湖のそばで一人の兵士が倒れています。
きっと 戦争で亡くなったということが わかります。
そこから その兵士がたどった(生きてきた)時間を
読んでいくことによって 一緒にさかのぼっていくことになります。
読み進めていくことによりわかるのは
戦争を実際にしている人たちは なにも特別な環境で生活をしていた人ということではないということ。
テレビの中で 映像の中で どこか遠い人関係のない人 のように感じてしまう 戦争 を
「〜だから 戦争は・・・・なんですよ。」
という説明なしに 読み進めていく人の心へすとんと入りこむのです。
絵も とても静かでシンプルです。
文章も ただただ静かに時間の流れの中にあります。
我が家は年齢の離れた3姉妹なのですが、受け止め方の細かい部分はきっと違っているとは思うのですが
中学生は中学生なりに 小学生は小学生なりに 幼稚園生は幼稚園生なりに 神妙な顔をして 静かに静かに聴いてくれていたのが
嬉しかった母でした。