たまたま我家で「オコジョ」ブームで、そんな時、会社帰りに偶然本屋で見かけたこの絵本、表紙の可愛らしいタッチィのイラストに思わず衝動買いです。
オコジョのタッチィが、山に住むおじいさんと、そこに年に一度だけ訪れる孫のヤーコプと迎える、派手ではないけど笑顔あふれるクリスマスが大好きになります。
しかし、おじいさんが街に引っ越してしまいます。おじいさんに代わって、今年もやってくるヤーコプを悲しませない様、小さなタッチィが、小さな自分に出来る精一杯のおもてなしをしようとがんばる姿、その心使いに感動させられました。
本の帯に書いてある「さびしくないよ ぼくがいるから」この言葉にもやられました。
そして、ヤーコプとの再会、心暖まるシーンがページいっぱいに広がっています。そして更なるラストは・・・裏表紙のイラストですね。
小さなオコジョのタッチィを通して、他人を思う心、やさしさ、一生懸命になれる純粋さを感じとる事ができました。
内容もさることながら、作者のすばらしいパステル画もあいまって本当にクリスマスにぴったりの一冊だとおもいます。