死ぬことなんて何ともないと思って(だって生き返る)平気な顔で死んでいくねこが、なにか超越した存在のようでした。
ねこをかわいがった100万人の人がねこが死んだとき泣くけれど、それは悲しいことじゃないと思えて痛快でした。
でも最後、ねこは自分より大切な家族を持ち、愛するものを失ったときに悲しみ、涙をながす。
やっぱりか、と思いながらも図らずも泣けてしまいました。
ねこが初めて悲しみを覚えたことに泣けたのか。
いや、ねこがその後もう二度と生き返らなかったということで、
「ああ、このねこも本当に生きることを終えたんだなあ」という静かな風が吹いたようで泣けてしまった気がします。