この絵本は大人向けの絵本ではないでしょうか。
小さいころに読んでもらった記憶があるのですが、当時はそれほど好きな絵本ではありませんでした。
なんとなく、怖い絵本という印象がありました。
きっと、愛することや死などがよく分からなかったんでしょうね。
でも、21歳の今、改めて読んでみると、まったく印象はかわりました。
100万回生きたねこが愛を知ることで変わり、最後に死を迎えるシーンでは涙が出てきました。
子どもの中にも、すんなりとこの世界に入れる子もいれば、なかなか理解できない子もいると思います。
いい絵本だからという理由で押し付けるのではなく、わたしはこの絵本をそっと本棚に入れておき、子どもが自ら手に取ってくれる日を待ちたいと思いました。