この本を、大切な1冊としてあげる人も少なくないのではないでしょうか。それくらいこの本のテーマは深く、考えさせられることは大きいのですが、読み手の置かれている環境や年齢で少しずつ感想がその時々で変化するように思います。
小さい頃に読んで、生き返らなくなったねこにさびしさを感じた私ですが最近、小2の娘と読む機会がありました。娘は、読んで「目をつむったら白いねこのいる楽しい世界があるから、もう目をあけたくなかったのかもしれないね」と言いました。子どもの感性はすごいなと思うと同時に、このねこがみんなのなかでそれぞれ百万通りの生き方をしているんだなと思えてきて、だからこの本が長く、たくさんの人に読み継がれてきたんだなと思いました。
それに、前に読んだときと、今、そしてまた今度読むときの感想は違っていそうな気がします。
その時や人によって、いろんな想いや感想があっていいと思います。みんなのそれぞれのねこと出会ってほしいです。