悲劇です。
百万回死んで生きかえったのに、一度も愛を知らなかったなんて。
いや、「嫌い」の言葉で片付けていたかもしれませんね。
なぜ死ねなかったのでしょうか。
神様が愛を教えたかったために命を奪わなかったのでしょうか。
猫はもう死んでいたので飼い主の悲しみを見ていませんでした。
白い猫に出会って愛と愛する者を失う悲しみを知りました。
大泣きした猫。それだけで充分です。
猫は悲しみでいっぱいです。
その悲しみを百万回も泣くまで許さないなんて残酷です。
なんて無慈悲な神様なのでしょうか。
猫って百万人に愛されても、人を愛せないのでしょうか。
猫は猫しか愛せないのでしょうか。
猫を見ているとそう思えてくるから不思議です。