『ちいさなぬま』で独特の作風が気になり、こちらも読んでみました。
天真爛漫な絵から、不思議な物音。
一気に文房具の世界が広がります。
筆入れから登場したのが、主人公の、赤色鉛筆のあかいろちゃん。
この造形がなんともいえません。
そこへ物差しがやってきて、あかいろちゃんを測って、「15センチ!」と言って
去っていくのです。
この展開、気に入ってしまいました。
その他にも、いろいろな文房具たちと出会い、あかいろちゃんの書きたいな願望をかなえさせてくれます。
なるほど、なかなかのコラボです。
そしてついに、願いがかなったのでしょうか、画用紙の丘が目の前に。
もちろん、あかいろちゃんのしたことは、夢中になって描くこと。
ところが、また物差しがやってきて、衝撃の事実が明らかになります。
そう、鉛筆とはそういう運命なのですが…。
独特の余韻が残ります。
でもね、よおく見たら…。