もぐらのホリーと、もぐらの形をしたさつまいもが友達になるお話。
ホリーは、土の中でトンネルを掘っていると、兄弟と離ればなれになって泣いているおいもに出会いました。ホリーは“もぐらいも”と名前をつけて、自分の家まで連れて行きます。そして地下水のいずみで水遊びをしたり、トンネルのすべり台で遊んだり、楽しく過ごしました。
でも、ある日もぐらいもはぐったりとして、「お日様の下に行きたい」と言いました。
お日様の光が苦手なホリーでしたが、もぐらいもを守るために必死で土の上に連れて行きます。
でも、もぐらいもはそのまま目をさましませんでした。
ホリーはもぐらいもが死んでしまったと思い、悲しみながら土をかぶせてやりました。
「もぐらいも死んじゃったの?」と
息子は心配そうにしていました。
でも、次の秋になってホリーがまたトンネルを掘っていると、こいも達をたくさん付けてお母さんになったもぐらいもと再会したので、ほっとしました。
とても感動的な再会でした。
友達のことを本当に大切に思い、助けようとしたり、悲しんだり、再会した時は心から喜んだり。
とても、心が温かくなりました。