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おばけのアッチとドララちゃん」 渡”邉恵’里’さんの声

おばけのアッチとドララちゃん 作:角野 栄子
絵:佐々木 洋子
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,210
発行日:2010年07月
ISBN:9784591119501
評価スコア 4
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  • いもむしグラタンって!?

    レストランひばりのメニューがマンネリ化してきて、お客さんに飽きられてきてしまった。コックのアッチは危機感を抱き、修行の旅に出る。旅先でぞくぞくする料理の天才少女に出会い、アッチはレシピを教わろうとするが…
    新しい展開を見せる、小さなお化けシリーズ第24作目。

    アッチが旅に出たり、新しいタイプのキャラクターに出会ったりするなど、自然な展開。その中に奇天烈な料理がどんどん出てくる。作者の新鮮な感性が光る作品。
    ぞくぞく、という言葉が印象的だ。ぞくぞくするお料理なんて、普通では使わない言い方だが、これがなんとも楽しく、不思議で、面白い展開を予想させる。でも、実際、ぞくぞくする料理というのは、どんな味なのか…試す勇気は私にはございません。

    いもむしグラタン、どくリンゴのデザート、のらねこスープ。
    どれも実現したらとんでもない味になりそうだが、実際は結構おいしそうな感じだ。
    限定イベントとして、2019年に東京・新宿の百貨店で「おばけのアッチカフェ」でいもむしグラタンは実現した。私は運よくこのお料理を食べて、ぞくぞくする体験ができた。材料はごく普通に普段食べるようなものでできているが、メニューを見る時、やっぱりどんな味だか不安…というぞくぞく感と、貧乏人にはなかなかしんどい値段でもってぞくぞくする感じの両方を味わった。
    想像とは裏腹に、非常に美味しく、工夫が凝らしてあり、遊び心もあり、大変結構でございました。

    絵本を見て、料理が好きな人は、想像力を働かせて作ってみるのも楽しい。料理本ではないので、正確なレシピは書いていないけど、そこがまた、夢があっていいのかもしれない。

    投稿日:2020/02/05

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