この絵本ほど、好き嫌いが分かれるって本も珍しいんじゃないでしょうか?!
以前皆さんのレビューを読んでから、「買うのはやめとこ。でも、図書館で見つけたら読んでみたいなあ。」とずっと思っていた絵本です。残念ながら図書館にはなかったのですが、上の子たちが保育園の時の元園長先生で、今は友人としてお付き合いさせていただいてる方から、借りてきました。
この絵本はかなり有名なようで、上の子たちは、「学校にある。読んだことあるよ。」元先生だった夫まで、「あ、にじいろのさかなだ!」(どうやら、教材に使ったこともあるようです。)
辛口評価を読んでいた私には、ちょっと拍子抜けしたというのが正直なところ。
海が好き。水色が好き。
そんな私には、ため息が出るほど、美しい絵だと思いました。
そしてお話も、想像していたより、ずっとよかったです。
谷川俊太郎さんの文章も、耳に心地よく響きました!
うろこをくれなかったから、仲間外れにされたのかなあ?
私はたぶん、にじうおくんの、鼻にかけた態度や言い方が、嫌われてしまったのだと思います。
大切な宝物は、誰だって分けてあげられないし、分けなくていいと思います。
でも、見せてあげること、触らせてあげること、貸してあげることならできるかもしれない。
大人なら、うろこ=お金だと思えば、ひとり寂しく貯めこむより、みんなが幸せになる使い道を考えた方が、楽しいよね・・・なんて思えるかも?!
どちらにしても、1冊の絵本で、これだけ意見が分かれ、ああ、こういう見方もできるんだ〜!なんて発見するのは、絵本ナビの醍醐味だと思います。
同じ本を読んでも、感じ方は人それぞれ。
同じ人であっても、その時々で感じ方が変わったりもします。
そういう意味でも、私はこの絵本を皆さんにおすすめしたいと思います。