昔、あるところに一人暮らしのおばあさんがいて、年をとって貧乏でしたが、いつも朗らかに暮らしていました。
そのおばあさんが、道端で、壺に入った金貨を拾いました。
家へと向かいながら、おばあさんは大金持ちになった自分を想像して喜ぶのですが、それがいつの間にか銀の塊になっていました。
大抵の人はがっかりするところですが、朗らかなおばあさんは、盗まれる可能性が低くなったと喜びました。
けれど、またしばらくすると、今度は鉄の塊に変わっていました。
これならさすがにがっかりするはずですが、朗らかなおばあさんは、また喜ぶのです。
どこまでも朗らかで前向きなおばあさん。
どんなことが起きてもどんな環境になっても、このおばあさんなら幸せでいられそうです。
物事は、受け止め方次第。
結局何も得られなかったおばあさんは、それでもとっても幸せなのです。