森の中で赤い帽子をなくしてしまった男の子は、友だちと一緒に帽子を探しに森へ戻ります。帽子はゴリラの子供がかぶっていました…。最後に無事、帽子は取り戻せるのですが、ゴリラが自分の帽子をかぶっていたなんて、子供ならみな興奮してしまいますね。ゴリラ語が楽しくて、息子と意味を確認しながら再度読みました。ゴリラに囲まれてしまうところは、ちょっとドキドキしながら。
ゴリラの描写もそうですが、わたしは子供たちの様子、コンゴ地方の生活の一こまを垣間見ることができてよかった。とくに男の子たちの表情が好きです。当地のチルドレンズミュージアムにアフリカの一村の擬似体験スペース(子供サイズ)があり、息子とはそこでの体験と合わせてアフリカに思いを馳せました。
あと、わたしは動物園でゴリラに気に入られて?しまった体験があり、そのときのことを笑いながら振り返り、ゴリラ語と照らし合わせながら盛り上がりました。動物との共存の素晴らしさが生の声で語られている点がすてきです。表紙の赤い帽子のデザインも印象的でした。クリスマスプレゼントとして息子に贈った絵本でしたが、動物好きの彼にはぴったりだったと思います。