カッタンコットン、カタコットン。しらかば号は、乗り心地満点のブルートレイン。
新人客車のポンちゃんは、みんなと歌を歌いながら走ります。
でもね、スピードを出しすぎちゃったり、鉄橋が怖かったり。
へまをしてしまって、すっかり元気をなくしたポンちゃん。
でも、優しい車掌さんが笛を吹いて、ポンちゃんを力づけてくれます。
ポンちゃんは、この笛の音さえあれば、立派に走ることが出来るようになりました。
でも、ある日、列車に小さな赤ちゃんを連れたお客さまが乗ってきます。
車掌さんが笛を鳴らせば、すやすや眠っていた赤ちゃんはおきてしまいます。
さあポンちゃん、どうするかな?
人は失敗をする生き物です。
でも、こどもって、それがあんまり分からない。
自分の思い通りに、自分が動けないと、泣いてしまうことも。
でもね、人って、頑張る気持ちさえあれば、何度失敗したって立ち上がることが出来るんだ。
それを教えたくて、この絵本を読みました。
優しい車掌さんと、頑張りきったポンちゃんに、心から拍手を送ります。