キャラメルの木 なんだかおもしろそうなタイトルに楽しいお話を想像して読みました。
毎日おねしょして ママにしかられている しんのすけくんが、おばあちゃんの家一人で泊まりにいった時 おばあちゃんが 仏壇に手を合わせて キャラメルをお供えしていました。
おばあちゃんは、縁側の大きな木を見ながら 戦争の頃の悲しい話をしたのです。
戦争中のことは、戦後に生まれた人には分かりませんが おばあちゃんが子供の頃 食べ物がなくて 病気の弟に キャラメルが食べたいと言われて 「にわの 木に キャラメルがなるんだって」と うそをついてしまうのです」(病気の弟は死んでしまいました)
うそをついたことに おばあちゃんは ずっと自責の念を感じて生きてきたことを知ると 胸が締め付けられる気持ちになりました。
うそ 人は誰でも嘘をついてしまうことがあるのではないでしょうか?
嘘をついたら 人はだませても 自分はだませません!
私も 嘘をついた事は いつまでも心に残るもののです・・・・
しんちゃんは おばあちゃんが死ぬ前に おばあちゃんの枕元に キャラメルの木を 作って 「おばあちゃんは うそつきじゃ ない。」
おばあちゃんは どんなに 嬉しかった事でしょう!
泣けますこの子の優しさに。
人の死 別れこの現実(避けられない道ですから・・・)
しんちゃんは 大きくなっても とても人の気持ちの分かる優しい人になると思いました。
悲しいけれども 良いお話に 涙しました。(生きている者は、現実と向き合ってしっかりと生きていかなくてはと思いつつ・・・・)