版画で月夜のファンタジーを表現した、ロマンチックな絵本です。
月夜になると、山からおりてふもとの学校の運動場に遊びにくる動物たちを、そっと見守る教室の粘土の動物たち。
でも、嵐のあと、いつまで待っても、山の動物たちがきません。
心配になった粘土の動物たちは、教室を抜け出し、山に登っていきます。
イラストが版画で、しかも夜のお話なので、全体的に暗いため、小さな子どもにはちょっと分かりづらいかもしれません。
暗いからこそ、月の明るさが引き立つのだと、大人には思えるのですけどね。
月夜の晩は、とても神秘的。
もしかしたら、こんなふうに、人間の知らないところで動物と粘土の動物たちの交流が行われているかもしれませんね。