文は角野栄子さんが書かれていますが、いかにも、アンデルセンらしい童話絵本でした。イラストはスズキコージさんです。
金遣いの荒い道楽者の男に親切な友人がくれたものは、空とぶトランクでした。
そのトランクを使って、トルコまで行き、その国のお姫様に嘘八百を言ってだまくらかし、(どうやら男は顔と口は上手かったようです)まんまと、お姫様と結婚が決まったのですが、うっかり大事なトランクを燃やしてしまって、あ〜ぁな結末になります。
童話の基本と言っては過言ですが、昔からいいと言われているお話って、大人になって改めて読むと成る程なって、思う所がたくさんあります。この「空とぶトランク」もそう感じました。