静かな、動きの少ない絵本です。漢詩が元になっているということですし、登場人物も少ないし、地味な絵本といった印象もあり、子供にはどうだろうと思いつつも、私自身が読んでみたくて図書館で借りたのがきっかけです。まだ娘が1歳の時でしたが、意外にもじーっと絵を見ながら聞き入っていました。日本語訳も全く子供向けの簡単なことばではなく、むしろ普通の(大人の)ことばで書かれているのにです。この絵本の「静の世界」を感覚で感じ取っていたのでしょうか。2歳になった今でもこの本はお気に入りです。1、2歳の子供に読み聞かせる絵本は、動きがいっぱいあるのが普通でなかなかこのように「静の世界」をきれいに描いている絵本はないと思います。そういう意味でおすすめの絵本です。また、読むたびに私の心も癒されます。読んでいて心地のよい絵本です。私は枕もとに置いておいて朝目覚めた時に読んであげるのが好きです。