話題
日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

テレビで話題!いま、かんがえてみませんか?

  • ためしよみ
新刊
はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本

  • かわいい
  • ギフト
  • ためしよみ

ゆき」 夏の雨さんの声

ゆき 作・絵:ユリ・シュルヴィッツ
訳:さくま ゆみこ
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1998年11月
ISBN:9784751519721
評価スコア 4.62
評価ランキング 3,876
みんなの声 総数 54
  • この絵本のレビューを書く
  •  ゆきは嫌いではありません。
     北国の、ゆきの深い地方の人たちの苦労を思うと、大好きともいえません。
     お年寄りが屋根の雪下ろしをしている光景をニュースでよく見ますが、なんと大変なことかと思います。
     季節に一度や二度ではありません。本当に大変です。
     それに残念なことにそんな町には若い人も少なくなっています。
     おじいさんとおばあさんだけで、あれだけの重労働をしているのですから。
     ゆきは、そんな苦労も積もらせるのです。
     ゆきはまっ白で幻想的で、静かで、やわらかくて、いいものですが、北国に住む人たちの厳しい生活も忘れてはいけません。

     それでも、ゆきがもっている、心をざわざわさせる気分は好きです。
     いまにもゆきが降りだしそうな灰色の空。
     そして、ひとつ、またひとつ降ってくる、舞い落ちるという表現の方がふさわしいかもしれません。
     それをみているだけで、外にでてみたくなります。
     ちょうど、この絵本の中の「いぬを つれた おとこのこ」のように。
     でも、ラジオもテレビも「ゆきは ふらないでしょう」といっています。
     そのあとの、文がふるっています。
     「けれども ゆきは、ラジオを ききません」「それに ゆきは、テレビもみません」
     だから、どんどん降ってくるのです。
     町がまっ白になるくらい。

     なんといっても、この絵本の絵が素敵だ。
     作者はユリ・シュルヴィッツというポーランドの絵本作家。
     絵に質感があって、コミカルは表現もあるが下品ではない。こういう絵は心にやさしくしみてくる。
     ゆきがもっている高揚感が見事に伝わってくる。
     ページいっぱいにちりばめられたゆきをみていると、やっぱり、ゆきはいいなと思ってしまう。
     雪の多い北國の人のことも思いつつ。
     ちいさな声で。

    投稿日:2014/01/26

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

「ゆき」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

どんどこ ももんちゃん / わにわにのおふろ / きんぎょがにげた / きんぎょがにげた / もこ もこもこ / いないいないばあ / しろくまちゃんのほっとけーき / がたん ごとん がたん ごとん / はらぺこあおむし / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



編集長・磯崎が新作絵本を推薦!【NEXTプラチナブック】

全ページためしよみ
年齢別絵本セット