今回ほどお互いを思いやる心が強調された話はなかったのではないでしょうか。
なんとか掬いあげられたヤマネくんが、「ごめんね、どうしてもクマさんにこのアジサイを見せたかったんだ」というような事を言うのですが、娘「本当にそんなこと書いてあるの?!」。
日々の自分と、あまりに重なってリアルに感じての発言のようです。
抱き上げられたヤマネくんと、先生に抱き上げられた自分が重なったもよう。
なにか先生にこんな気持ちを抱いたことでもあったのでしょうか??
最初ヤマネくんが、クマさんを誘いに行くシーンでもゲラゲラ笑っていたなあ。ヤマネくんのすることが、娘を惹きつけるらしい。
それから毎晩持ってきたのは言うまでもありません。
そしてアジサイのシーンでは、親子共に感嘆の声。
雨にけぶる色彩の見事なこと。そんじょそこらのアジサイ園にも勝るとも劣らない美しい絵です。
最後は虹も出て、また仲良く森を走り回る彼らを想像してしまいます。余韻のあるラストでした。