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かちかちやま」 金のりんごさんの声

かちかちやま 作:岩崎 京子
絵:黒井 健
出版社:フレーベル館 フレーベル館の特集ページがあります!
税込価格:\990
発行日:1984年
ISBN:9784577004661
評価スコア 4
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  • ちょっと違う『かちかちやま』

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子6歳

    『かちかちやま』は、“ばば汁”の存在で賛否両論分かれるお話です。
    私自身は、おばあさんが死んでしまうところまでで踏みとどまった、“ばば汁”の出てこないお話で育ったので、初めて“ばば汁”の存在を知ったときは、かなりショックでした。
    この絵本は、“ばば汁”の出てくるものの中でも、かなり残酷度の高い内容です。
    昔話は、「食うか食われるか」という緊迫した駆け引きが、物語の根底にあることが多いのですが、ここでは、たぬき汁にされそうになったたぬきの挽回策は、ばば汁でしかありえないということなのかもしれません。
    ただ、私自身が大人になってから“ばば汁”を知り、感覚的にではなく、頭で“ばば汁”の存在を理解したので、果たして子どもにこのまま読み聞かせて良いものかどうか、悩むところです。

    その他にも、この本では、うさぎがたぬきに仕返しをする後半部分に、おじいさんも登場し、仕返しに自分も間接的に加わっています。
    これも他のものとはちょっと違う部分です。
    自分の知っている『かちかちやま』とは違うものを読むという点では、一読の価値はあると思います。

    投稿日:2007/01/16

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