評価の星の数が足り無いくらいの傑作!
絵本でおなじみの、やまんばのむすめまゆ の話しの
一番初めの本です。
富安陽子さんのデビュー作!
絵本ではなく、児童文学 です。
保育園でいうと年少さんから年中・年長さんが
楽しめるお話がちりばめられた
文字通り
「宝石箱」のような素晴らしい一冊です。
短い話しも、ちょっと長い話しもあります。
やまんばの冷蔵庫は 柏林。
その林の中の古木のうろに 色々な食品を貯蔵しているのです。
やまんばは そのうろから木の実を出す時に
「わざと」こぼしながら 取り出すのです。
??
それは冬の寒い間のキツネたちのごちそうにするため!
(「柏林」)
まゆのお誕生日には、山の頂上にでっかいかまどを13作って、動物やモッコたちにご馳走をふるまうのです。
山の頂上でお日さまの光で焼く、誕生日ケーキ!
雪女の吐く息で凍らせるアイスクリーム!
こけもも酒 栗の蜜煮 やまんば餅 …
こどもたちの喉が ゴクンとなること請け合いです。
(「星の夜祭り」
やまんば母さんに止められたのに、ちいさいモッコの白ボウズの秘密を知りたがったまゆと友人の人間の子啓太。白ボウズの秘密は、空から落ちた星を生き返らせることだったのに、2人のせいで星が死にかけてしまい…
(「やまんば山の夏」)
本当に名作揃いです。
絵本に出てくる「ガタロ沼」の秘密もわかります。
まゆが大好きなこどもは絶対よまなくちゃ損!