今までは「つるのおんがえし(つるにょうぼう)」は童話だと思っていましたが、大人になって読んでみると、子どものときには感じなかった、人間の性、そして愛する人が離れるせつなさを感じて、涙が出そうになりました。
お金に目がくらんでしまうこと、人生の間で何度かはあると思います。そこで、「これをしてしまうと、愛する人が自分のもとから去ってしまう」と知っていたら、過ちをしてしまうことはないのでしょうが、そこまで考えられず、欲に目がくらんでしまい、好奇心に負けてしまうところに人間らしさを感じました。
最後の別れのシーンは、よ平も娘も、愛し合っていながら離れなければならないせつなさを感じました。