藍色の和紙に描かれた水墨画のような赤羽さんの絵が素晴らしい。おじいさんとおばあさんの優しさ,素朴さが伝わってきます。
お話は,誰でも知っている「かさじぞう」。でも,息子には大晦日にお餅が買えないという貧しさは,なかなか理解できないようでした。
でも,貧しいながらお地蔵さんに笠をかぶせてあげるおじいさんの優しさや,それを自分の事のように喜んでくれるおばあさんの優しさは十分伝わったと思います。
お地蔵さんが俵を運んでくる時の「よういさ,よういさ,よういさな・・」というかけ声の場面は,一緒に声に出していました。
昔ながらの日本の情緒を感じさせる絵本だと思います。