こいぬのマッフィンが目を覚ます
とっても静かな音で…
それは何の音?とマッフィンは考えるのです
「蟻が這ってる?
蜂がびっくりしてる?」
から始まって、ゾウがつま先立ちで階段を下りてくる音?
バターがとけていくのかな?
と静かな音探しが8場面続きます。
そしてページをめくる前に「いいえ」と否定の言葉がくるのですが、これが「いいや」「ちがう」「ちがうな」…と8通りなのです。
2才の息子はここがお気に入り。否定の言葉は一番なかよしだからね。
そして
マッフィンは分かるのです。
ぶどうのゼリーをなめてるような
こねこがミルクをなめてるような
ことりのはねがそらをきるような 音の正体
それは…
ここからは
朝の静かで晴れやかな気持ちのすることが
次々に描かれます
訳の谷川俊太郎さんの日本語の選び方の技が光ります
美しいにほんごです
版画の絵も美しい
描かれる静かな朝の様子が美しい
朝起きた時、布団の中でそっと開くと
1日が幸せな気持ちで送れるような本です
もちろん
寝る前に、明日の朝を思いながら読むのもgood