1975年に初めての海外旅行を経験しました。ヨーロッパ5カ国を2週間で廻るパッケージツァーでした。振り返ってみて、この旅行はアムステルダムでもパリでもロンドンでも美術館をたくさん見て来ました。そんなに絵画に興味関心があったわけではなく、知り合いの方に連れて行ってもらったところが美術館だったのでした。
初めて原画に触れた驚きと感動には自分自身もびっくりしました。私にそんな感性があったのか!当時『モナリザ』は顔を近づけて見ることが出来ましたし、『サモトラケのニケ』はさわることもできました。(実際触ってはだめですが)歴史と美術に開眼して帰国し、手に入れたのがこの絵本です。
かこさんは3つの思いを込めて描かれたそうです。捉え方,見方は個人の自由ですし、何をして「うつくしいえ」と評価をするかも個人によって違うことと思います。でも絵の見方をわかりやすく解説してあるのが嬉しいのです。
表紙にはダ・ヴィンチの『モナリザ』。裏表紙にはゴッホの『ひまわり』が展示(?)されてあります。
小学校4〜5年生になったらぜひ読んでほしいと思いましたが、絶版でしょうか?