子供のトミーが、どこにも出かけられない夏休み中、旅行で出かける人の鉢植えを預かって、アルバイトをするという発想が、実にアメリカ的で面白いですね。
親も、ぶつくさ文句を言いながらも、子供が楽しんでいるし、仕事だから仕方ないか…という感じで、受け入れていく…。
日本では考えられないと思います。
トミーが預かるだけじゃなくて、付加価値をつけていく所なんて、アメリカの成果主義の原点をみているようでした。
トミーは好きな仕事、自分に合った仕事だから、実に楽しそう…。それが伝わってきます。
小さいうちから、好きな仕事についたら楽しい、仕事をする(報酬を得る)からには、責任を持たなければいけないという事がわかって良いと思います。
最後に、遅ればせながら取れる夏休みに喜ぶトミーが、やっぱり子供だよね…という感じで、良かったです。やっぱり、働いた後は、休む事も必要ですよね。
また、色合いが緑をベースに、青と黄色。癒される色合いでした。
海外絵本に接すると、日本人では考えられない設定があって、それも楽しみの一つですね。