松井るり子さんの著書『7歳までは夢の中』にこの絵本のことが紹介されていて、かねてからほしいと思っていました。
「もし いつか みなさんが オレンジを たべようとしたとき、 かすかすしたのに あたっても、がっかりしないでくださいね。 だって、 それは ようせいが ジュースをちょっと しっけいした、 というだけなんです。 ようせいが のんだ オレンジだなんて、 たのしいでしょう?」という文に出会った時はわくわくしてしまいました。そしてオレンジを知る前にそれを「おひさまのたまご」と名付けたダンスの好きな妖精が実在しているような気持ちになりました。おひさまのたまごの発端が最後に記されているのですが、ここにいるラッセと「ラッセのにわで」のラッセは同一人物なのでしょうか?
北欧のファンタジーではありますが、多くの幼い子ども達にベスコフワールドを体験してほしいと思いました。
ベスコフの絵本は10冊になりましたが、装丁は福音館書店のように背表紙に色が(テープのように)ついていた方が、ベスコフらしさが増すように思うのですが…。