作者である石津さんの体験を元にした絵本のようですけれど、
やっぱり挿絵を描いている松成さんの力もとっても強いなあって
思いました。「おじいちゃんと孫」と言ったら、もう私の中では
松成さん!な印象があります。独特のちょっと水分が多いような
滲んだ絵のタッチが、おじいちゃんと孫の関係を表すのにぴったり
なように思うのです。
おじいちゃんが亡くなってしまうのは、寂しいけれど、一緒に過ご
した時間や話したことは、たとえいなくなってしまっても、なくな
らない・・いえ、もしかしたら、もっと強くなってよみがえって
くるのかもしれないなあって思いました。