大好きな、王さまの本。絵本になって、また会えたのは、本当にうれしいです。
たべものの絵本は、おおくの子どもに、人気があります。
魅力は、もちろん、おいしそうってことですが、さすがに、「王さま」のおはなしは、そうはいきません。
おもいつきで、とつぜん、はじめた、王さまのレストラン。
「ただ」という、甘い言葉は、王さまシリーズのファンなら、これこそ、信用できません(笑)
そして、あんのじょう、でてくる料理は、食べられないようなものばかり。
ですが、食べられないというと、おこるところも、いつもの王さま。
お客がこなくなり、ひとりになった王さま。
これからの展開は、本当にすごい!
大人でも、「えー、どうなるの?」と、ハラハラ、ドキドキ。
とくに、「へびかつ」シーンは、絵も文も、ほのぼのしているのですが、こわいです(笑)
あまりに不思議な展開に、王さまが、かわいそうになりつつも、ページをめくる手がとまりません。
ほんとうに、最後まで予想できない、お話のなかのお話でした。
絵本になったぶん、王さまと、さらにしたしくなれたような気がします。
長年の、友だちにであった、なつかしさをかんじる絵本です。
きっと、今から、この絵本に出会う子どもたちは、長年の友人を得られると思います。
絵本になって、王さまと、より小さい時から出会えるのも、うらやましいくらいです。