宮沢賢治のお話には、彼の理念が伝えられています
この オッベルと象のおはなしも オッベルは百姓を使い羽振りが良い
しかも 金持ちで ビフテキや雑巾ほどあるオムレツをほくほく食べる
この表現が何とも 贅沢な人間を比喩していて心に残ります
稲こき小屋になぜ? 白象が現れたのか? ここはなんとも不思議ですが
ずるがしこいオッベルはうまいこと言いくるめて この白象をこき使うやり方が なんともいえない。 象の足に鎖を付けたり(400キロもある分銅を靴の上からはめ込んだり)
象もはじめは 言いなりになっていたが 働かされて 食事の藁も減らされてこんな こき使い方ってやっぱり ひどいな〜
象も だんだん 分かってきて「苦しいんです。 サンタマリア」と神様に祈るのですね
象の涙を見たとき 本当にかわいそうに思いました
そして 仲間の象たちに 手紙を書くのです いつも見ていたお月様が 教えてくれたのです!
仲間の象たちは「オッベルをやっつけよう」と助けに来てくれたのです!
オッベルはピストルで象を撃ち抵抗するのですが・・あたりません
象たちの迫力が勝ります
白象は 仲間に助けられるのです「ああ、ありがとう ほんとうにびくはたすかったよ」
仲間のありがたさ
人間オッベルのやり方のひどさが 対比されて どう生きたらいいかを 賢治は伝えたのでしょうね!
遠山 繁年さんの 迫力のある油絵が 効果的で オッベルのずるい顔
象たちの迫力が お話を盛り上げていました!
賢治の読みやすいお話でした。(高学年なら 自分で読むのもいいと思います)