灰谷健次郎さん&長新太さんコンビの本なんて、読まない訳にはいかないです。
でも、最初は、何かピンとこなかったのです。
でも、何回か読むうちに、面白みがでてくるなと感じました。何がどうと言葉にするのは難しいのですが。
「いぬのくせに、あなに おちるなんて、じっさい、まぬけです」
「だいいち、ろくべえは、じっさい、なにをがんばったら いいのでしょう」
なんて表現に、何ともいえない面白さを感じ、助けてくれないお母さんたちに「けち」と口答えするのも、なんかすごくリアリティがあるなあ。
こういう場合、ケチというのとは違うと思うんだけど、子どもの語彙力からすると、「けち」なんですよね。そういや子どもってそういう言い方しますね。
ゴルフクラブを持った人など、「ひまそうなひと」と表現されていて、なんかすごい。
こういう面白みって、大人になってわかるものなのかも?
娘は、それなりにこの本を気に入っていて、「きょゆーん、わんわん」と声を出して喜んでいますが、まだちょっと、物語はよく理解できていないみたいです。
本当は、もうちょっと大きい子向けの本なのかもしれないですね。
私自身は関西人なので、子どもたちの関西弁がとても心地よく嬉しいです。
関西人のメンツにかけて?会話の部分はかなりネイティブに読んじゃってます。
物語が、最後まで親切丁寧に文章で記されず、最後のページの文字の無い子どもたちの表情で終わっている所もいいなと思いました。ほんと、これが絵本の良さだなって感じます。