長いお話を自分でなかなか読まない小1の息子ですが、「マコチン」はとても気に入って読んでいましたので、同じ灰谷・長コンビのこの本も借りてみました。
穴に落ちてしまった、犬のろくべえをどうやって助けるか。お母さんはすぐに行ってしまうし、通りがかりの大人も手を貸してくれるわけでもなく、皆で一生懸命考えます。
穴の中をのぞく大人と子供達の表情が、とてもユーモラスです。
お母さんに「ケチ」といってしまうようなやり取りもリアルで面白いです。
子供達で助ける方法を考える過程が身近に感じられるせいか、「こんな方法はどうだろう。かごにろくべえの好きなお菓子を入れてさ・・」と息子は、自分の案も言い出しました。
親としては「子供達、がんばったね」と声をかけてあげたくなるような気持ちです。
子供の気持ちに沿ってお話が書ける灰谷さんはすごいです。
さすがロングセラーになってるだけのことはあるなと思いました。