鏡を見るようなふしぎな昔話で
なんど読んでもあきないですよ。
橋づくりを請け負ったのに
なんだか自信のない大工さんと
頼みもしていないのに自慢げに
さっさと橋をかけちゃった鬼さんと
どっちが大工さんかわからないふしぎ。
めだまをよこす約束だったのに
ぐずぐず逃げまわる大工さんと
その約束を許してやってもいいなんて
わざわざ甘い条件を付け足した鬼さんと
約束ってなんだぁ?っていうふしぎ。
「ねえねえ、それで橋はかかったの?」
娘がはなしの筋を仕切りなおすもんだから
「本当の名前は人には言うな、
言うとたましい抜かれるぞ・・」と切り返し
私も雲けむにまいた次第です。