オオカミは、自分の怪我の看病をしてくれたマルラゲットの優しさ
に感動して、マルラゲットに気に入られようと動物を一切食べませ
んでした。誘惑に負けそうになると、マルラゲットの小さな優しい
顔を見上げて、一生懸命我慢しました。
マルラゲットといられるのがうれしかったからそうしたのですが、
だんだん痩せてしまったオオカミは、このままだと死んでしまうと
きこりのおじいさんから教えてもらったので、オオカミを森に帰って
ほかのオオカミたちと同じように暮らしなさいと告げたのでした。
お互いを思いやる二人に、友情を感じました。