娘が借りてきた絵本です。この絵本を選んだ理由は、ゴキブリがかわいかったから。
確かに、表紙の絵を見ると、気の弱そうな、頼りなさそうなゴキブリちゃん。
ゴキブリちゃん、どうして、ゴキブリは人に嫌われるんだろうって考えるんですね。
人にも嫌われる、そして、スズムシやコオロギにも、臭いし汚いといわれる。
そこで、体を洗って、歯を磨いて、すてきな音楽を奏でられるように、音楽学校に入るのです。
こうして、仲間もさそって、清潔にし、みんなで音楽をかなで、みんなの前で音楽会。
いつも殺虫剤を持って追っかけまわしていたお母さんも、ゴキブリを追いかけなくなり、みんな仲良くなりました、というお話。
確かに、ゴキブリもスズムシもたいして見た目に変わりはないのに、ゴキブリだけが、目のかたきにされる。
でも、よく考えてみたら、蚊のように血を吸うわけでもなく、かみつくわけでもなく、ゴキブリってそんなに悪いやつでもないのよね。
作者もそんな気持ちでこの絵本を作ったのかなと思うのですが、この頼りなさそうなゴキブリちゃんを見ていると、ちょっとゴキブリにも同情しちゃう?
でもまぁ、実際、見た時に、かわいいと思えるか、というと・・・自信ないけれど。