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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

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10歳

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★5  魔法の壺の算数のツボ 投稿日:2011/08/28
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子14歳
壺の中
壺の中 作: 安野雅一郎
絵: 安野 光雅

出版社: 童話屋
算数の話と言ってしまえばそれまでなのですが、この奥深さと壺の中に大海があるという設定には宇宙を連想させるような壮大さを感じました。
壺の中に大海があります。
広い海に1つの島がありました…。
どんどんと身近なところまで迫ってきて、箱の中には壺が10個ありました。
壺は表紙にあった壺の中にいくつあるでしょう?
点で表現していくと絵本に収まりきれない数になりました。
1×2×3×4×5…   
階乗の話。
この壮大さを壺が秘めているのです。
箱の中にある10個の壺の中にまた大海があったとしたら…。
大宇宙の中の、銀河系の中の、太陽系の中の、地球の中の、日本の中の…、自分ってとても限りなく小さいけれど、とても大事な壺を持っているって思いました。
参考になりました。 2人

★4  計算違い 投稿日:2011/08/29
どくだみ茶さん 40代・ママ・秋田県  女の子10歳
ねこのけいさん
ねこのけいさん 作・絵: 浅沼 とおる
出版社: フレーベル館
 ねこの「計算」、という意味だったんですね。子どもは最初、ケイさんという名前のねこの話だと思っていました。

 私は「まりーちゃんとひつじ」のお話を思い出しました。
 皮算用で、想像をどんどん膨らます猫たちがおかしいです。とても楽しそうですね。
 しかし待てど暮らせど、ねずみも魚もやってきません。猫たちが計算の間違いに気がつくのは、いつ?

 ほのぼのした猫たちの表情に、笑ってしまいました。
参考になりました。 1人

★5  夢のような雪の町が素晴らしい 投稿日:2011/08/28
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子14歳
ゆき
ゆき 作・絵: ユリ・シュルヴィッツ
訳: さくま ゆみこ

出版社: あすなろ書房
シュルヴィッツの作品は絵が見事なのです。
独特な世界の中に作者の思いを込めているのです。
この絵本は少年の雪に対するあこがれを、不思議な街並みに込めました。
灰色に染まった不思議な町と行きかう人々。
雪がふるのを期待している少年と、冷めた大人たち。
それでも、最後には真っ白な銀世界になりました。

この絵本の町にはシュルヴィッツ自身が楽しんでいることがよくわかります。
最初に紹介される街並みは、この絵本の目次のようです。
灰色一色になった家家の中で窓から灯りが漏れている家が2か所。
一つが少年の住む家で、一つは「ゆきはふらないでしょう」と語るテレビのある家。
あとは町の中にお話の登場人物がすでに紹介されています。
ひょろながぼうしのおじさんも、おしゃれがさのおばさんも、大きなラジオを抱えている男の人も、話に出てこない人々も紹介されています。
わずかな家並みの中に本屋さんが二つ。
その一つはマザーグースの世界。
マザーグースの世界からいろいろな仲間たちが雪の世界に飛び出してきました。
「MORE BOOKS」の看板にはどんな人たちがいるのでしょう。

考えていたら町は雪に包まれてしまいました。
繰り返し絵を楽しめる絵本です。
参考になりました。 3人

★5  じっくり向き合って 投稿日:2011/08/29
どくだみ茶さん 40代・ママ・秋田県  女の子10歳
ありがとう、フォルカーせんせい
ありがとう、フォルカーせんせい 作・絵: パトリシア・ポラッコ
訳: 香咲弥須子

出版社: 岩崎書店
 本にはちみつをたらして、「本を読むと甘くなる」という儀式がすてきです。5歳くらいが、ちょうどいいですね。

 トリシャは文字が読めませんが、「本が好き」という気持ちがあります。トリシャにじっくり向き合って教えてくれる先生が、本当にすばらしいです。

 トリシャを執拗にいじめるエリックも、なにか問題をかかえているような気がしました。
 最後の解説文に「エリックは、私たちの心の一部」とあって、ドキッとしました。

 障害をもった子供も、普通に学校で過ごせるように、もっともっと環境を整えなければと思いました。
参考になりました。 0人

★5  宮西達也さんがはまった回文の原点 投稿日:2011/08/28
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子14歳
サカサかぞくのだんながなんだ
サカサかぞくのだんながなんだ 作・絵: 宮西 達也
出版社: ほるぷ出版
どのページを開けても回文のオンパレード。
それだけではなくストーリー性もみごと。
原始時代で「だんながなんだ」と夫婦げんかで飛び出した妻。
「つまをまつ」ても「なにするるすに」なんて言っている場合ではない。
「どたばたどたばたど」展開するお話。
「ラブラブぶらぶら」帰りつつ「好きでキス」。
オチまでみごとでたまらない絵本でした。

ここまでやれば怖いもの知らず。
この勢いと快感にはまった宮西さんが続編を出し続ける出発点となったようです。
大変なエネルギーです。
絵にしても回文の飾り物のようです。

言葉遊びの楽しさとそれを考えるエネルギー満載の絵本です。
参考になりました。 2人

★4  タイトルは違うけれど 投稿日:2011/08/28
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子14歳
ねむりひめ
ねむりひめ 作: グリム童話
絵: フェリクス・ホフマン
訳: 瀬田 貞二

出版社: 福音館書店
ドイツ語版のタイトルから訳すと『いばらひめ』が一般的のようですが、英語版では「Briar Rose The Sleeping Beauty」。
話は同じでも、タイトルが違うと印象は多少変わるような気がします。
どちらにしてもグリムにしては浅めのお話です。

かえるの予言通りの授かったお姫様。
喜んだ王様とお妃様はお祝いの会を開くのですが、国にいる13人の占い女を招くには金の皿が12枚しかない。
結局一人の占い女は仲間外れになるのですが、ひがんだ占い女が祝いの場に飛び込んで、あれこれあったのちにお姫様は15歳で百年の眠りにつくことになってしまいました。
お姫様が眠りについたら、城中の時間が止まってしまいます。

何人もの王子たちがいばらに封じ込まれた城に入ろうとして命を落とします。
私にはこの王子たちの方が気になるのですが、百年目の魔法が解ける日にめぐり合わせた運の良い王子。
この王子と眠りからさめたお姫様は結婚して、一生仲良く暮らしました。
波乱があるようでないので、物足りなさを感じます。
そんな物語ですが、グリム童話の絵本を多く手掛けているホフマンの絵は充実しています。
登場人物のそれぞれに実感があります。

タイトルを『ねむりひめ』にしたのは、独自の世界を作ろうとしたのかもしれませんね。
参考になりました。 0人

★4  運が良かった王子様 投稿日:2011/08/28
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子14歳
いばらひめ
いばらひめ 作: グリム
絵: スベン・オットー
訳: 矢川 澄子

出版社: 評論社
グリムにしては浅めのお話かと思いました。
かえるが子どもの誕生を予言するところ、13人の仙女のうち仲間はずれにされた一人が逆恨みをして生まれたお姫様に死を予告するところ、ポイントはあるのですが物語の中で深みを持っていないのです。
順番にお姫様に魔法の贈り物をしていたところに乱入した、仲間はずれの仙女でしたが最後に残った仙女が、死を眠りに和らげてくれました。
そしてお姫様が15歳になった時に、お姫様は魔法にかかって百年の眠りにつきます。
城の中の人間もそのままの姿で一緒に百年の眠りにつきました。
茨に取り囲まれてしまった城の中では、時間が止まってしまったのです。
何人もの王子たちがこの茨を切り開いて中に入ろうとしては死んでしまったそうです。
眠り姫の魔法を解いたのは王子様のようですが、実は百年の魔法が解けたから。
お姫様を眠りから覚ました王子様は幸運だったというのが、この物語を弱くしてしまったように思います。
城に時間が戻ります。
読み終えてみると、いろいろとあったように思うのですが、余韻というところでは物足りなさを感じました。
こういう物語には、あっさりした絵が良いのでしょうね。
スベン・オットーさんがシンプルな物語を絵で補足しているように思いました。
参考になりました。 0人

★4  不安と好奇心 投稿日:2011/08/28
どくだみ茶さん 40代・ママ・秋田県  女の子10歳
ふうと はなと うし
ふうと はなと うし 作・絵: いわむら かずお
出版社: 童心社
 表紙のふうとはなの、ちょっと不安な気持ちと好奇心がまざったような表情がいいです。
 ふうとはなが、いつも寄り添っているのがほほえましいです。
 自分よりも、大きな牛のおかあさんに出合って、驚きの連続です。
 
 最後は、おかあさんに抱っこされているのが、安心します。子どもたちみんなが、こんな風に育つといいなと思いました。

 ゆったりと気持ちが満たされるお話でした。
参考になりました。 0人

★4  笑える展開! 投稿日:2011/08/30
ゆめくまさん 30代・ママ・広島県  男の子12歳、女の子10歳
こんもりくん
こんもりくん 作・絵: 山西 ゲンイチ
出版社: 偕成社
ユニーク絵本とは知っていましたが、面白い展開で最後まで楽しく読めました。
こんもりくんの頭の中がすごすぎて・!
一緒に読んだ10歳の娘も『ありえなーい!』と大笑い。
子供のだいすきなおならのあたりなどは・・・(^^)

ただ、よーく考えると本当にこんもりくんみたいな子供がいたらイヤかな〜と大人な感想をもってしまいました。
参考になりました。 1人

★5  マイルドでロマンチックな仕立てです 投稿日:2011/08/27
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子14歳
ロバのおうじ
ロバのおうじ 作: グリム童話
絵: バーバラ・クーニー
訳: もき かずこ

出版社: ほるぷ出版
グリム童話の毒気をバーバラ・クーニーの絵が素敵にアレンジ。
マイルドでロマンチックなお話になっています。
欲深い王様と贅沢三昧のお妃様が魔法使いに頼ってやっと授かった子どもはロバ。
原因は王様の欲だったのだから、人のせいではありません。
なのに、やっと生まれた子どもがロバだからと見向きもしない親。
王子がどんなに努力しても感じるのは疎外感。
なんか描き方によっては生々しいお話ではあります。
そんな中で王子は、心に響く音楽を習得していきます。

一人旅にでたロバの王子は、自分の奏でる曲に感動した心優しい王様とお姫様に迎え入れられます。
王子は家族のように扱われます。
自分を愛してくれるお姫様の言葉で、王子はロバから人間に変身することができます。
王子の気品とお姫様の心の気高さが、物語をとてもロマンチックに盛り上げてくれました。

こんな描き方もあるのだなという感じ。
なごめるグリム童話です。
参考になりました。 0人

★5  生まれる前に、じっくりと 投稿日:2011/08/27
どくだみ茶さん 40代・ママ・秋田県  女の子10歳
あかちゃんがやってくる
あかちゃんがやってくる 作: ジョン・バーニンガム
絵: ヘレン・オクセンバリー
訳: 谷川 俊太郎

出版社: イースト・プレス
 ママが、あかちゃんにかかりきりになって、さみしい思いをするお兄ちゃんやお姉ちゃんのお話は、読んだことがあります。
 このお話は、赤ちゃんが生まれる前に、おにいちゃんに心構えを教えています。

 お兄ちゃんは、生まれる前のあかちゃんに、嫉妬します。そんなおにいちゃんに、ゆくっりじっくり付き合うママ。ママの気遣いがえらいな、と感心します。

 お兄ちゃんといっても、まだまだ甘えたい年頃です。でも、ママやおじちゃんのおかげで、淋しい思いをしないでいられるでしょう。

 おにいちゃんおねえちゃんがいる、妊婦さんに、読んでもらいたい絵本です。
参考になりました。 0人

★5  桃は三年待つのだぞ 投稿日:2011/08/27
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子14歳
日本みんわ絵本のシリーズ えすがたよめさま
日本みんわ絵本のシリーズ えすがたよめさま 作: 木島泉
絵: 石倉 欣二

出版社: ほるぷ出版
この手の話は伝承だからか、同様な話がいろいろにあるようです。
押しかけ女房というのがこのように一途な男思いであったらなら、ぐうたら男にとってはこの上ない授かりものなのですが、この手の絵本の一番のポイントは嫁様の姿。
以前に梅田俊作さん描くあねさまにほれ込んでしまった私ですが、この絵本のよめさまには気品を感じました。
石倉欣二さんの描く女性もまた素晴らしいのです。
しょうざさんにはもったいないぞ。
それにしても不思議なのはももくり三年かき八年。
よめさまが渡したのが柿の種でなくて良かったとは思うものの、三年間泣き暮らした(?)しょうざと、だんまりを通したよめさま。
笑い話だからどうでもいいけど、三年は長い。
私がしょうざだったら二十日大根の種くらいにして欲しいのです。
いろいろなバージョンを楽しんでいると、設定が気になってしまいました。
お人よしの殿様もとんだ災難。
力づくで嫁様を取り上げたのはよくないけれど、悪党とは思えない。
三年間はながい。
お話はめでたしめでたし(?)で終わったのですが、私は城をのっとった夫婦の行く末を案じるとともに、哀れな殿様の幸せを願うのでした。
参考になりました。 0人

★5  こんな仕事があったのか 投稿日:2011/08/27
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子14歳
メアリー・スミス
メアリー・スミス 作・絵: アンドレア・ユーレン
訳: 千葉 茂樹

出版社: 光村教育図書
タイトルページと裏表紙に掲載されたメアリー・スミスさん本人の写真は1927年。
そんな時代にノッカーアップ(目覚し屋)という仕事があったのですね。
チューブに入れた固い豆を依頼者の窓まで吹き飛ばして、人を起して歩く商売。
難しそうなので、かなりの熟練度を必要とする職業だと思います。
のどかな時代だったと思うとともに、いかにその後の発展がすごいのかを実感します。
子どもは親を見て育つ。
教室で親の真似をしたら、先生の窓に当ててしって大目玉を食った娘。
メアリーの娘に対する特訓がとても印象に残りました。
参考になりました。 0人

★5  体験で磨かれる五感 投稿日:2011/08/27
どくだみ茶さん 40代・ママ・秋田県  女の子10歳
なんのおと あき
なんのおと あき 作: ビーゲン セン
絵: 永井郁子

出版社: 絵本塾出版
 秋、いろいろな音が聞こえてきます。ふだん、音なんて全然意識していないけど、ふと虫の声を聞くと秋を感じます。

 私は、五感が鈍くなっている感じがするので、四季の変化を感じる余裕がほしいなと思いました。
 五感は、机上の勉強で身につくわけではありません。自分でいろいろ体験していくうちに磨かれていきます。子どもは、いろいろな体験をすることが大事なんですね。

 絵がさわやかで、楽しいです。遊覧船の場面は、とてもきれいでした。
 音を、形にあらわしているのがおもしろかったです
参考になりました。 0人

★4  どたばたコントもここまでくれば 投稿日:2011/08/26
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子14歳
カッパのあいさつ
カッパのあいさつ 作: 高畠 那生
出版社: 好学社
カッパのミドッパとアカッパのさら割コント。
ばかばかしいけれど、ここまでやってくれれば痛快、爽快…、もやもやした気持ちがいっぺんにすっきりしてしまいました。
これを実写でやったら、このスピード感についていくのも大変かと思います。
自分では割れないストレスのさらを、このカッパに割ってもらって立ち直りましょう。

ギャグがいっぱいの絵本です。
で…、アザラシをとってしまった爆走集団はサラブレッドではないんかい。
せっかくだからサラブレッドも話にからませて活劇にしてほしかったです。
参考になりました。 0人

★5  かみなりじいさんを大切にしよう 投稿日:2011/08/26
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子14歳
ともだちやもんな、ぼくら
ともだちやもんな、ぼくら 作: くすのき しげのり
絵: 福田 岩緒

出版社: えほんの杜
夏のすがすがしいエピソードですね。
友だちと一緒にカブトムシをとりに出かけた三人組。
こんな風景を久しく見なくなったように思います。
かみなりじいさんのような人も見なくなったように思います。
かみなりじいさんは悪人ではありません。
考えたらとてもいい人、笑顔がいいじゃないですか。
友情も素晴らしいのです。
ゲームばかりやっていると、こんな気持ちにはなれないのです。
友だちの大切さと、かみなりじいさんと親しくなれた夏。
成長の夏でした。
くすのきさんの話はとても暖かいのです。
子どもの心をしっかりと見据えた話で気持ちがいいのです。

本気で怒ってくれる人、間違ったことを正してくれる人、ぼくらの味方なんですよ、お母さん。
自分もかみなり親父になりたいと思います。
参考になりました。 5人

★5  役立つ基礎知識 投稿日:2011/08/27
どくだみ茶さん 40代・ママ・秋田県  女の子10歳
着物のえほん
着物のえほん 作: 高野 紀子
出版社: あすなろ書房
 着物は決まりごとが多く、着こなすのも大変なので、ほとんど着たことがありません。着物の中で軽装、といわれる浴衣をやっと着るくらいです。

 着物について、とてもわかりやすく描かれているので、奥の深さを再認識しました。
 
 着物は、季節や自然と深くつながっているなと思いました。ピンクも、さくら色と桃色は違うんですね。
 着物の基礎知識を覚えておくと、いろいろなことに役立ちそうです。
参考になりました。 0人

★5  あの災害の後だから 投稿日:2011/08/25
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子14歳
津波からみんなをすくえ!
津波からみんなをすくえ! 出版社: 文溪堂
3月11日の大津波による大災害の後だから、とても重要に思える本でした。
あの災害の後だから、実話をもとに小泉八雲が『生き神さま』という話を書いた話を知りました。
『生き神さま』が教材『稲むらの火』が作成され、長い間小学校の教科書で扱われたことを知りました。
そして『津波!!命を救った稲むらの火』を知り読みました。
その中で釈然としていなかったことがこの本を見つけて得心できました。
『津波!!命を救った稲むらの火』に乏しかった現実感が、この『津波からみんなをすくえ!』では、より事実に近い認識として感じられたからです。
大地震のあとの津波。
梧陵さんは村人を高台に逃げるように呼びかけて村を回ります。
多くの人を救えたけれど、全員が逃げ切る前に津波は押し寄せてきたのです。
逃げ遅れた人を招くために稲むらに火をつけて目印にします。
その火は逃げ遅れた人々を勇気づけ、津波が去った後の行場所を教えます。

犠牲者がなかったわけではないけれど、多くの命を救った梧陵さんはその後の津波対策に私財をなげうって堤防を作ります。
今回の予想以上の大津波に対して堤防は完全ではありませんでした。
しかし、この本に書かれていることがとても重要なことは痛感できます。
この本には、津波に関する知識、対応が書かれています。

これだけの本が津波の後ではなく、5年前に出されていることにも意味を感じました。
多分、出版されたときに危機感を持って取り上げる人は自分自身も含め多くはなかったでしょう。
転ばぬ先の杖のような話は、難しいと思いながら、この本を取り上げることに遅いということはないと思っています。
参考になりました。 0人

★5  スタルク作品の原点でしょうか? 投稿日:2011/08/25
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子14歳
うそつきの天才
うそつきの天才 作: ウルフ・スタルク
絵: はた こうしろう

出版社: 小峰書店
スタルク作品の原点でしょうか?   ☆☆☆☆☆ (10歳)

ウルフ・スタルクの自伝的な小編が2作。
うそつきだった自分、作文を友だちと競い合った自分。
スタルクの作品の面白さの基礎がここにあったのかと納得しました。

「うそつきの天才」
親のサインを模倣して自慢していたら先生にばれてしまったウルフ。
親に本当のことを話さなければいけないと思ったら、ウルフは家出してしまいました。
そこからの道中に繰り返されるうその連発。
あれこれあって家に戻ったウルフが改心するのかと思ったらやっぱりうそつきが始まりました。
でも、ウルフは夢を見ているのです。
空想の世界の主人公になっている自分。
子供らしくていいと思うけど。
子どもも納得でしょう。

「シェークvs.バナナ・スプリット」
ライバルのヨーランと作文の評価を競うウルフ。
先生の評価に納得のいかないウルフは、難しい言い回しを多用して「これじゃわからん」と言われたり、サービス満点の比喩を多用して「つまらん冗談をいうな」と言われたりします。
このサービス満点さがスタルク作品の制作信条だと思うのですが。
最後のどんでん返しが面白い。
ヨーランの読み上げた作文はノーベル作家スタインベックのパクリ。
それより面白いといわれたウルフの作品は、実話のような創造。

スタルクは人まねをしない作家、サービス精神旺盛なほら吹き作家なのです。

自分の方が納得です。
参考になりました。 0人

★4  井上洋介さんの世界 投稿日:2011/08/25
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子14歳
とうきょうものがたり
とうきょうものがたり 作: 舟崎 克彦
絵: 井上 洋介

出版社: ポプラ社
井上洋介さんは、千葉県市川市在住の作家。
それだからでしょうか、私のなじみのある風景があって親しみを持っています。
このお話は東京の話ですが、よく見ると川向うの小岩の風景と、電車は昔の京成電車。
ローカル情緒たっぷりです。
東京とはいえ下町。
昔懐かしい小岩の風景と、その時代に生きたおじいちゃんと巡り合った僕。
残念ながら地方限定の作品かもしれません。
参考になりました。 0人

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