飲み込まれた村
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投稿日:2011/04/18 |
ユメニアイニさん 50代・その他の方・山口県
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予備知識なしで、表紙のねんどぼうやの絵から
このお話の内容を予測できた人はいないでしょう。
なんとも豪快な、ちょっとこわいような・・
でも最後は救われる。
なにもかもを飲み込んでしまったねんどぼうや。
ダイナミックな絵とストーリーは大迫力で、お話会でも人気です。
2011・3・11
あの日から、私たちの認識や意識は大きく変化しました。
村のひとや家畜が全部飲み込まれてで何もなくなった世界・・
これまで絵本の中でしか有りえなかったことが
現実に起こってしまいました。
金色の目をした勇敢なヤギが、目に見えない「ねんどぼうや」のおなかを突き破って、もとの世界に戻してくれたらどんなにいいだろうと、
今は思います。
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公害への怒り
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投稿日:2011/04/17 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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公害のためにすっかり様変わりした足尾銅山のそばで、頑固なじいさんが焼物を始めた。
ガンジイと呼ばれる頑固者のじいさんは、焼物には適さぬ土で、売り物にもならない焼物を作り続ける。
その名も公害焼。
およそ観光名物になりえない作品を創り続けるのは、足尾銅山の公害対策を訴え続けた田中正造の生き方に感銘を受けたからでした。
鉄道写真を撮るために訪れた良太、正体不明の少女アキノ、暴走族の落ちこぼれ青年赤毛のアンがドラマを展開します。
廃坑になった足尾銅山、第三セクタになった鉄道、時代に埋もれていくような場所ですが、日光に近いこともあり、息子は小学校の修学旅行に訪れた場所でもあります。
公害問題という社会問題は、少し身近ではなくなってしまったかもしれませんが、高度成長期時代の病巣は改善されたわけではありません。
児童向けに書かれた物語の中で、長崎源之助さんは熱く語りかけています。
この本が絶版というのはさびしい気がします。
長崎源之助さんの訃報を新聞で見かけて、未読の書籍を探し始めました。
戦争、原爆、公害、…。
社会をしっかりとした視座から捕え続けた長崎さんの作品を、埋もれさせてはいけないように感じています。
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差別を考えさせられる絵本
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投稿日:2011/04/16 |
ジュンイチさん 40代・パパ・東京都 男の子12歳、男の子6歳
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2006年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
ニッキ・ジョヴァンニ/文、ブライアン・コリアー/絵による作品で、「リンカ−ンとダクラス」でもコンビを組んでいます。
ローザ・パークス(Rosa Parks、1913年2月4日 - 2005年10月24日)はアメリカ合衆国の公民権運動活動家。
1955年12月1日。
ローザは、アラバマ州で公営バスの運転手の命令に背き白人に席を譲るのを拒み、人種分離法違反で逮捕されます。
これを契機にモンゴメリー・バス・ボイコット事件が勃発。
その出来事を描いた実話に基づく絵本です。
ローザは、アラバマ州のモンゴメリーのデパートで、服の仕立てや修理の仕事をしていました。
ある木曜、仕事の帰りローザはバスに乗りこみます。
当時のアメリカ南部州には、ジム・クロウ法(Jim Crow laws)と呼ばれる人種分離法が施行され公共交通機関を除く日常生活のあらゆるところで黒人と白人は隔離されていました。
バス・レストランなど公共の場所で人種隔離が実施され、また黒人の投票権も事実上制限されていたのです。
バス内は白人席と黒人席に分けられ、中間席はどちらが座っても良いことになっていました。
黒人席が一杯だったのでローザが中間席に座っていると白人が乗って来始め、立つ者も出てきたのです。
そのため運転手が、中間席に座っている黒人に立つよう命じます。
坐っていた黒人4名中3名は席を空けたが、ローザは立たちません。
運転手は、ローザのところにやって、
おとなしく立ったほうが身のためだぞ」と言うと
「どうして、わたしたちを差別するんですか?」
と答えます。
運転手の「警察をよぶぞ!」との脅しにも、
ローザは「おすきなように」と穏やかに答えるのです。
極めつけは、やってきた警察官の「おばちゃん、席を立つつもりでいるんだろう?」との尋問への答えです。
ローザの答えは、「ノー」
ローザは逮捕され、その知らせが伝わると、大きなうねりとなります。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師、女性政治会議、全米黒人地位向上協会などが中心となり、モンゴメリーにおける黒人のバス・ボイコット運動が展開します。
当時のバスは、貧しい黒人にとって必須の交通機関。
でも、崇高な思いをもって、毎日歩き続けたのです。
やはり、ローザが「ノー」と言った勇気に、何としても応えて自らの地位、尊厳を確かなものにしたいという思いが、何事にも勝ったということなのでしょう。
バス路線を運営するモンゴメリー市は経済的に大きな打撃を被り、1956年11月13日、最高裁判所は違憲判決を出し公共交通機関における人種差別を禁止することになるのです。
今や、バラク・オバマという黒人の大統領を輩出しているアメリカですが、ここまで辿り付くのに、どれほどの大きな時間を要したのか、知らないとなりません。
私自身、このモンゴメリー・バス・ボイコット事件を知りませんでしたし、アメリカに差別の歴史があったということを知る機会は減っていくだけだと思います。
1955年ですから、私達が生まれる一寸前に、これだけ明らかに黒人に対する人種差別があったという事実。
しかも、そんな時代に、黒人のしかも女性が、きっぱりと「ノー」と言ったというのは、どんなに勇気がいたことだろうと感銘せずにはいられません。
日本は島国であったことから、人種問題もなく人は平等だと当たり前のように思っています。
勿論、貧富の差はあれど、子供でも、平等と考えているはず。
けれども、世界を見渡せば、差別のあった歴史を持つ国は多く、差別がある国はまだ存在しているのも事実です。
子供達には、是非こうした現実を知って欲しいし、この絵本はその教材としてはベストに近いと言えると思います。
見開きにして4ページにわたるボイコットのシーンは、圧巻。
そして、ローザのきりっとした目は、強い意志が感じられるもので、実に物語に相応しい絵だと思いました。
子供だけでなく、大人にも読んで考えて欲しい作品としてオススメします。
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想像がふくらみます
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投稿日:2011/04/16 |
どくだみ茶さん 40代・ママ・秋田県 女の子10歳
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金子みすずさんの本は、今、いろいろな画家の方とコラボされて、たくさんでています。この詩集は、初期のものでシンプルな挿絵が描かれているだけです。
本の大きさや、レイアウトなど、みすずさんの詩にぴったりです。私がみすずさんの詩に最初に出合った思い出の本で、いまでも読み返します。
絵がないぶん、想像がふくらむような気がします。
「こだまでしょうか」も載っていますよ。
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夏の日の幻影
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投稿日:2011/04/15 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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夏休みに過ごしたおばさんの家の近くの庭で見つけたのは「みどりの船」。
少年少女の夏に対する思いと、「みどりの船」の船主のトリディーガさんと、水夫の追い求める懐古。
ノスタルジックであり、幻想的な作品です。
自然の中に作られた船は、トリディーガさんのご主人への思いでしょうか。
操舵室に飾られた写真はご主人。
いろいろに藤蔵が膨らみます。
「みどりの船」は夏の日に、4人の心の中で様々な後悔や冒険をします。
そして、夏が過ぎ、思い出とともに年が過ぎます。
トリディーガさんの「みどりの船」への思いは薄らいだのか、昇華されたのか、船は草木に覆われ自然へと同化していきます。
アリスと僕には忘れられない思い出。
映画を観た後のように余韻の残る作品です。
読む人それぞれがイメージを拡げられる作品です。
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転校生のなぞと冒険
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投稿日:2011/04/15 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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高度成長期の山間部の村の話です。
時代を背景に、子どもの心の様子がみごとに描かれています。
東京からやってくる転校生のユカにお嬢様を想像していたら、予想外の身なりで予想外に負けん気が強くて、がっかりしたマモルでしたが、ユカの家族構成が判っていくうちに、親しさを深めていくのです。
子どもたちが少々粗削りでいながら、純朴だった時代の、子どもたちの世界の中で描かれています。
ガキ大将に向かっていくユカ。
学校をボイコットするユカ。
山にはダムの建築が進んでいて、湖に沈む村の人間からすればダム工事の人間は敵。
しかもユカの父親は監督だというのです。
お話の中で、ユカの嘘の皮がはがされ、ユカの生い立ちが判っていきます。
可哀そうに思えてきます。
振り回されて、「結婚」や「新婚旅行」にまでつきあってしまうマモルですが、マモルが本当のユカを知った時に、ユカはまた転校してしまうのです。
「また、転校先で嘘の生活を始めるのだろう。」
そう思うマモルはそのことで成長していきます。
少し古びた風景の中で、心温まるお話でした。
子どもたちには新鮮なのではないでしょうか。
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考えさせられる絵本
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投稿日:2011/04/16 |
ジュンイチさん 40代・パパ・東京都 男の子12歳、男の子6歳
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著書あとがきにこうあります。
「私は子供のころからADHD(注意欠陥多動性障害)でした。
もちろん今もそうです。
ADHDはすぐに気が散り、忘れっぽく、ものごとに集中するのも苦手です。
読むことも学ぶのも苦手なのですが、それはそんなことが背景にあるからだと思います。
なにしろ、じっと座っていることややるべきことをすることさえ、むずかしいのですから」
この作品は、本人の自叙伝です。
ADHDとは、Attention Deficit Hyperactivity Disorderの略称で、自らのその障害を持っていることを告白し、小学生の頃の先生との出会いを記録したものです。
絵本ナビのランキングで、常に上位に位置する「ありがとう、フォルカー先生」は、LD(learning disabilities:学習障害)を取り上げた作品でしたが、背景、ストーリーとも似通った点の多いものでした。
ダグラスが小学校2年のときの、ダグラスとリトル先生のやり取りから物語は始まります。
「ダグラス、もう一回やってみて」
ダグラスは、なかなか本が読めないのです。
放課後、二人だけで、本を読むことに取り組みます。
遅々として進まないのですが、リトル先生は、「ことばをひともじずつ、声にだしてよんで」「ゆっくりやって」とだけ言って、根気強く一緒になって頑張るのです。
その本は、TheLittleIsland。
言わずとしれたゴールデン・マクドナルド(マーガレット・ワイズ・ブラウン)とレナード・ワイスガードの黄金コンビによる1947年のコールデコット賞受賞です。
ダウラスは、毎年家族で夏に訪れた島に、その面影を見出し、本にのめり込んで行くのです。
そして、ある日読み終えることができたとき、リトル先生はダグラスを抱きしめてくれるのです。
「先生、あしたほかの本をよんでもいい?」
「もちろんよ!」
心の琴線に触れる最高の会話です。
ダグラスにとって、その本との邂逅が、彼の人生を決めたと言っても過言ではありません。
それから、物語は、エンディングに一足飛び。
ダグラスが、何年か後に、リトル先生に自身が執筆した本を贈り、白髪になったリトル先生が、その本を抱きしめているシーンで、物語は終わります。
二人のやり取りが克明に描かれているのが、この絵本の魅力です。
ただ、「ありがとう、フォルカー先生」に比べると、起承転結の起伏がそれほど無いため、感動の度合いが落ちるかも知れません。
それでも、小学校高学年くらいになったら、是非読ませたい絵本であることに違いはなく、大人にも読んで欲しいと思います。
また、世の先生方にもオススメしたい絵本です。
本の素晴らしさを再認識させられた逸品です。
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チャーミングな司書さん
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投稿日:2011/04/15 |
どくだみ茶さん 40代・ママ・秋田県 女の子10歳
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ミスブルックス、なんてチャーミングな司書さんなんでしょう。こんな司書さんが、すべての小学校にいてくれたら、どんなにいいだろうと思いました。
本がきらい、という主人公に、ミスブルックもおかあさんも読書を無理強いしません。興味をもたせるように、さりげなく仕向けます。こんなところ、見習いたいなと思いました。
ミスブルックが「はらぺこあおむし」のかぶりものを着ています。
「わくわくしすぎててる きがする」
「チクチクすると おもう」と言う主人公の言葉に、子どもが笑っていました。
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お友達になりたーい
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投稿日:2011/04/17 |
どくだみ茶さん 40代・ママ・秋田県 女の子10歳
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いきなり、森の中のきいちごの葉っぱの細かさに圧倒されました。ブランクを感じさせず、あっという間にバムケロワールドにひきこまれます。
器用でやさしいバム、バムが近所に住んでいてくれたら、どんなにいいだろうと(いい歳をして)思っていました。そんなバムより器用なソレちゃん、すぐに「お友達になりたーい」と思いました。朝食に、パンとココアを持ってきてくれるなんて、できすぎです。このパンはもちろん、ソレちゃん手作りなんでしょうね。
ソレちゃん愛用道具のトレードマークがかわいいです。ラジオを聞きながら、てきぱき仕事をするソレちゃんに見とれてしまいます。
小屋の修理をはじめる前に、おやつを食べる余裕がいいなと思いました。
バムたちが、小屋の修理を終えてうとうとしていると、いつの間にか友だちが集まってきています。前のページで、口コミの様子があちこちに描かれていた伏線がわかって、とっても楽しかったです。
最後のページ、小屋の窓からケロちゃんが見えます。しましまへびをひとり占めしている顔がなんともいえません。憎めないですね。
キュートな雑貨たちも見応えがあります。子どもは、バムケロの寝室のロールカーテンに描かれた、だちょうのような不思議な動物が気にいってました。私は、ちっちゃなちっちゃなマトリョーシカが好きです。二人とも好きなのは、しましまへびです。
モエのインタビュー記事の、ソレちゃんの誕生秘話もおもしろかったです。何度、見返しても新発見がありました。リラックスできる時間をもててよかったです。
以前から、バムケロの原画を見たいな、と思っていました。原画展が開催されるようですが、私は行けそうにありません。もう少したったら、仙台あたりで巡回してほしいなと思います。
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オーケストラの舞台裏
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投稿日:2011/04/11 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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104人の演奏者と1人の指揮者。
金曜日の夜に行われる音楽会が始まるまでのメンバーの行動が、観察したかのように描かれています。
音楽を始めるまでの、何か特別なことがあるのかと思ったら、ごく普通の生活。
オーケストラのメンバーも普通の人間なのですね。
それにしても、みんなが身を清め、決まった衣装を着て出かけ、演奏するまでに意識を高めていく姿は、人それぞれのやり方はあれ、音楽家としての意識なのだと感じました。
105人がまとまるため、一つの曲を演奏するためにはバラバラではいけないのですね。
お風呂派かシャワー派か、そのほかのことについて具体的に人数を説明されていますが、オーケストラメンバーに実際にアンケートを取ったのでしょうか。
具体的な感じが、読む側の意識にとても効果的だと思います。
そして、あの岩谷時子さんの翻訳。
面白く拝見しました。
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やさしい花のイラスト
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投稿日:2011/04/11 |
どくだみ茶さん 40代・ママ・秋田県 女の子10歳
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植物図鑑は何冊か見てきましたが、ひとあじ違うなと思いました。
イラストがやさしいので、見ているだけでなごみます。
すみれやたんぽぽなどのなじみ深い花も、今はあまり見かけなくなったのがさびしいなと思いました。
花の特長が、わかりやすく描かれているのがいいです。野の花は、食べることができたり、薬になったりと、本当に実用的です。でも毒のある植物もあるので、注意しないといけませんね。
ようやくあたたかくなってきました。ささやかでもしっかり咲いている野の花は、心をいやしてくれるでしょう。
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おとうさんのパワー
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投稿日:2011/04/11 |
どくだみ茶さん 40代・ママ・秋田県 女の子10歳
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文章はないけれど、おとうさん働きぶりがよくわかります。ラッシュアワーのざわめきや、会社での会話が聞こえてきそうです。
とても細かく丁寧に描かれているのがすごいです。ひとりひとり見応えがあります。
マイホームと家族のために働くおとうさん、昭和のパワーが感じられます。平成の今と、何がちがうんだろうと、絵を見ながら考えました。
いまは、おとうさんと同じくらい働くおかあさんもいっぱいいますね。
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魅力的な半生
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投稿日:2011/04/10 |
ジュンイチさん 40代・パパ・東京都 男の子12歳、男の子6歳
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2002年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
ブライアン・セルズニックは、2008年「ユゴーの不思議な発明」でコールデコット賞を受賞しています。
題名から、何を対象にした作品か良く分からなかったのですが、ウォーターハウス・ホーキンスとは人の名前でした。
何度かこの表紙を見て、手に取ったことはあるのですが、表紙に描かれた恐竜が陳腐に思え中々読まなかったものです。
時代は、1853年のイギリス。
それまで、恐竜の化石はあったのもの、全体像が分からなかった時代に、ウォーターハウス・ホーキンスは、恐竜の模型造りを依頼されて次々に世に送り出します。
その彼の恐竜の模型造りに魅せられた一生を描いた作品で、表紙にあったのは、最初の模型のイグアノドンでした。
イグアノドンとは、似ても似つかないのですが、少ない資料から起こした初めての試みだから仕方のないこと。
それよりも、この作品は一生涯を恐竜の模型造りに捧げたウォーターハウス・ホーキンスの生き様を、受けとめて考えるべき作品でしょう。
恐竜に対する愛情が満ち溢れていて、好きなことを仕事にし評価される喜びが伝わってくる作品です。
その半生は、魅力的なものではあるのですが、その恐竜の姿が、子供達にどう映るかが少し疑問です。
恐竜は、子供にとって大好きなアイテムであり、姿形は良く知るところとなっているのですから。
これはイグアノドンではないと思われてしまうと、理解するのが難しいかも知れません。
伝記として、小学校高学年くらいが対象かと思います。
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こどもよりも、おかあさん方へ。
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投稿日:2011/04/11 |
多夢さん 40代・ママ・兵庫県 女の子10歳
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スイレンの花の咲く小さな池に、
かあさんあひると6羽のこどもが住んでいました。
ある日、かあさんあひるは思いました。
「どこかに、もっとずっと 素敵な場所があるはず。」
こうして、かあさんあひるは、荷物を持って、6羽のこどもたちを引き連れて、
ひょこひょこと歩いて旅に出ました。
それぞれが荷物を持ち、かあさんあひるを先頭に一列になって歩く姿は、
とても可愛いと思いました。
旅の途中、こどもたちは、それぞれの自分の居場所を見つけます。
こどもたちいっぴきいっぴき、個性があるように、
かあさんあひるが、それぞれに掛ける言葉が印象的でした。
ついに、かあさんあひるも、自分の居場所を見つけます。
いくつもの季節が流れた後、
なんと、こどもたちが、奥さんや旦那さん、孫を引き連れてやってくるのです。
その時のかあさんあひるは、幸せだったに違いない。
素敵だな〜と感慨深く浸っていると・・・
最後のかあさんあひるのとった行動は、意外なものでした。
正直、「え〜!」って思いました。
なんだろう…。いろいろ考えてしまいました。
本当にこれで良かったのかな?
やはり、ふるさとは、忘れられないところなのかもしれない。
ふるさとが、一番いいのかもしれない。
それにしても・・・
みなさん、考え方も育った環境も違うので、それぞれがそれぞれに感じることがあれば
それはそれでいいのかもしれない。
娘に読み聞かせをしましたが、とくにお母さん方に読んでもらいたい絵本です。
私は、結構エリック・バトゥーさんの作品は好きです。
独特な色彩感覚の持ち主だと思います。
見返しから、強烈な赤!なかなか真似できない配色だと思います。
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しみじみとしたしじみのはなし
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投稿日:2011/04/11 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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年老いた魔法使いの相棒(?)の猫としじみのしじみしたお話です。
魔法使いのおばあさんは、しじみのいびきになぜかしみじみとしてしまって、しじみ汁にできません。
ああだこうだと言っていた猫のトラジも、なんだかしじみの気持ちになってしまいました。
良く考えると、(良く考えなくても)妙な話ではあります。
「しじみって海の貝だっけ?」
「ボールの中でそんなに長く生きられるの…?」
「汽車に乗るのに、しじみも切符がいるの?」
「…………?」
って理屈で考えるお話ではありません。
それほど、書いている作者もしみじみとした気持ちで書いたのですから。
しじみを海に帰すために募金活動をするところには、心のぬくもりにしみじみしてしまいました。
海でしじみを貝に砂浜に放したら、帰る汽車のお金がなかったという話も、しみじみしてしまいました。
こぢんまりしたペン画で描かれたお話。
いかにもしじみが地味な絵の中でしみじみと描かれていて、じんわりと来るお話です。
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ダイナミックです
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投稿日:2011/04/09 |
どくだみ茶さん 40代・ママ・秋田県 女の子10歳
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体全体で絵を描くなんてすごいです。ダイナミックです。
たまごの中の宇宙は、本当に宇宙のはじまりような感じがします。
色がとてもカラフルなのに、うるさい感じがせず、しっくりしています。インスピレーションでこれだけの色を並べられるのが、すごいなと思います。
文章もわくわくするような言葉で、おもしろかったです。理屈抜きで楽しめる絵本でした
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撃退法は偶然でした
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投稿日:2011/04/08 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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「ドリトル先生」シリーズのヒュー・ロフティングと、「フクちゃん」の横山隆一に組み合わせ。
話も楽しく読みました。
おばあさんと一緒に暮らしているブタとアヒルと犬が、家を追い出されて困ったおばあさんを助けようとします。
おばあさんに恩のあるネズミやツバメが協力してくれますが、歯が立ちません。
そして、解決してくれたのは…。
以外にも予想外の偶然でした。
次に何が出てくるのかと思っていただけに、この展開はとても楽しいです。
ドリトルシリーズを読みあさった小学校時代ははるか昔のことですが、ロフティングの描く擬人化された動物がとても印象に残っています。
ドリトル先生の絵でないところが、また違った感覚です。
横山さんにしても、フクちゃんを書いていた漫画家のイメージが強いので、この絵本には意外性がありました。
この本は意外感のアラカルトが楽しめます。
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結婚式の招待客
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投稿日:2011/04/09 |
どくだみ茶さん 40代・ママ・秋田県 女の子10歳
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壁に描いた絵が動き出して、自分もまきこまれてしまう画家のお話です。泳ぎの先生を、人魚にするなんてロマンティックですね。
チャーリーの結婚式の場面がほほえましかったです。招待客の、鮭をもっているクマやヤギやトナカイがおもしろくて、子どもといっしょに笑ってしまいました。
ハッピーエンドで終わるのかな、と思ったら、、、、あらら。最後は苦笑いでした。
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選者のセンス
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投稿日:2011/04/07 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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なじみのある詩がまとめてあるのですが、この詩集は選者センスがみごとに活かされた作品集になっています。
姉妹編の『しゃべる詩あそぶ詩きこえる詩』とはみごとに切り口を変え、それぞれに特性を持たせているのです。
両者のちがいは「見える」か「じゃべる」かの違い。
『しゃべる詩…』がリズム感をポイントに集められているのに対して、『みえる詩…』はイメージの膨らみをポイントに集められています。
リズムの楽しさを残しながら、読んでいると風景やイメージが想像力をかきたててくれます。
じっくりと朗読するのに適しているかも知れません。
「あそぶ」ところと「きこえる」ところは両者の共通点。
子どもたちの大好きな遊び心、聞いていて気持ちの良さがあるので、2冊の使い分けで読み聞かせを効果的にできるように思います。
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解禁!
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投稿日:2011/04/08 |
多夢さん 40代・ママ・兵庫県 女の子10歳
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大人も子どもも、さがしもの絵本にはまるのは、
苦労してやっと見つけたときのあの快感が、気持ちいいから。
もやもやした気持ちから、頭がスッキリした時のプチ幸せ…
たまりません!
今回の舞台は、むかしばなしの世界から。
「3びきのこぶた」「あかずきんちゃん」「ヘンゼルとグレーテル」など、
有名な作品11話と、ラストはすべての物語から総出演の豪華版です。
そして、なによりも美しい映像が目を引きます。
あとがきにあるように、苦労の賜物です。
じっくりと眺めて楽しむのも、いいかもしれません。
今まで、ミッケは我が家では敬遠してきました。
なぜって?
やっぱり、探す物の名前がわからないといけないでしょう?
子どもに、いちいち聞かれるのがめんどくさい。
今では、娘1人で探しものをすることが多いですが、
たまには一緒に探しています。
今回のミッケは、私も1人で挑戦しましたが、これが結構難しかったです。
まあ、親子でゆっくりと楽しむのも、至福のひと時ではないでしょうか?
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