自然に対する畏敬
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投稿日:2010/12/04 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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身近に竹林や自然がない人も、山を歩いているときに吹いてくる風が時折何かを言っているような気になることはあるでしょう。
虎落笛は、町でも静けさの中で、風が作り出す音のことも言うようですので、そう考えると共感できる人は多いかも知れません。
男の子が凧をあげに原っぱに向かう途中です。
竹林や自然の中を駆け抜けてくる風がいろいろな叫びに聞こえます。
それがだんだん迫ってきて、男の子は怖くなってきました。
風が作る叫び声は、虎のイメージになり、自分を追い立てる言葉に変わります。
実際に男の子の頭の中では、虎が走りすぎ、それを追う虎狩りの兵士たちが駆け抜けていきます。
絵とお話、風の作る言葉がみごとにマッチしています。
スリリングな一人芝居ですが、誰もが身に覚えのある風のマジック。
男の子の緊張感と、空耳のはずの声が本当に実感できて素晴らしい作品です。
聞いている子どもたちを包み込んでしまう魔力を感じました。
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いのちをいただくということ
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投稿日:2010/12/02 |
ハッピーカオリンママさん 30代・ママ・鹿児島県 男の子10歳、女の子8歳、女の子5歳
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毎日の食事は「いのちをいただくこと」と頭ではわかっていても
毎日の食事作りで、つい忘れてしまう。
この食材は、最初から食材だったのではなく、生きていた命だということを。
坂本さんは食肉加工センターで働いていますが、いつかやめようやめようと思いながら仕事をしています。
息子さんとのやり取り、そして牛のみいちゃんと、女の子との出会い、
声に出して読むと涙が止まりません。
私たちの体や心は、食べるということでしか作れない。
いのちと向き合っている人たちの支えがあって、
うしやぶたや魚や野菜をいただいている。
感謝の気持ちを持って「いただきます」を、これからも
繰り返し繰り返し、声に出してゆかなくてはと思う。
図書室で借りて読みましたが、結局購入。
手元に置いておくことになりました。
大人にも子どもにもぜひ手に取ってほしい1冊です。
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ドリトル先生が発端だったのかぁ〜。
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投稿日:2010/12/03 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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うちの子どもたちと絶叫しながら、写真を見ました。
『やまね』の写真が超、可愛かったです!!
でも、蛾を食べてるお食事のシーンは意外と残酷に見えました。
アケビとか食べてるところはキュートでしたよ。
読書推進で、中学生になると、ほとんどの学校が「朝読」をさせていますが、読書の苦手なお子さんには結構きついですよね。
でも、こういう写真の多いノンフィクションなら楽しく読めるのではないでしょうか?(この作品については『動物好きの人』という限定がついてしまいますが)
この本の中で、一番面白かった個所は作者の湊さんが『やまね語』について研究してみた』という記述のところです。
海外の教授と一緒に研究を重ねたうえで、日本のやまねと海外のやまねとでは声が違うことが分かったそうです。
つまり、その土地その土地の『やまね語』が存在するということが分かったんですって!
これはびっくりですよね〜。
そして、湊さんが『やまね語』を調べようと思ったのは、「ドリトル先生」のように『やまね語』があったら知りたい。と思ったからだそうです。
こういうところに、小さいころ読んだ本の思い出が、役に立つというか、「夢の種」になるんですね。
作者は山梨県にある『やまねミュージアム』の館長さんです。
一般の人も行けるのかな?
いつか子どもたちと『やまねミュージアム』へ行ってみたいです。
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前向きに
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投稿日:2010/12/03 |
かがやきさん 40代・ママ・東京都 男の子10歳、男の子7歳
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ピンクのれいぞうこ、きっと艶々ピカピカなんだろうなぁと
思って借りてきました。
表紙を見ると妙に暗いピンク色…。
地味めのねずみドズワースくん登場。
毎日毎日変わらぬのんびりだらんとした生活…。
渋いお話???
それがある日、ピンクのれいぞうこをみつけるのです。
それから人生が変わっていったのです。
れいぞうこはどっしり構えて、
黙ってドズワースくんを導きます。
ドズワースくん、最初は???だんだんムムム。
自分で興味のあるものをみつけるのって難しい。
でも、ちょっとしたきっかけで、気づかないうちに、
新しいことを知ったり、今までにない行動を起こしたり…。
ドズワースくんの行く先は?
世界を旅すること、かなぁ。
期待溢れるその先の人生、きっと楽しいことでしょう。
可能性を大切に、前向きに生きていきたい!
そうすれば、きっとおもしろい人生が待っている。
息子達にこそ伝えたい!
反応は、兄弟揃って……(無言)
渋いけれど奥の深いお話でした。
高学年のよみきかせにどうかしら。
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えんまさまがかわいそう
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投稿日:2010/12/02 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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芝居が好きだったために、えんま様は鬼たちに地獄の窯に投げ込まれてしまいます。
芝居役者の団十郎は我が技が身を助けるの感ですが、えんま様が可哀そうでなんて残酷なお話でしょう。
人気の芝居役者の団十郎が流行病であっけなく死んでしまいました。
極楽めざしてたどり着いたのがえんま様の前。
芝居好きなえんまの願いで芝居を披露するのですが、さすが役者(?)鬼たちも間違えるほどの演技で鬼たちにとってはえんま様になりきってしまいました。
団十郎も結構悪い奴です。
そもそも芝居って人をだますのが仕事?
それで罪を問われるのも妙な話ですが、他の絵本でもそのようなシチュエーションがありました。
少々刺激が強いお話ですが、型にはまった民話ではないところが気に入りました。
ストレートに楽しめるお話です。
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人身御供と神の犬
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投稿日:2010/11/30 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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毎年のようにたたりを怖れて若い娘が化け物に差し出される。
人身御供話ですが、化け物は怪しげな踊りで、自分の弱みをさらけ出しています。
いけにえとか、人柱とかちょっと子どもには怖い設定ですが、この手のお話は必ず救いの神があらわれて子どもをほっとさせるのです。
この絵本のお話はその救いの神が犬であるという意外性でインパクトを持っていると思います。
旅の僧侶としっぺいたろうの活躍がみごと。
間に合わなかったらどうするんだろう。
どうして村の人は娘を差し出すのだろう。
そんなことは良いのです。
今にしてみれば不思議な設定ですが、自分の子どもの頃はハラハラドキドキしながら、最後にホッとするような勧善懲悪話が多かったように思います。
化け物がヒヒだったというけれど、イメージしづらいのでやっぱり怪物に思えるかも知れません。
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迫力のあるふくろう!!
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投稿日:2010/12/02 |
ラムネ色の風さん 40代・ママ・福岡県 女の子12歳、女の子9歳
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小学校で読み聞かせをしているのですが、ちょっと違う感じの絵本を探していて出会いました。
版画で色彩は暗い感じなのですが迫力があります!!ふくろうの狩りをする時の羽の一枚一枚が細かく素晴らしいです。
色彩豊かな絵本もいいですが版画の絵本もとてもいいです!!
大型絵本もありますね!
小学校全学年にいいんじゃないかな??
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今日は、誰と遊ぶ?
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投稿日:2010/11/30 |
多夢さん 40代・ママ・兵庫県 女の子10歳
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読んでて、この感じ、いいな〜と思いました。
ねこ(動物)やにんじん(植物)、風や山(自然)!
普通に会話する姿が、たまらなく羨ましい。
子どものさりげない遊びの中に、
誰とでも友達になれて、
かおるは、とっても幸せそう。
短いおはなしが、6話収められています。
その中の「とき とき とき」は、心臓の音。
濁点がないだけで、とても可愛く聞こえてきます。
また、ひらがなだから優しい感じ。
ねこや子どもの心臓の音って、こんな感じに聞こえるのかな。
「めがでたよ」では、土から出た芽たちがおしゃべりします。
可愛いですよ。
「がんばれ がんばれ」では、山が話しかけてきます。
ちょっとびっくりしました。
娘も気に入ったようで、読み終わると、拍手くれました。
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私も見事にだまされました
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投稿日:2010/11/29 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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伊勢参りに行く途中のきろくとせいはちのコンビ。
畑で失敬したスイカがまだ熟していないとほかった先にねむっていたしちどぎつね。
一度あだをされたら七度だましてかえすと言われていながら、どこまでだまされているのか、実は私にも読めませんでした。
畑を川と思わされた滑稽話、尼寺に立ち寄ったあとの怪談話と展開にハラハラされて、この二人どころか自分もマジックにかかってしまいました。
気がついて見たらしちどぎつねの仕業と納得できたのですが、最後のオチがすごい。
きろくとせいはちの仕草を笑っていたお百姓もみごとに騙されていたのですね。
絵が大きいので、読み聞かせに向いた絵本です。
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最後にこぞうさんを泣かせたもの☆
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投稿日:2010/11/30 |
ハッピーカオリンママさん 30代・ママ・鹿児島県 男の子10歳、女の子8歳、女の子5歳
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まだ、新しい絵本なんですね。
図書室で「昔話風もたまにはいいかな?」と手に取った絵本です。
家庭で3人の子どもたちに読み聞かせました。
いつもはすぐに泣いてしまうこぞうさんでしたが、がまんしてがまんして、最後にこぞうさんを泣かせたもの・・・。
それはまさに自分を心配してくれる誰かの気持ち☆でした。
柔らかさの中にも迫力のある竜の絵や、アップの小僧さんの泣き顔が魅力的な温かい挿絵もよかったです。
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どんぴしゃり
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投稿日:2010/11/28 |
きらきら虫さん 40代・ママ・茨城県 女の子16歳、男の子13歳
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絵本ナビで評価が高かったので、手に取りました。
何人かの皆さんが書いていたように、表紙からして、幼児向けかと思いました。
ところが、まさに私好み、どんぴしゃりじゃないですか。
これはやるしかない!と、先日 、4年生で読みました。
4年生は、先生からのリクエストで、戦争ものが3回続いていて、2学期初めてのメンバーの自由セレクト本なので、楽しくやりたいと思いました。(2冊目は、まくらのせんにん そこのあなたの巻)
こうくんが、ケーキと遊ぶ場面では、「どこにいった?」「みつけた」
春になった場面では、「小学生になった!」
家がたくさん建った場面では、「どんぐりの木はどこだ?」(左ページ下の絵に気がつかなかったよう)
前の方の子が何人か、口に出しながら聞いていました。
残念ながら、後ろの方の子は、細かいところまでは見えないでしょうが、お話を充分聞ける子供たちですから問題ないでしょう。
「うれしいことです。」の繰り返しは読むのが難しいですね。大事なところなんだけど・・・。
どんぐりを、(多分手作りの)ケーキにのせてくれるお母さんが素敵!
なくした大事なものに再会するのもグッとくるし。
昔大事にしていたことを、思い出すコウ君もいいなぁ・・・。
小さい子は、どんぐりと遊んだり、なくしたりする前半部で楽しむでしょう。
でも、こんなに明るい絵で、お説教くさくもなく、高学年に読める本は貴重だなあ。
そういえば、うちにも、どんぐりが芽を出しているんだけど、どうしましょう?
大きくなったら、手に負えないし・・・(笑)
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しもばしらって?
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投稿日:2010/11/29 |
あんにょんさん 40代・ママ・三重県 女の子15歳、男の子10歳
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物語風になっている科学絵本です。
子供が「しもばしら」を知らなかったので、読んでみました。
どういう風にできるのか、どんなところにできるのか、男の子とおばあちゃんの会話と、かわいらしい絵で説明してくれてあります。
でも実際に見てみたい、ということで我が家でも実験してみました。
冷凍庫に土を入れるのにはすこしためらいましたが、、、、。
さらに、実験は失敗で、、、。
でも思い出に残る絵本となりました。
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心のこもった授業でした
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投稿日:2010/11/26 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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日野原重明先生といえば、誰もが知っている100歳近い現役のお医者さん。
そして、信じられないほどの活躍で人に命の大切さを伝え続けている方です。
その先生が、小学校4年生に心のこもった授業を通して、命の大切さを子どもの目線からお話していただきました。
私も児童の側から学ばせていただいた感じです。
0から始まる100歳までの一本線。
君たちはこのあたりだと子どもたちに語っていただきましたが、その線上の私の地点もあります。
心臓の鼓動を実感させた後、命は時間だと語られる先生。
ただただ敬服です。
この絵本は、先生の側に立って読み聞かせしてはいけないかもしれません。
自分の感じたものを伝えるつもりで語りましょう。
描かれている子どもたちの表情も楽しい絵本です。
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くるみのいろいろ。
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投稿日:2010/11/26 |
多夢さん 40代・ママ・兵庫県 女の子10歳
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おじいちゃんとおばあちゃんが住んでいる町は、
くるみの木がいっぱい。
他にも、ぶなの木やもみじ、やまざくらなど
いろいろな木が植わってあって、とても緑の多い町。
(実際にある町なんでしょうか?)
そんな田舎町に、ゆうかちゃんが遊びに来ました。
そして、そこでおばあちゃんから、くるみのいろいろを教わるのです。
くるみって、茶色い硬いからのイメージしかありませんでしたが、
実は、緑の皮が外側についているということを知って驚きました。
くるみの木のはなしや、くるみの好きなリスのはなし、
そして、くるみの採り方にくるみ料理!
くるみのいろいろがったぷり詰まっていて、
とても勉強になりました。
くるみの入ったお寿司っていうのがあるのも、初めて知りました。
我が家の庭にも、くるみの木があります。
まだ、50センチほどの丈のくるみの木ですが、
この絵本を読んで、ますます楽しみがふえました。
くるみの木も、リスも人間も、丁寧な描写の絵に感心しました。
最後に、くるみクッキーとくるみどうふの作り方が載っているのですが、
また違った絵で、作っているリスがとっても可愛いんです♪
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みんなで力を合わせよう!
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投稿日:2010/11/29 |
あんにょんさん 40代・ママ・三重県 女の子15歳、男の子10歳
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アフリカの本を探していて、この本を見つけました。
いかにもアフリカっていう色彩、見ているだけでも楽しくなってきます。
低学年には、おもしろく楽しいお話、高学年には、みんなで協力することの大切さを感じてもらえたらな、と思いながら読みました。
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ステキなステキなながぐつです
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投稿日:2010/11/29 |
あんにょんさん 40代・ママ・三重県 女の子15歳、男の子10歳
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さとう先生、むらかみ先生、大好きなお二人の絵本です。
ページをめくった時の、わくわくどきどきな感じ、子供たちの顔を見るのが楽しみです。
少し長いお話ですが、最後まで集中して聞いてくれました。
あのながぐつ、あれからどうなってしまったんでしょうか?
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そーなんだ、ピカソ!
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投稿日:2010/11/24 |
夢見るアリスさん 40代・ママ・神奈川県 男の子15歳、女の子13歳、男の子7歳
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マニュアルに添った絵画技術を親から学んでいたピカソ。
何か違和感を感じつつもそれが何かわからなかった。
ある日、子どもが描いた絵を見て、芸術の自由さに気付いたのです。
ピカソの素晴らしさは技法だけではなかった。
生き方そのものも芸術なのですね。
それをわかりやく理解できる本です。
「ピカソの絵ってキラ〜イ」と言っている子どもも大人も、ピカソを見る目が変わりますよ、きっと♪
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不思議だらけ・・・
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投稿日:2010/11/26 |
多夢さん 40代・ママ・兵庫県 女の子10歳
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いつもおなかをすかせた貧乏な絵かきさんのおはなし。
骨董屋で、おかしな穴あきのなべの絵を買ったことから、
不思議な世界にはまり込んでいきます。
なべの絵の裏に、「この絵に、けっしてらくがきするべからず」という
お札を見つけたハラ・へリオさん。
描くなって書いてあると、反対に描きたくなるのが人間。
特に、へリオさんは絵描きだから、当然なべの穴を塗りこんだわけで・・・
すると、絵のなべに美味しそうなシチューが出来てたり、
絵にドアを描いたら、絵の中に入り込んで、出られなくなったりと、
大変なことに。
ハラハラドキドキと、どうなるのかと心配していると!
さすが、へリオさん。
絵描きならではの発想で、この窮地を乗り越えていくのです。
絵から抜け出せて、ほんとホッとしました。
絵からは、なべがなくなっていました。
さて、どこにいったのでしょう?
美味しそうなシチューが食べられなかったへリオさん。
とってもかわいそうでした。
発想の目のつけどころ・・・このなんとも不思議さが、結構好きです。
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「変なやつ」から「友達」に。
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投稿日:2010/11/26 |
多夢さん 40代・ママ・兵庫県 女の子10歳
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カンガルーくんは、飛びはねるのは簡単だけど、
ジャンプするのは、難しいことだと思い込んでいました。
飛び跳ねることと、ジャンプすること。
同じことなんだよって、エルマーは優しく教えます。
相手を思いやる心から、
アイデアというのは生まれてくるのでしょうね。
エルマーは、トラとライオンに協力してもらって、
困っているカンガルーくんを助けます。
応援してくれるともだちがいるって、いいですよね。
最初は、「変なやつ」だったけど、
応援していくうちに、いつの間にか「ともだち」になっていました。
優しい心があれば、誰だって友達になれると思う。
リサイクルブックで、なんとなく購入したのですが、
じっくり読み聞かせしてみると、結構好きかも!
しっかり者のトラと、おとぼけ者のライオンのコンビが、
面白いなあ〜と思いました。
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実話という驚き
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投稿日:2010/11/24 |
きよぴこさん 30代・ママ・栃木県 男の子11歳、男の子9歳
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5年生の読み聞かせに使いました。
ただ話を読んだだけだと作り話に思われてしまいそうです。
読み終わった後実話だと話すととても驚いていました。
作者のフィリップへの敬意も添えられているのでそれも読みました。
そしてもう一つこのビルがなくなってしまった理由がわかるかどうか聞いていました。
「なんか見たことあるよね…」と考えた後
「あ、飛行機が突っ込んだやつ…?」と気づいてくれた子がいました。
あの事件があったのは2001年。そのあと生まれた小学生のほうが多いんですよね。何かのTVであの事件の様子を見たことがあるでしょうが、この綱渡りどころか、二つのビルの存在すら知らない子供たちが多い。時の流れを感じます。
今はないあのビルで綱渡りをしたフィリップ。彼は空と一体になった。
その様子は私も知らないけれど、彼の爽快感が伝わる素敵な話だなと思います。
読み聞かせのメンバーにこの本を紹介すると「テーマが重いのでは?」「聞いた後に気持ちが重くなるのでは?」と読み聞かせに否定的な意見が出ました。
正直、そういう感想が出たことににびっくりしました。
こんなに爽快感を感じる話なのに。
確かにあの事件がテーマだとしたら重いです。朝の読み聞かせにはどうかと思います。
でもこの本はそこがテーマなのでしょうか。私は違うと思います。
悲惨な事件を思い出すための話ではなく、あのビルであった素敵な思い出をフィリップとともに思い出し、みんなの心の中にビルの姿を残し、伝える話だと思うのです。
実際、子供たちに読み聞かせをしても楽しそうに聞いてくれました。
話のあとに事件のついては触れてもそこをクローズアップする必要はありません。だから重いテーマにはならないと考えます。
だから自信を持って、これからも読み聞かせに使っていきたいと思います。
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読み聞かせに使った学年:5年生
子供の反応:★★★★★
所要時間:8分程度
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24人
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