ひきこまれる!!
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投稿日:2011/05/20 |
ポポラーレさん 20代・その他の方・東京都
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この本は14、5年程前に私自身が読みました。
当時の感動は細かく思い出せませんが、
ただ、感動と言うよりも衝撃といった方が正しかった気がします。
ストーリーは子供も入り込み易い、ゲームを基盤とした世界観なので、堅苦しい本が苦手な子供でも読み易いかと思います。
どう考えてもフィクションだとわかるのに、次の展開の結果を知るのが怖くて、ハラハラして、でも知りたくて。
個性豊かな登場人物達の必死に突き進む姿が、格好良くもあり、切なくもありました。
最終的にはたった一人残された少女はある決断をしなくてはなりません。
そこまで来るともうなんだか悲しいような怖いような気持ちでいっぱいでした。
読み終えた後はどっと脱力しました。
その後、何カ月間もずっとその本のことばかり考えていた気がします。
「小説の後、登場人物達はどうしたのだろう」
「もしあの瞬間、あの行動をとらなければ、いったいどういう未来になっていたのだろう」
「自分ならどんな決断をするのだろう」
などとばかり思考していました。
また、登場人物達は強い絆で結ばれているのですが、友情というよりも仲間といった感じでした。
自分の安穏とした日常と比較したりしながら多くのことを子供ながらに考えることができ、最高の本でした!!
私は今でも大好きで読み返しています。
大人の方も是非、手に取って見て下さい。
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作者に惹かれて
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投稿日:2011/05/24 |
あすぱらこーんさん 30代・ママ・北海道 男の子12歳、男の子10歳
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田中清代さん作
に惹かれて借りてみました。
みつこととかげ
はじめは何とも思わなかった題名ですが
読みすすむと、題名が気になってきました。
読み終えてお風呂に入っても、なんだか
頭の中にこの題名が浮かんできました。
息子たちは、細かい絵をよく見ていたようでした。
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見入ってしまう絵
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投稿日:2011/05/24 |
あすぱらこーんさん 30代・ママ・北海道 男の子12歳、男の子10歳
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見入ってしまうんです。私にとっては、何とも言えない
ふしぎな筆使いなんです。
色使いも気になってしょうがないです。
素敵です。
題名がないのもびっくりで、裏返してずいぶん探してしまいました。
息子たちは、「なんで?」「絵だけ?」
とめくる度に色々言うので、珍しく、
・・・ひとりで見たかった・・・と思いました。
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クジラと生きる
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投稿日:2011/05/24 |
マミリノさん 50代・ママ・愛媛県 女の子18歳、男の子11歳
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私が小学生の頃(昭和40年代)は、当たり前のように給食に鯨肉が出されていました。当時は牛肉や豚肉よりも安価で、子ども達に栄養を与えられる馴染の食材でした。
でも、食生活の変化や世界的な反捕鯨の流れもあり、日本の捕鯨は毎年制限され、鯨を食べない国々の環境保護団体等から非難や中傷、時には妨害行為も受けるような事態まで起こってきました。
肉も魚も野菜もみんな元は生き物です。
私たち人間は、他の生き物の命を頂いてしか生きてはいけないのです。
日本の捕鯨は400年の歴史があります。
そして、現在もそれを生活の糧として暮らす地域と人々がいます。
この本に書かれた事は、私たち日本人が祖先から脈々と受け継いできた伝統であり、生きる術にほかなりません。
赤羽末吉さんの迫力のある絵も素晴らしい作品です。
6年生の子ども達に、命の大切さと多様な考え方を伝えたくて読み聞かせました。
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わかりやすい!
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投稿日:2011/05/24 |
いーめいさん 30代・ママ・新潟県 女の子9歳、男の子6歳
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今年度改訂された国語の教科書で紹介(6年生)の1冊。
地球の歴史が非常にわかりやすく描かれています。
読み聞かせしましたが、6年生もしっかり聞いてくれました。
視点が地球ですので、人類の登場はほんの少々。
出来立ての海の中の絵や銀河の写真などにいい反応がかえってきました。
生き物のつながりの学習の後にこの本を読んで何を感じてくれたでしょう?
イラストはリアルな松岡さんですから、もっと小さなこどもも
恐竜など楽しめると思います。
科学的な読み物の読み聞かせにいいなぁと思う1冊です。
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気品のある物語
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投稿日:2011/05/23 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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金箔で覆われた「幸福の王子」の像と旅立った仲間から一羽残ったツバメの話です。
絵本の純文学というか、王子とツバメの物語がきらめく断片を重ねていくように描かれます。
川にそよぐ葦に魅せられたツバメ。
ただの草のしぐさに恋い焦がれるツバメと、葦にしてみればありのままの姿が美しい乙女のように語られるところは詩情たっぷり。
これだけの連想を見事に表現している曽野綾子さんの力の入り方には感嘆するばかりです。
恋は盲目を演じたツバメが、我に返って明るい土地に旅立とうとしたときに知り合った「幸福の王子」。
王子の涙も、王子がかわいそうな人々に自分の飾りから始まり目玉や金箔を渡していくところと、ツバメとのやりとりには不思議な魅力を感じました。
ツバメは王子とのやり取りの中で、自分の命を代償に王子の代わりに人々の悲しみに救いを与えていきます。
ツバメにとっては、人を救うというよりも王子に対する献身に喜びを感じたのだと思いました。
王子は、人の悲しみを知ることができたことが本当の幸せだと語ります。
哀しみを知らない「幸せ」は「本当のもの」でない。(何の絵本だったか「本当のもの」という言葉を思い出しました)
飾りを失い、金箔を失った「幸福の王子」は、人々にとってみすぼらしく価値のないものとなっていくのですが、人々にどう見られても、これほどの崇高な幸せはないでしょう。
最後の部分を原作と変えたという曽野さんの訳。
曽野さんの思いが込められたお話。
建石修志さんの気品ある挿絵とともに、格調高い絵本になっています。
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タイトルのネーミング、最高です!
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投稿日:2011/05/20 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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韓国の絵本が大好きです。
奇想天外なお話の中にクスリとさせられるユーモアがあり、小学校のお話会でも昨年度読みました。
「うしとトッケビ」( アートン)・「いたずら五にんぐみ オチョグニ」(瑞雲舎)など特にお気に入りの作品です。
さて、こちらの作品も私好みの作品でした。
虎は、韓国の人々にとって怖い存在であり、神聖なものであり、得体の知れないものであったことが再確認できる作品でした。
塩売り商人が、山越えをして違う村へと塩売りに行こうとしていました。
ところが、山道で日が暮れ困っていると、目の前にほら穴が。
こんなところにほら穴などあったかしらと、きょろきょろと見渡しながら中へ入っていくと、・・・。
も〜〜〜、スケールの大きいお話に大笑い!
見開きいっぱいに描かれた大きなとらに驚きます。
でも、なんか憎めない、怖いというより愉快です。
塩売りの他にもこのとらの腹の中に転がり込んできた炭売りと鍛冶屋。
この三人でさてはてどんなことを起こすのかと思いきや、逃げ出そうなどと慌てふためかず、鷹揚に様々な種類の焼肉を楽しむ様子が冷静すぎて本当に愉快!愉快!
とらの腹の中に凹み残された種々の動物の形に、えっ、この肉も食べるの?とゾッとするものもありました。
三人がこれらの動物の味がするって言うから、「ウソ〜〜〜!」って叫びそうになったところで、次の文章で妙に納得してしまった私。
もう見事にこのお話の世界へ引っ張られちゃいましたよ〜。
ラストは、やっぱりそうだろうな〜という結末。
息子はニヤリとしていました。
カバー折り返し(後)の韓国の地名入り地図は、いかにとらが大きいかが想像できて、とても親切でした。
タイトルの「とらはらパーティー」というネーミング、最高です!
今年度のお話会で読んでみたいと思います。
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どうしてそんな事を言うの?
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投稿日:2011/05/21 |
たれ耳ウサギさん 40代・ママ・群馬県 女の子20歳、女の子18歳、女の子16歳
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リビーはママに嘘をついてしまいました。飼い馬の世話をしたかどうか聞かれて、「やったわ。」
世話をしなかった事、嘘をついた事。すぐにばれておしおき二つ。
でも本当の事を言って気持が楽になった。だから、これからは本当の事を言わなくちゃ。
「くつしたにあながあいているわよ」「先生!!ウィリーは宿題を
やってないって」「お庭がジャングルみたい」って…
そのほかにも友達の失敗や知られたくない本当の事を周りの人たちに
言い続けます。
その結果当然、のけものになってしまいました。
「モラルとマナーは違うんだよ。」娘の中学時代の先生の言葉ですが、
正にそれを見事に絵にした作品です。
本当の事は時に耳が痛くて、受け入れがたい事もある。必要最低限の人たちだけが知っていればいいって場合もある。
じゃあどうすればいい?
ママのアドバイスがリビーの心に沁みるのです。
余計な本当の事を言う子ばかりでなく、逆に「嫌われたくない症候群」で本当の事を言わなくなっている現代っ子にも読んでほしいです。
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骨太の男の生き方
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投稿日:2011/05/20 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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鎌倉時代、鎌倉の由比ガ浜で打ち首になった馬盗人があった。
古文書に記された物語として描かれた創作昔話。
その当時、貧困の暮らしの中で野馬の自由奔放さに魅せられた男が、岩手県の岩手山のふもとで馬追いに逃げ場を失った馬を逃がすところから、馬盗人としてとらえられるまでの波乱を描いています。
男の名は九郎次、男が魅せられた馬に名づけた名は九郎。
表紙の題字から骨太な物語になっています。
馬のために、権力に立ち向かおうとした男は、同じ馬盗人の義賊の箱根丸と知り合い、同じく悪党の馬盗人の福島の太郎の起こした騒乱に巻き込まれ、時代の中で翻弄されていきます。
箱根丸の妹のふきとともに権力に立ち向かった九郎次、時代劇の中にいろいろなドラマが描かれ、読後もとても重厚な思いを感じられました。
たまには、こんなハードタイプのお話もよいかも。
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物語も絵も素晴らしい
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投稿日:2011/05/20 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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年老いた壁塗り職人と弱ったハトの物語。
壁塗り職人のアンジェロが仕事をする教会の屋根から見渡したイタリアの風景、見下ろした町の後継、ハトのシルビアが見上げた町並み、描かれている絵のアングルに他の絵本にない素晴らしさを感じました。
そして、アンジェロの心弱った姿と、ハトに向ける優しさに、老いと自分の人生の最後を見つめる姿を見事に表現しています。
若いころの自分だったら、仕事に厄介者だったはずのハト。
見向きもしなかったハトへの思いやりは、アンジェロの熟成、人生への悟りを表現しています。
弱って自分に委ねられたハトの命を見捨てることのできなくなったアンジェロ。
アンジェロは仕事としての教会の壁塗りだけではなく、天使、神像の修復をしながら信心を深め、自分の死への思いを深めていくのです。
シルビアと心を通い合わせるようになったアンジェロ。
自分の死を悟ったアンジェロは、シルビアに素晴らしい贈り物をして息をひきとります。
著者のデビット・マコーレーは、デザイン学校で建築デザインを学び、『カテドラル』、『ピラミッド』、『キャッスル』など、建築画に関する本が多いようです。
略歴を知ってナットク。
物語だけではなく、絵の素晴らしさは見てみないとわからないですね。
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自ら伸びる力をはからずも大人が摘み取って
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投稿日:2011/05/19 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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タイトルに?
絵も異国の作品ぽいなと思っていました。
作者が日本の方なのでできたお話かな?
楽しいストーリーでした。
一人読みのできるお子さん向けかな?
でも、子育て真っ最中の大人の方に私は薦めたい。
お話に登場する王子様が、どこの家庭でも王子様のように大人目線で大切にされている子どもたちのようにも思えてしまいました。
王様も御后様もそれはそれは王子様を愛していらっしゃるのだろうけれど、日々すくすくと伸びる子どもにとって自ら伸びる力をはからずも大人が摘み取っている事が多いのかもと、ふか〜く反省せられました。
息子は、主人公のおばさんが三つのかぼちゃを進上し、お料理の食べ方を説明するくだりが気に入っていました。
ラストのどれが王子様か解らない子どもたちが伸び伸び遊んでいる絵が好きです。
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贈り物にしました。
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投稿日:2011/05/19 |
あすぱらこーんさん 30代・ママ・北海道 男の子12歳、男の子10歳
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6年生の読み聞かせで読みました。
子供たちも息をのんでしーんと聴いて見てくれていました。
担任の50代の女性の先生は、とても感銘してくださって、
学級だよりに載せてくださいました。
絵本にとって、当たり前のことなのですが
色々な年齢で、色々な立場で、色々な感じ方をしてくださるのだな
と改めて感じた本でした。
特にこの本は、この本に出会った人の心に色々な足跡を残す本ではないかと感じます。
個人的にも好きな本です。
先日、一緒に読み聞かせ活動をしていた、
大好きなご家族がお引越しをされました。
お花向けに、10歳の息子さんにこの本を贈りました。
すぐに、じっくりひとりで読んでくれていたそうです。
お母さんは、「自分で買おうと思ったけど、たまたま
書店になかったから、もらえて嬉しい」と言ってくれました。
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10代の子供たちへ
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投稿日:2011/05/18 |
えるるうちゃさん 40代・ママ・千葉県 女の子9歳、男の子1歳
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10代の子供に読んでほしい、または読み聞かせをしたい本です。明快な詩と飾りのないすっきりした絵である事も、10代の子供に入りやすそうです。この本の主題でもあるように、「自分が自分であること」がどうして大切なのかも考えてほしいと思いました。そして自分を見失いそうになった時、どんな自分でも大切なんだという事を思い出して欲しいです。
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生命の旅は終わらない。 無限の可能性
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投稿日:2011/05/17 |
にぎりすしさん 50代・その他の方・京都府
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昨年の秋に 木村まきこさん(木村 拓哉さんのお母さん)の講演を聴いたときに 彼女が この絵本を教えてくださいました
平安座 資尚さんが沖縄県出身で絵の中に 太陽 魚 サンシンを弾いている 男の人の周りで みんなが 楽しそうに踊っている 沖縄の人の踊っている様子が 楽しそう
ご先祖さまで 命がつながっている い の ち
あっかん! 人の顔がたくさんあるので〜す
この中に 自分が居るような気持ちになれました。人 ひと 人 地球上にたくさんの人が生きていて・・・・
何かしら つながっている この不思議を 感じました!
「いのちをありがとう〜」
こんな風に 大声で 叫べる人が たくさんいることが 大事な気がしました!!
東日本大地震は 多くのいのちをうしないました・・・
生きている人は いろいろと 悲しみに涙するでしょうが・・・
いつか、悲しみから い の ちの大切さを 感じるられたら嬉しいです
大切にしたい 絵本でした!
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やなせたかしさん
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投稿日:2011/05/16 |
風の秋桜さん 40代・その他の方・埼玉県 男の子、男の子
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アンパンマンを生んだ方ですからね・・・そのお話の内容から、主人公のキャラクターから「正統派」の筋がビシッと入っているわかりやすい物語です
本当に心のきれいな方なんでしょうね
きっとムクムクはやなせさんのお母様がイメージされていたのではないかと感じならら読みました
子供もきっとこの優しい心と、今も生き続けるブルブルとムクムクに希望を見出せると思います
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大切なことは・・・
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投稿日:2011/05/15 |
絵本日和さん 40代・ママ・千葉県 男の子13歳、女の子10歳
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絵を描くことが大好きなラモン。ある日おにいちゃんに絵を笑われてしまいます。妹の言葉をきっかけに大切なことに気付き、元気を取り戻します。読む人によって響くものは違うと思いますが、肩の力がぬけて楽になれる、大人にもお勧めしたい絵本です。ちなみに中2の息子からも「この本いいね・・・」と感想があり、一番好きなページは妹の部屋の場面だそうです。
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一人旅の緊張感
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投稿日:2011/05/14 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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文章と絵が交互に配置された、不思議な絵本です。
山の中を走る最終列車の車両で、他の乗客が降りていって気づけばひとりぼっち、寂しい情景です。
そんなところで、いろんな動物たちが次第に乗りこんで来ました。
その動物たちの話がとても面白いのです。
黒地の文章ページの語りに夢中になると、絵のページに目が行きません。
文章を頭に入れて絵のページを開くと、何とも哀愁を帯びた色調で、動物たちが語り合っています。
動物たちの会話が、次第に人間に向けた怒りに変わっていき、緊張感が高まる中で、旅行者は不安を高めていきます。
そしてとうとう見つかってしまったタイミングと、動物たちが下車歯てドアの閉まるタイミングが絶妙です。
一人旅だからこその夢想に、心引かれる一冊です。
いわむらかずおさんの描く動物たちは、独特の世界を見せてくれます。
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胸が詰まりました
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投稿日:2011/05/14 |
あすぱらこーんさん 30代・ママ・北海道 男の子12歳、男の子10歳
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12歳の息子と読みました。
いつも子供に読むときは、同じまっさらな気持ちで読みたいので
下読みはしません。
内容を知らずに読みすすむので、コルチャック先生が愛する子供たちと駅に向かって行進する姿を見て衝撃を受けて、読みながら胸が詰まってしまいました。
なんてことでしょう・・・。憤りと悲しみでいっぱいになりました。
こどもの権利条約は10数年前に本を買って読んだことがありましたが
もう一度読み返してみようと思います。
コルチャック先生の優しさを思いながら。。。
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『ラプンツェル』の味わい方
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投稿日:2011/05/13 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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『ラプンツェル』は、グリムのお話として息子は小学校低学年かそれ以前に知っていたお話です。
「ラプンツェル、ラプンツェル、その髪を下しておくれ」
魔女のこの言葉だけが耳に残っているのですが、私にとっては初めての対面です。
それにしても内田也哉子さんの作品を読んでびっくりしました。
内田版『ラプンツェル』は恋をテーマにした、ヤングアダルト感覚の童話です。
図書館のグリム童話集の訳をいくつか読み比べた時に、内田さんの脚色のすごさを痛感しました。
さらりと語ってしまうと、魔女の庭にある野菜のラプンツェルに魅せられた妊婦が、夫に頼んでそのラプンツェルを取り行かせたところが魔女に見つかってしまうくだり、ラプンツェルと引き換えに生まれてくる子どもを魔女に差し出すことになってしまうくだり、魔女に引き取られ閉じ込められた娘ラプンツェルが通りかかった王子と恋仲になるくだりといくつかのパートが重ねられていくのですが、それだけならば今までに手にした童話にも近い展開はあったかと思います。
魔女、王子、かわいそうなお姫様という登場人物も童話にはあふれているかと思います。
それが、内田さんの手にして、情感表現に深みを持たせたときに、生々しいお話に変わっていくのでした。
イラストレーターの水口理恵子さんの絵も情感たっぷりで、ラプンツェルを肉感的に表現している感じ。
この絵本は、高学年から大人に向けての絵本になっているかと思います。
そういえば、水口さんの絵に親しみを覚えたと思ったら、東野圭吾の小説やいろいろな書籍のカバーで書店の平台を飾っている人だったのですね。
グリム童話を超えた絵本です。
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畳み掛けるような笑いの攻撃に・・・
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投稿日:2011/05/12 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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長谷川先生の作品には、これでもか!これでもか!と畳み掛けるような笑いの攻撃に毎回ノックアウトされてしまいます。
こちらもそんな一冊です。
家族三人でお食事に行きます。
レストランでお母さんはサンドイッチをた食べているのを見て、なんて少食なのかしら〜、なんて思った私が浅はかでした。
このあとお食事のはしごです。
お次はお好み焼き。
さらに中華料理店でラーメン。
そして皆が大好きなカレー。
も〜〜〜、このページで大爆笑!
え゛〜〜〜〜〜、この後まだ食べるの〜、それもお肉〜〜〜?
そして、次ページで親子でひっくり返ってしまいました。
お次の御餅屋さんの扉の絵でイメージしていた店内とは大違いの店員さんにも笑わされてしまいました。
レストランを出た後の男の子の頭の日の丸旗。
中華料理店を出た後のお父さんの人民帽。
インド料理店を出た後の三人の出で立ちの変わりよう等々もお楽しみください。
もちろん各見開きに施された長谷川先生の遊び心もご堪能ください。
「あ〜、おなかいっぱい!」って表紙絵を改めて眺めて驚きです。
「え゛っ、ここ何処? また食べてるぅ〜!」って親子で再び爆笑でした。
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