ひとりぼっちのぼくと犬
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投稿日:2010/11/21 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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表紙からは想像できない深くて重いお話でした。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争をテーマにしたお話。
通りすがりで息絶えた老人の犬と共に暮らすことになった少年でしたが、紛争の中で家族が離散してしまいます。
一人家に残った父、一緒に疎開する途中を襲われ母と離ればなれになった少年。
少年は一人の老人に助けられ、老人の娘の家にたどり着きます。
最後、少年と犬が座り込んで道を眺めるシーンが印象的。
家族で再び暮らせる日々が来るのでしょうか。」
『ぼくの犬』が『みんなの犬』になる日が来るのでしょうか。
この作品が衝撃的だったのは、違う民族、違う収容を崇拝する人たちが暮らす国のもろさです。
友人だと思っていた人が紛争の中で、民族の違いによって敵対していくこと。
同じ国民が敵味方に分かれて血を流すまでの闘いになること。
単純に戦争の悲惨さでは語れない複雑さを、どのように子どもたちに伝えていければ良いのでしょうか。
せめて、この少年と犬がしあわせになれるように、子どもたちがそう願えれば良いと思いました。
ついでながら、このお話の作家ジョン・ヘファナントとこの紛争の関係、どのようにしてこの話が書かれたか、解説があるとありがたかったです。
経験としての話なのか、取材報告としての話なのか、フィクションなのか…。
テーマがテーマなだけに、読み手としての史実、事実の認識についてすり合わせが必要と感じました。
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盛りだくさん
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投稿日:2010/11/20 |
きらきら虫さん 40代・ママ・茨城県 女の子16歳、男の子13歳
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由来ものというのでしょうか。
最初タイトルを見たとき、となかいの方に理由があるのかなと思って読み始めました。
だけど原題を直訳すれば、「なぜとなかいが選ばれたか?」ということなんですね。
まずサンタが歩いてプレゼントを配っていた、というのにビックリ!
そして、そりを引く動物を広告を出して募集した、に至って大笑い。
しかも、アフリカから北極、中国の動物までみんな一緒にいるんだからね。
いろいろな動物で試してダメで、決まらないままクリスマスの前の日になってしまう。
そこへ、となかいが、谷に落ちた仲間の救助を頼みにやってくる。
となかいのそりひきは、速くてゆれないので決定というわけ。
絵も細かく書き込まれていて楽しいし、いろいろな要素が盛り込まれていて、小さい子ならわくわくするでしょう。
サンタさんが、エルウィンにそりをプレゼントしてもらうのもいいですね。
読み聞かせなら、中学年くらいまででやりたいかな。
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丸木俊の初期作品
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投稿日:2010/11/21 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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1961年に出された丸木俊さんの初期の作品。
広島原爆、沖縄の戦闘、水俣…、丸木さんには社会を見つめる鋭い眼を感じていますが、こんな作品もあったのだと意外な発見です。
天人が水浴びしているところを羽衣を取ってしまった総助。
はごろもは知人の権兵衛を通して呉服屋へお城の殿様へと渡って行きます。
最後のハッピーエンドはともかくとして、小心者の総助、決して総助を恨まず心の広い天人、なんともやさしい気持ちの紙芝居です。
丸木さんにこんな一面もあるのだという絵は、原爆、戦争とすこしおどろおどろしい作品を読んだ後に、ほっとさせる作品のように思えます。
世離れして生活感がないので、なんとも不思議なはごろも話でした。
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名も無き日本人の懸命な生き方を学べる
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投稿日:2010/11/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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2004年10月、中国の西北大学が、西安市内から日本人遣唐留学生の墓誌が発見されたと発表。
そのニュースに私も驚きました。
扉絵に墓誌が写されています。
墓誌には、
姓は井、字(あざな)は真成。
国は日本と号す。生まれつき優秀で、国命で遠くにやってきて、一生懸命努力した。
学問を修め、正式な官僚として朝廷に仕え、活躍ぶりは抜きんでていた。
ところが思わぬことに、急に病気になり、開元22年(734年)の1月に官舎で亡くなった。
36歳だった。
皇帝は大変残念に思い、特別な扱いで埋葬することにした。
体はこの地に埋葬されたが、魂は故郷に帰るにちがいない 。
この墓誌は、考古学の調査で見つかったものではなく、西安市内の工事現場で土木機械により偶然掘り出されたのです。
墓も副葬品もそのとき破壊されてしまい、機械で傷付けられたため上部1字分が欠落した墓誌だけが残りました。
これは中国で発見された最初の日本人の墓誌、そして無名の人として海外で亡くなった一日本人の最初の発見例として考古学的に位置づけられています。
遣唐使という事業の危険と背中合わせの困難さ、たどり着いた先での“学ぼう”とする真摯な姿勢、その先には故国日本への愛国心、胸を打つものがあります。
歴史に名前が良くも悪くも残るのは、ほんの一握りの人間。
名も無き日本人の、懸命な生き方を学べる素晴らしい作品でした。
小6の息子にはタイムリーだったようです。
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“ごきげんなライオン”シリーズ最終作品
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投稿日:2010/11/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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図書館で見つけました。
表紙絵がカラーなんですよ。
中をパラパラ、やっぱりカラー。
初版は?と見ると、1980年。
この作品ができて、まもなくデュボアザンサンさんが、亡くなられたそうです。
よって、この作品が“ごきげんなライオン”シリーズ最終作品なのだそうです。
さて、お話は、ごきげんなライオンさんが前足を折ってしまい動物病院へ。
一人取り残された奥さんは、淋しくて。
なのに、動物園の見物人もめっきり減って、ライオンさんの存在の大きさに改めて気づきます。
そして、あのオスライオンのたてがみの威力にも。
このあと、夫の留守中たくさんの友達の協力でたてがみを編んでもらい、オスライオンになりすます奥さん。
草や花で作られた始めのたてがみは、なかなか綺麗でいた。
たてがみがあるんだけれど、やっぱり私にはメスライオンに見えてしまって(笑)。
話題と見物人を集める奥さんですが、夫の退院で、・・・。
夫唱婦随のライオンさん夫婦は、最後の作品まで素敵でした。
デュボアザンサンさんご夫妻の“夫婦のあり方”もきっと素晴らしかったことと思います。
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三輪車が伝える哀しみ
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投稿日:2010/11/18 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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伸ちゃんがねだってねだってやっと手に入れた三輪車は、おじさんのおフルでした。
戦争で使う武器のためにお寺の鐘も供出しなければならなかった時代です。
それなのに、手に三輪車で遊んでいるときに原爆が投下されました。
広島には、なんと多くの悲劇が残されていることでしょう。
助けだせた人、見捨てざるを得なかった人、運命というのには残酷なことだけれど、これが現実であることを大人は戦争体験はないまでも、多くの災害や悲劇を通して知っています。
子どもに伝えられるのは哀しさの中にある命の大切さでしょうか。
伸ちゃんと君ちゃんは一緒に埋葬されました。
仲良しの二人が手をつなぐようにして埋葬されたこと、笑い顔に似たお地蔵さんが二人を供養していてくれること、この絵本は多くの象徴を散りばめています。
一つ一つがメッセージとして伝わってくる絵本でした。
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謎にしておいてほしいとこもあったけど…。
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投稿日:2010/11/19 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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中学生の朝読の本を選んでいて、パッと目に飛び込んできた作品でした。
普通の児童書に比べるとやや厚みのある本です(横幅約3センチ!!)。
手にして表紙を見たら、どこか印象的なライオンの彫刻が彫られている建物の上に、カラスのようなお面を付けた男の子が一人。
気になってページを開いてみたら…、《ドイツから届けられた冒険ファンタジー》と書いてあるじゃありませんか!
これはきっと、うちの子の好みだ〜!と確信し、子どもに届けたら、めっちゃ気に入って、一気に読んでしまいました。
作者は、今まで私は知りませんでしたが、ドイツでは最も有名な児童文学作家の1人だそうです。
この本の主人公は12歳くらいの少年たち。2人の少年の立場や目線で
物語は進んでいきます。
ここが、私は良くも悪くもも気になりました。
視点があちこちに動くところが多く、謎にしておいてほしかったシーンが、もう一人の主人公の方からあっけなくばれちゃっったりして。
物語の裏を想像する楽しみが、その度に奪われちゃった感はありました。
個人的には、どちらかの少年一人にスポットを当ててほしかったなぁ。
というのは大人の感想なので、
評価は子どもの評価を優先しました。
分厚い割に字が大きく、センテンスが短くわかれているので、大変読みやすい本でした。
内容は全く違いますが、作品の作り的なものは「ネバーエンディングストーリー」と似ています(と、私は感じました)。
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胸熱くなる
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投稿日:2010/11/19 |
きらきら虫さん 40代・ママ・茨城県 女の子16歳、男の子13歳
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毎年6年生全クラスで読み聞かせしています。
「T勇気」と2冊続けて読みます。
「T勇気」で集中しているクラスは、すぐに何年後かのお話の世界に入ってくれます。
(表紙もライオンの迫力ある絵でとっつきやすいかも)
干ばつで人間も動物たちも食べ物がない話。
ヤクーバの村の牛を目当てにやって来たライオンの王者キブウェ。
お互いの任務のため、見せかけの戦いをするライオンと人間。
お互いを尊敬するふたりに、胸が熱くなります。
私が一番好きなのは、何があったか村人に聞かれたヤクーバが、
「友だちがたずねてきただけさ。」というところです。
キブウェのために肉のかたまりをおくヤクーバ。
王者の矜持でそれに触れないキブウェ。
ともだちへの深い想いに心を打たれます。
読み聞かせのあとに感想を聞いたりはしないのですが、6年生のお子さんのいるメンバー経由だったりして子どもたちの反応を知ることができる作品です。
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田島征彦さんの生き方?
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投稿日:2010/11/18 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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村の人に何を言われても絵を描き続けるおじい。
おじいの描く絵は見る人を感動させる。
権力に動じることなく自分の道を貫いていく。
田島さんはこの主人公に自分を重ねていると思いました。
地震、津波の災害にも動じず、自分の描いたなまずを空に飛ばして、恵みの雨を降らせる。
そして、村人たちと復興事業作業を行うのではなく、絵を描き続けるのです。
これが田島さんの生き方なのでしょう。
そう考えると、田島さんの作品の根底に流れているものが見えてきます。
他の本に比べて、高学年に薦めたい絵本です。
おじいの描く絵は生きているのですね。
描いた七福神が、地震のさなかに慌てふためく様が楽しかった
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究極の選択
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投稿日:2010/11/19 |
きらきら虫さん 40代・ママ・茨城県 女の子16歳、男の子13歳
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発行された年から毎年、6年生全クラスで読んでいます。
最初は、表紙からして見慣れないアフリカ人の少年の絵、村の人たちがたくさん出るシーンなどでひそかな笑いがおきることもありました。
これはもともとのクラスの雰囲気とか、その朝の様子によるので必ずではありません。
今日読んだクラスは、最初から集中していました。
笑いがおきたクラスでも、ヤクーバが狩りに出ると静かになります。
ライオンの問いかけの部分は、身を乗り出して聞く子が出てきます。
傷ついたライオンを仕留めて、村の英雄になるか。殺さないで、気高い心を持った人間として戻り、仲間外れになるか。
こんな究極の選択は、日本の子どもたちには起こらないだろうけど、勇気を出さなくちゃならないことはありますよね。
去年、読み聞かせを聞いたメンバーのお子さんが、家で「深いぃ〜話を聞いたよ」と報告があったと聞きました。
何か心に残ればいいなあと思います。
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オールズバーグさんの術中にはまっていた
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投稿日:2010/11/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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上手いな〜!
表紙絵のトリミングされた庭木郡とタイトルの“魔術師”&“庭園”。
ただ者の庭じゃない雰囲気が漂っています。
絵はお馴染みのモノクロ。
えもいわれぬ世界の入り口を感じさせてくれます。
この作品は、絵のみならずお話の構成が良い。
イライラさせられる躾のなっていないブルテリア犬フリッツ。
読んでいて、この犬のお守りに最初から手こずらされそうな主人公アラン・ミッツ少年が心配でした。
これが伏線となって、いよいよ昼寝後の散歩でアランが目にする“引退した魔術師アブドゥル・ガサツィ”の敷地入り口の立て札。
ここから、どれだけ広い敷地に住んでいるのだろうと呆れます。
と同時に、これだけの敷地の住人であると言うことは、相当の名だたる魔術師であったと、憶測を深めさせられます。
見事にオールズバーグさんの術中にはまっていたのです。
アランの制止を聞かずガサツィ氏の敷地に、入り込んでしまう分別の無いフリッツと責任感から焦るアランの対照的な様子。
そして、ガサツィ邸正面の描かれたページの威圧感。
迎い入れるガサツィ氏の存在感。
子どものアランにおもねることもない計り知れぬ不気味さ。
ひたひたと恐怖感が忍び寄ってきます。
後半のアランの心情を思うと気の毒でなりません。
そして、ラストでまたやられました。
私は、魔術師の力を信じます。
皆さんは如何でしょうか?
このオールズバーグさんの作品も虚を衝かれるエンディングに、最終ページをなかなか閉じられませんでした。
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読みながら私もアリのサイズになって・・・
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投稿日:2010/11/18 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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最初手にした時、タイトルの“いけない”に?でした。
原題の“TWO BAD ANTS”で納得。
オールズバーグさんの画力の奥深さを改めて認識する作品でした。
他の作品とは画風が異なりますが、お話の迫力を最大限に表していると思います。
小さなアリの世界のお話です。
一匹の探しアリが巣穴に持ち帰った“クリスタル”の美味さに女王アリが喜び、さっそくみんなでそのクリスタルを求め、探しアリを先頭に長い旅に出ます。
“クリスタル”とは?と疑問を抱きながら読み進め、森の先の人家の壁をよじ登り始め、お話が見えてきました。
小さなアリの目線から見上げる人家の窓も、なるほどアリにはこう見えるに違いないと思わせられます。
そして、いつの間にか読みながら私もアリのサイズになっていました。
やっとたどり着いたお宝の“クリスタル”の海の中から、一つずつ抱え帰路につくアリ アリ アリ!
しかし、“クリスタル”を口にし、至福の味を知ってしまった2匹のアリは、巣穴へ帰ることをせず・・・。
この後の、人間社会にもぐりこんだがために2匹のアリの遭遇する災難の数々に、何度もうダメだ〜!という気持ちにさせられたことか。
彼らのこの必死な時間は、次の運び屋の仲間がやって来るまでの長い時間であったことが、読んでいて解りました。
コーヒーを啜る人間の口のアップ、カップの中で洞窟(口)に吸い込まれないよう喘ぐ2匹にやはり手に汗握ります。
文章が、あくまでもアリの観察眼による表現なので、読み手としてはそれもまた楽しい。
村上春樹さんの訳が、この作品でも素敵でした。
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作品を通じてクラスのあり方を考えてみる
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投稿日:2010/11/17 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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子どもが読みたいというので、図書館で探してきました。
作者の重松清さんは、小学校の教科書によく作品が登場するので、お名前は知っていましたが、実は私はちゃんと作品を読んだのは今回が初めてです。
読みたがって本を手にしたわりに、子どもの反応は「うん。まぁ普通にいいくらい(?)」みたいないい方でした。
物語の導入シーンで黒ねこのノアが、5年1組教室にやってくるあたりはなんだかワクワクしましたが、
正直、話の展開が上手すぎるというか…、一度崩れてしまったクラスの雰囲気って、猫の活躍くらいで修復できるもんかなぁ。と、考えてしまいました。
まぁ、そこは物語ですから、捉え方も読み手それぞれで、読んだ方みなさんが、私のように思うわけではないし、
この本を読むことで、クラスのあり方なんかを考えるきっかけになれば、それはそれでいいなぁとも思いました。
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そうそう、忘れてましたよ〜!
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投稿日:2010/11/16 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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愉快!愉快!
親子で大笑いでした。
絵本にこの頃は、手が伸びない息子ですが、「怪僧タマネギ坊」以来このシリーズに親子で夢中です。
さて、今回は幻の剣士アスパラ郎。
ヘアスタイルも着流しもなかなか粋でカッコイイ!
舞台は、お食事処「皿多屋」。
もうこれだけで笑えます。
看板娘は、むき卵肌のお玉こと玉子ちゃん。
彼女のアップにも吹き出した息子。
町に住みついた乱暴狼藉をはたらく“じゃがの一家”の親分芋蔵の息子芋吉に惚れられて、もはや亭主気取りの嫌な奴。
さて、お玉に手をかける芋吉に、ほうれん草のお浸しが飛んできて・・・。
ここから大立ち回りかと思いきや、あっさり秘剣アイダホ切りでやられる芋吉。
そこへ、“じゃがの一家”の総登場。
この“じゃがの一家”の子分のネーミングに最後まで大笑い。
彼らの闘いの技にも、気が抜ける笑いが出てしまいました。
さて、アスパラ郎の反撃やいかにと読み進めると、も〜笑っちゃいけないカッコイイところなんだけれど、爆笑です。
そうそう、忘れてましたよ〜!
彼は、確かにアスパラガスでした。
忍法葉緑素まぶしに親子でやられちゃいました。
おなじみ見返し(後ろ)のレシピは、「皿多屋」ですから、アレです。
アレ!
読んでのお楽しみということで。
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ハッピーな気持ちにしてくれる作品
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投稿日:2010/11/16 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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あら、これも読んでいないわ、と手に取りました。
今回は、誘拐されてしまうライオンくん。
ライオンくん失踪で、街の人が口にする「なんたること。あのライオンくんが まちを みすてるとはね・・・・・・」に笑いました。
さて、ライオンくんは偶然から船倉に飛び込んでしまい、船はアフリカへ・・・。
アフリカで遭遇する動物たちに敬遠されたり、攻撃されたり、面食らうライオンくんの姿が愉快です。
人間のテントを見つけ近づいていくライオンくんに、大丈夫?と不安を感じながら読み進めました。
ラストのフランス国歌がわき上がる中、パレードの先頭を歩くライオンがかっこいいですね。
この作品も、ハッピーな気持ちにしてくれる作品でした。
船の動き始めるところでの、
エンジンがうなる・・・・・。
オト、おと、音が、船倉井いっぱいに ふくれあがる。
や、
ランチーユさんの電報
そして、帰ってくるライオンくんのために
まちをあげて、ライオンくんのかんげいの したくだ。
まどという まどには、ハタ、はた、旗。
など、今江先生の訳が素敵でした。
1955年の作品のようですが、デュボアザンさんご夫妻が楽しみながら、作られたのが伝わってきます。
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中高生にもお薦めします
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投稿日:2010/11/16 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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表紙絵を見ると写真本のように思いますが、開いてビックリ!
かなり詳しく述べられています。
中高生にもお薦めします。
社会科の副教材にもなりそうです。
文字の発明、ヒエログリフ・楔形文字から始まって、それを刻む粘土板・パピルス・羊皮紙・竹簡・木簡・和紙まで。
そして、印刷技術にまで話は及んでいます。
当然のように「本」の恩恵を受けている現代ではありますが、ある日ふと、文字はいつ生まれたの?最初は何に書いたの?活字印刷はどんな発達の仕方をしてきたの?という、子どもの疑問が湧いた時に上手に解説してくれそうです。
本の歴史と言うことで已むを得ませんが、アッシュール・バニパル王にも触れて欲しかった気もします。
我が家も一冊購入を決めました。
大人の方にも、なかなか読みごたえがあると思います。
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大人向けに再出版して欲しい作品
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投稿日:2010/11/15 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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ご子息の広瀬弦さんの絵の「かってなくま」が愉快でした。
こちらもくまのお話で、読んだことがないので借りてきました。
昭和59年初版といいますから、講談社さんから出された同名のタイトルの作品より先に出たのですね。
幼年童話のような平仮名使いですが、読後やはり深いな〜と思いました。
真の勇者になる前のくまの躊躇いや恐怖感が、淡々とした文章の中から迫ってきます。
寄り添い見守るねずみの心情も伝わってきます。
5度ほど読み直し、母親となった私の現在の心境で読むと、新しいことにチャレンジするくまは子ども、ねずみは現状の幸せを噛み締める母親にも思えてきます。
先祖が達成したチャレンジに屈した父親の無念を晴らすような心境にも、そんな雰囲気がちらりほらり。
男の子は、父親を乗り越えて男になっていくのかな。
彼らの会話の一文一文が、時に詩的で、時にストレートでとってもいい。
やはり、これは思春期を迎える時期の親子にお薦めかも。
漢字を入れて、文庫本スタイルにでもして、大人向けに再出版して欲しいと思いました。
もちろん佐野先生の挿絵も入れて。
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ギルガメッシュ王まで登場しました!!
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投稿日:2010/11/15 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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シリーズ名をなんて書いてよいやら、毎回悩みますが、日本の書店では第1巻の名前を使って『アルケミストシリーズ』と、銘打っているよう(な気がします)です。
このシリーズも三巻目に入り、今まで謎だった部分が見えてきました。
一番驚いたのは、ニコルが主人公の双子たちに合わせようとしたのが世界最古の物語に登場する『ギルガメッシュ王』出会ったこと。
もしも、この物語が映画化とかされたら、
ギルガメッシュ王をやりたい有名俳優陣がいっぱいいるんじゃないかなぁと、想像してしまうくらい、個性的で、ある意味魅力的なキャラクターでした。
私は個人的にマイケル・スコットさんが描いたこのギルガメッシュ王が好きだ〜!!
もちろん、この本は上の子の朝読用に用意したもので、上の子は私より先にさっさと読んで、「早く続きが読みたい」といっていました。
うちの子はもっぱら、かっこいい「スカアハ」と「ジャンヌ・ダルク」のファンなので、古代世界に飛ばされてしまった2人の行く末が気がかりのようです。
ファンタジーもの、歴史ものに興味のある中高生くらいの子どもたちに特にお薦めするシリーズです。
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師匠 冬之白斎で、息子はひっくり返り
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投稿日:2010/11/15 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子12歳
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このシリーズは、「怪僧タマネギ坊」で知り、其の一から読んでみようと図書館から借りてきました。
とにかくネーミングが絶妙です。
闇雲暗之輔・青空晴高・ブタ鼻の飛子(とんこ)姫。
中でも、飛子姫を救出するにんにく丸に立ちはだかる敵の忍者強力麺蔵(ごうりきめんぞう)にいたっては、このルックスにも笑います。
戦いの終盤彼のルックスの意味に納得しますが、「妖術讃岐縛り」にかかるにんにく丸の「くそーっ、なんたるコシのつよさ」には参ります。
戦い終えて、晴高のもとで迎えた師匠冬之白斎で、息子はひっくり返ってしまいました。
そして、今回のお料理の予測もつきました。
あ〜、愉快!愉快!
楽しい忍法帳伝でした。
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竜王の娘の恋と笛
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投稿日:2010/11/14 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子14歳
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中国の海南島を舞台にした昔話。
中国の昔話をライフワークとされている君島さんの文章ですが、丸木俊さんの絵が迫力とぬくもりのある絵本にしてくれていると思います。
笛を吹くのが上手な若者に恋した竜王の娘が、姿を変えて若者の前に現れます。
娘を嫁にするはずだったワニと、竜王の怒りに笛を吹いて立ち向かう二人。
とてもロマンチックに描かれた伝奇絵本ですが、ワニや竜王の描かれ方が邪悪なだけに、二人の描かれ方にホッとします。
中国といってもいろんな民族が生活しているのですが、海南島に住むリー族の風習や暮らしをうかがい知ることも出来ます。
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