翻訳くらべ
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投稿日:2010/07/15 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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絵本ナビのレビューが気になってさがしてしまった絵本です。
少女のジャネッタが、生まれて初めての列車旅行。
おかあさんの故郷におじいさんを訪ねます。
自然がいっぱい、いなかのぬくもり、そしてとてもウィットにとんだおじいさんとの楽しい話です。
とぼけているのか、ホラ吹きなのか、自然体のおじいさん。
おじいさんのホラに困ったようでいて、おかあさんととても仲がいいおかあさん。
ほのぼのとした気分になれる絵本でした。
今村葦子さん。児童文学者なだけに、子どもの心にしっくりくる翻訳だとおもいました。
あきのしょういちろうさんの訳にくらべて、まろやかな感じがしました。
後半でジャネッタがいろいろなものに名前を付けていきます。
多分あきのさんの方が本文に忠実なのだと感じたのですが、こういうところのアレンジが行き届いている感じでした。
ところで、おじいさんの家にあった蜂の巣は、スズメバチで良かったのでしょうか。
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うちにもきてほしい!!
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投稿日:2010/07/15 |
うららさん 30代・ママ・栃木県 女の子8歳、女の子6歳
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6年生によみきかせを行う中の1冊に選びました。
メインの本の前に、このわくわくするお話を読んでクス、っとわらってリラックスしてもらえたらと思って。
絵のタッチがリアルというか、色がどぎついというか、
この独特の絵の感じもお話とあっていていい雰囲気を出しています。
ピンポーンとチャイムがなると一匹の犬が玄関の前に立っていて
自分は誕生日のプレゼントだから、あがらせてもらうよ、と
お話ははじまります。
次のページはきっとこう、というのを
いい意味で裏切ってくれて最後までひきつけられるお話です。
小1の次女も気に入ったようです。
小3の長女もうふふ と笑っていました。
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生々しい、だけど目をそらしてはいけない
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投稿日:2010/07/13 |
たれ耳ウサギさん 40代・ママ・群馬県 女の子19歳、女の子16歳、女の子15歳
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先日広島を訪れました。
原爆ドーム・平和記念公園、そして資料館。
あの一画がなければ、65年前に地獄絵図が広がった町とは思えない
ほど活気があり、町のどこを走っても突き当たる7本の川は満々と
水をたたえ緩やかに流れていました。
あの日あの時、暑さと痛みで苦しむ人達が水を求め、さまよいながら
たどり着き、力尽きた川はここなのだろう。
毎年、8月6日には7つの川は灯篭であふれるそうです。
絵本の中で7歳のみいちゃんはずっとおはしを握り締めていました。
私は、何かの暗示なのだろうと思っていましたが、実際4日間手から
はなれず、おかあさんが指を1本1本ほぐしながら取ってあげた
そうです。
みいちゃんはいつまでたっても7歳のまま、おおきくならない。
ピカのせいで…
丸木さんが、この本をつくるきっかけになった婦人(みいちゃんの
おかあさん)は、見ず知らずの人だそうです。
たまたま丸木さんと出会うことが出来たので、この本が生まれましたが、犠牲になった方の数、今も苦しんでいる方の数だけ物語はある
のです。
それも日本人だけでなく朝鮮・アメリカ・中国・ロシア・インドネシア
の人達も犠牲になっているそうです。
おかあさんはいいます。
「ピカは、ひとがおとさにゃ、おちてこん」
原子爆弾の名前はリトル・ボーイ(ぼうや)。
なんとふざけたネーミングなのでしょう。
資料館にはたくさん外国の方が訪れていました。
ちょっとだけ救われたような気がします。
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6年生におすすめしました。
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投稿日:2010/07/12 |
あんぴかさん 40代・ママ・宮城県 女の子15歳、女の子8歳
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6年生の朝読書の時,
絵本の読み聞かせのついでに少しだけブックトークをしました。
もうすぐ夏休み・・・小学校で最後の夏休み。
思い出深い夏にしてほしいから,
『夏の庭』と,この『夏のとびら』を紹介しました。
どちらも小学六年生が主人公です。
この物語の主人公の麻也は,バスケに夢中な小6の女の子。
強敵 榎が丘小チームに仲間とともに勝つのが目標だった。
なのに。。。お兄ちゃんの翔が警察につかまってから,
家族は壊れ始める。
仲間との関係までおかしくなってゆく。
そして,麻也自身も荒れるお兄ちゃんに悩まされ,とうとうバスケをやめることになる。
麻也は,家族は,麻也の仲間たちも,その「夏のとびら」をどう乗り越えていったか,
登場人物一人ひとりの成長が心に響く物語です。
時間が無くて,子供たちには詳しく話ができなかったので,
上のようなことを紹介文として書いて
本と一緒に図書室に掲示してもらいました。
手に取ってくれるといいなぁ(*^_^*)
ただ,お父さんの人物描写が救いが無くてつらかったので,
そこで☆一つ減らしました。
せめて翔との和解のきっかけぐらいは作ってほしかったと思います。
こんな押しつけがましい大人は,たくさん居るだろうからこそ・・・^_^;
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福田さん
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投稿日:2010/07/11 |
なびころさん 30代・ママ・愛知県 女の子3歳
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福田さんの作品だったのでこの絵本を選びました。お兄ちゃんが弟を思う気持ちがひしひしと伝わってくる描き方が良いと思いました。弟が何かする度に感じる憤りが段々変化していく場面に感動しました。主人公自身も分からない心の変化をしっかりと文章にするのもとてもセンスが良いなと思いました。兄弟っていいな!と思える絵本でした。
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6年生にちょこっとブックトーク
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投稿日:2010/07/12 |
あんぴかさん 40代・ママ・宮城県 女の子15歳、女の子8歳
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6年生の朝読書の時,
絵本の読み聞かせのついでに少しだけブックトークをしました。
もうすぐ夏休み・・・小学校で最後の夏休み。
思い出深い夏にしてほしいから,
この『夏の庭』と
『夏のとびら』を紹介しました。
どちらも小学六年生が主人公です。
6年生の3人組,僕・山下・河辺は
山下のおばあさんが亡くなった事をきっかけに,
「死んだ人が見てみたい!!」気持ちにとりつかれる。
そう,まさにとりつかれる。
死んだらどうなるの?!
お棺の中に入れられて燃やされるって!!?
おばあさんの冷たい体に覆いかぶさられる夢まで見るし・・・。
こわい,でも見てみたい,
近所に「今にも死にそう」と噂されているおじいさんがいるって!!
エキセントリックな河辺が暴走して,おじいさんを見張る計画が進行する。
おじいさんが死んだところを見るために。
ここまであらすじを話して,
「ところが,このおじいさんがなかなか死ななくてね。。。( ̄ー ̄)ニヤリ」
子供たちの顔を見回すと
うわぁ,このおばちゃん,悪趣味---と引きながらも,
それで,どうなるの? の問いかける顔がちらほら・・・(ΦωΦ)フフフ
主人公達はおじいさんを通して,生きること,死ぬことに関する貴重な経験をします。
この3人組の夏の出来事,皆さんも読んで経験してみて!
と締めくくりました。
興味を持ってくれたかしら?
思春期の人たちだけでなく
生きることに躓いている大人にも是非オススメしたい本です。
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絵が冷めているいるように見えるのですが
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投稿日:2010/07/10 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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アナイス・ヴォージュラードの作品は、寓話として面白さについては文句はないのですが、主人公の表情が妙に冷めていて、話の内容との落差を感じさせられます。
カバーにある木の枝に座るファビアン王子の絵は、こちらを睨んでいてあまり明るい絵本のイメージではありません。
ともあれ、話の内容は味わい深い寓話。
赤い国、青い国、黄色い国とパターン化されていて、見た目にわかりやすいと思います。
羊にまたがって闘いに出たファビアン王子は、相手のジュール王子の馬を驚かせて落馬死させてしまいます。
奇策と見るのか、卑怯と見るのか、赤の国の兵は憤り、青の国の王は逃げ帰ったファビアンを追放してしまいます。
そしてファビアン王子は戦争をやめさせるために、考え込むのです。
戦争はどうして続くのだろう。
どうしたら戦争は終結するのだろう。
ファビアンの策は素晴らしかったのですが、世界はそう単純ではありません。
しかし、単純化した上で子どもたちに大きなヒントを与えていると思います。
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子どもたちと一緒に考えたい事実
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投稿日:2010/07/10 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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中一のクラスで朝読みしました。
今までで一番緊張した絵本です。
戦争の悲惨さを伝える絵本は、今まで読んできましたし、外国の話となれば少し距離を置いて見ることができました。
この絵本の舞台は沖縄です。
同じ日本でありながら、沖縄では日本兵は味方ではなかったという事実。
同じ仲間を殺し合ったという重さ。
生々しい事実が、心の準備なしに押し寄せてきます。
つるちゃんとさぶろうの物語の中で、久米島や渡嘉敷島で起こった地獄が生々しく積み重ねられます。
二人の子どもたちが捕虜収容所にたどりつくまでに、亡くした家族、出会った人々、二人が目にしたことを淡々と語っているのです。
説明がなくては、何の事だかわからない部分も多いはずです。
時間の制約もあり、思想的な解説を加えることは避け、ただ感じてもらえば良いと思いながら語り続けました。
途中で鼻をすすっている生徒がいました。
涙ぐんでいる生徒がいました。
中一は感受性も高いのです。
ヌチドゥー、タカラ(命こそ宝)。
最後の一言に思いを込めて絵本を閉じた時、脱力感と生徒の拍手をもらいました。
後日目にした感想文で、生徒たちがしっかりと受け止めてくれたことがわかりました。
読んで良かったと思います。
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少し大人の世界
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投稿日:2010/07/08 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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飯岡和好さんの絵もどこかいろっぽい絵本。
艶があって、精神的に成長してきた年頃にお薦めかも。
お母さんが、武士の幽霊の草之丞に恋をしました。
そしてできた子どもが僕。
僕が中学生になったのに、お母さんの草之丞に見せる仕草は、恋する乙女そのもの。
こんなお母さん見たことない。
中学生になって初めて父親と対面した僕。
三人三様のありかたが絶妙なのですが、この本の第一のポイントはお母さん。
お母さんが女性であることを痛感させられる絵本。
少し怪しげだけど、そして生まれたのが自分であり、父親が幽霊であることをのぞけば、一緒にお風呂に入ったり、家族でテレビを見たりするのだから素晴らしい。
読んだ子どもがどのように思うが、興味あるところです。
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走ることの意味と意義
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投稿日:2010/07/07 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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家族を失い、育ててくれたおばさんも死んでひとりぼっちの環。
環がランニングを始めたきっかけは、霊界と行き来するため。
突拍子もない設定ですが、死んだ者への思い、知り合った人たちとの関わりが軽妙に描かれています。
久米島のフルマラソンに向けて練習を開始したランニング仲間。
それぞれの人生を背負って、フルマラソンが一つの象徴のように目標化されています。
本当のランニングってそんなに大げさなことではないと言いたいのですが、この本がランニングを始めるきっかけになったら良いなと思います。
何より、人との出会い、思いやりが市民マラソンの基本なのですから。
絵本ナビにあったので手にとりましたが、児童文学というよりもYA文学といった方が良いかも知れません。
対象は中学生以上ですね。
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どこかの国の民話か、グリム童話みたい
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投稿日:2010/07/08 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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上の子が「題名は知ってるぞ」と、読んでいるのを見ました。最後まで読んだかは確認しませんでした。
下の子も、「題名は聞いたことがある」と、いっていましたが、今のところ下の子は手にしていません。
表題作の「ムギと王さま」は私もずいぶん前に読んだことがある気がします。他に13編が入った短編集でした。
個人的には「レモン色の子犬」が一番面白かったです。
「金魚」も、どこかの国の民話か、グリム童話にでも出てきそうな話で面白かったし、
「七ばんめの王女」も、なんだか奇妙な魅力がありました。
岩波少年文庫の背表紙を見ると、お薦めの年齢は高学年からです。
短くまとめられた話が多いので、とても読みやすかったです。
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リリース:義務、不当な束縛などからの解放
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投稿日:2010/07/06 |
ちひろ。さん 20代・ママ・愛知県 女の子0歳
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医者だった父の跡を継ぎ、医者になることを親戚中から期待されている明良。
しかし、本当はプロのバスケ選手になりたいという夢を抱えていた。
自分の気持ちをもて余しながら突入した中2の夏、ある事件をきっかけに、部活、友達、そして家族との関係が崩れはじめた―。
YAの名手・草野たきの新刊。
これまで女子中高生目線の良作を送り出してきた著者だが、今回の主人公は中2の男子。
自意識過剰でカッコつけ、自分では完璧に周りを取り繕っているつもり…。
思春期は男子でも女子でも同じなんだなぁ…。
自分で思っているものと、人から見えてるものって違う。
友達も家族も親戚も、みんな価値観が違い、それぞれ一人の人間として大切なものを抱えていた生きている。
そんな当たり前だけど見失いがちなことを気づかせてくれる作品。
登場人物は皆、人間くさく魅力的。
主人公以外の目線で書かれたこの物語も読みたいと思った。
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キャリア教育絵本
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投稿日:2010/07/06 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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最近『13歳のハローワーク』をはじめ子向けのキャリア教育、経済読本などが出されるようになり、小さいうちから将来設計の必要性を望まれるようになってきたように思います。
職業紹介の絵本にもいろいろあるようですが、この絵本は秀逸です。
取材に協力した職業人の仕事場が克明に描かれています。
直接仕事に関係ないものまで描かれていて親しみが持てます。
さらに、どんな仕事をしているのか、働いているところをざっくりと子どもたちがわかるように説明してくれています。
親として見ながら、発見があったり楽しませてもらったりしたのですが、この絵本がシリーズ化してくれると、楽しいだけではなくとても有益だと思います。
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少し違和感、けれど納得
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投稿日:2010/07/05 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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終戦直後の九州の山の中腹の小学校。
運動会に現れた二人の兵隊さんがはじめた自転車の曲芸乗り。
運動会は中断してしまいましたが、つい1年前には鬼畜とおそれたアメリカ兵に親しみを持ったようです。
このお話は日本生まれの日本人で、アメリカに帰化したアレン・セイならではのお話になっています。
一月前に原書を読んで絵本ナビにレビューを書いたのですが、日本語版をあきらめていた私に、絵本ナビを見た知人が貸してくれました。
絵本ナビに感謝。
さて、水田まりさんの訳が気に入りました。
長崎佐世保で子ども時代を過ごした水田さん。
私も小学校低学年を佐世保の小学校で学んだせいでしょうか。
この絵本の舞台がとてもなつかしいし、絵本の中で使われている方言がとてもこの絵本を引き立ててくれました。
原作と少し言い回しが違いますが、原書を読んで一人納得していた私は、翻訳者の大きさを改めて感じた次第です。
終戦直後の日本ですが「敵で怖いと思ったアメリカ兵も、同じ人間なんだ」とアメリカ人でも日本人でもあるアレン・セイならではのメッセージ。
ただし、中断された運動会はどうなったのだろう。
運動会の邪魔をされて先生も子どもたちも受け入れてしまったのだろうか。
終戦直後なのに弁当が良すぎる。
春にモモはまだないだろう。
などと違和感もすくなからずある絵本です。
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タイトルはロマンチックですが…
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投稿日:2010/07/05 |
ボン・コラージュさん 40代・ママ・兵庫県 女の子24歳、男の子12歳
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先日、読み聞かせボランティアの友達が教室で読んだとのことで、図書館で借りて、2歳頃から読み聞かせをしている12歳のうちの息子に夜寝る前に読みました。
感想は聞かない方が良いことは知っていますが…今後の参考の為、聞いてみました。
思ったとおり、うーん…と困っていました。
なんでみかどは織姫と彦星を会わせたんやろう…なんで引き離したんやろう…二人が行き過ぎたからやんな…と。
タイトルはロマンチックな感じで素敵だと思いますし、山本孝さんの絵も好きなのですが…。
読み聞かせするときは前の見返しの後のタイトルのページの絵(うみくんが引越しトラックでバイバイしながら去っていく場面)をしっかり見せないと、後のお話が分かりづらくなると思います。
七夕にちなんだお話で目を引くので、7月には思わず手に取りたくなりそうですね。
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父親の人生と子どもたちの巣立ち
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投稿日:2010/07/02 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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男手一つで三人の息子を育て上げた人生のお話。
動物たちに囲まれた裕福な生活が、動物を手放し土地を手放し、小さな小屋で生活することになった家族。
その大変さの中で、お父さんは生垣を手放した動物の形に刈り込んで心を慰めます。
そして、子どもたちの自立。
生垣は子どもたちに様々な形で自分の生き方を教えてくれました。
父親は「生垣が教えてくれたのではなく、自分たちの心にあった願いがそのようにみせてくれたのだ」と語ります。
素晴らしい言葉です。
一人生活する父親に息子たちは素晴らしいプレゼントをします。
これは私の願望かも知れない。
短い絵本の中で、子どもたちの成長と父親の老い、そして人生が見事に描かれています。
そして、気になったのは登場人物の服装。
農作業をしているときも、きちんとした身なりで通しています。
これが、この人たちの生き方なのだろうな。
少し窮屈のように見える生活を家族は律義に過ごしてきたのでした。
読み返すごとに、この絵本に込められた含みと人生、子育てについて考えさせられます。
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おばあさんのたくましさ
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投稿日:2010/06/30 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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おばあさんの「死んでしまいたい」と漏らした一言で、早めにお迎えにきた死神ですが、その死神を振り回して撃退してしまったおばあさん。
おばあさんの機知とユーモアとたくましさ。
そのおばあさんに振り回されて描かれる死神。
フード深くに顔を隠して冷徹な感じの死神ですが、おばあさんの言葉のままに掃除をしたり、洗濯したり、料理したり…。
滑稽に思えてきます。
それにしてもこれだけたくましくて、殺しても死なないようなおばあさん。
「生きていてよかった」の一言がとても気持ち良く響きました。
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外伝的ストーリー
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投稿日:2010/06/28 |
ちひろ。さん 20代・ママ・愛知県 女の子0歳
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シリーズ6作目。
創也の家(?)に招かれた内人が人工知能搭載のホームセキュリティシステムと対決する―。
外伝的位置づけの作品か?
個々のキャラクターにはまっている人には嬉しい話だったと思う。
シリーズとしてのストーリーほとんど進んでおらず、キャラに思い入れがない人は飛ばして読んでも問題ない巻かと…。
黒川部長、創也のおばあさん、AKB24と新しいキャラクターが少し顔を出し、伏線が更にばらまかれた。
しかし、このシリーズももう5年目。
そろそろ風呂敷を畳み始めてほしい。
想定読者のYA世代が見切りをつけて卒業してしまわないうちに、シリーズを完結できるように…。
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絵に恋して
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投稿日:2010/06/27 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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美術館の守衛のヴィクターが、新しく届いた絵に描かれたクリスタベルに恋をしました。
サブタイトルの「そっと恋して」がとても効いています。
クリスタベルは、いとこのアナトールが魔法で絵に閉じ込めてしまった女性。
描かれたクリスタベルは決して幸せそうではありません。
ヴィクターはそんなクリスタベルを心配し、恋心に変わっていくのです。
魔法が解けた時、お話はハッピーエンドに。
思春期に足を踏み入れた年頃にとってもチャーミングな絵本だと思いました。
この絵本は、実際の絵画にヒントを得て作られた物語。
感受性と発想力の産物でした。
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迫力のあるスペクタクル作品
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投稿日:2010/06/28 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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火の鳥といえば不死鳥。
その伝説の鳥を秋田の尾去沢鉱山の由来を描く上で取り入れた着想がスゴイ。
シンプルで、かつ迫力のある大スペクタクル作品です。
滝平さん斎藤さんコンビの魅力がまた増えました。
妹の出産とともに死んだ母に代わって、12歳のあさは妹のさだの面倒を見ています。
9歳の時からという年齢にとてもインパクトを感じます。
夜中にあさが、妹のさだの小用を介助しているときに見上げた空に星の花火。
それが火の鳥との出会いになります。
火の鳥が出ると飢饉に襲われるという伝説におののく農民。
母の形見のかんざしをもって一人火の鳥退治にむかうあさ。
物語が静から動に変わります。
モノトーンから彩色に輝く絵に変わります。
この展開がスゴイ。
鉱山の由来と火の鳥。
この組み合わせとともに、話の内容、絵の展開、どれをとっても素晴らしい絵本です。
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