不気味な絵本
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投稿日:2010/05/27 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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ハーメルンの笛吹き男は、結末にいろいろなバージョンがあるそうですが、子供の絵本にしては、きわめて不気味です。
大量のネズミの発生と、それを退治した笛吹き。
ペストの大発生に題材をとっているのでしょうか。
ネズミを駆除した笛吹きに報酬を与えなかったばかりに、今度は子供が130人笛吹きに連れ去られます。
そして、子供が行方不明になってしまったところで、話は途切れるように終わるのです。
目の見えない子供と、口のきけない子供が生き残りとなりますが、子供たちがどうなったのか分からないままなので不気味なお話です。
少し刺激が強すぎるお話かもしれません。
具体的な年月日が取り込まれているところにも、実際に起こった事件のように猟奇的なものを感じました。
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歴史をみつめるために
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投稿日:2010/05/27 |
とむままさん 40代・ママ・三重県 男の子13歳、女の子11歳
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中学生への読み聞かせで読んでみました。
黒人差別があったことは知っていても実際どんな風だったのか・・まではわかりません。
絵本なので描き切れないもっと厳しい現実が合ったとは思うのですが、十分痛みが伝わってくる内容で胸を打たれました。
本の中に「歌を聞かせてくれ・・」という言葉があり、ソウル音楽の事なのか・・?とも思い音楽への興味も深まりそうです。
歴史の上できちんと理解して同じ過ちを侵さないように学んでいくいい絵本だと思います。
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バーナデット・ワッツの絵がホントに素敵!
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投稿日:2010/05/03 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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バーナデット・ワッツの絵が、何とも言えず素敵です!
文章はグリム童話をかなり原作どおりに訳していらっしゃるようなので、小さなお子さんには、やや長いかな?という長さです。
でも、絵がとてもきれいなので、読み語ってあげれば、4歳くらいからなら聞けるかな〜という気がします。
この絵本に登場する魔女は、私が子どもの頃に読んだ絵本の魔女と違い、ずいぶんと細身で優しそうでした。
(でも、ヘンゼルトグレーテルにやることは同じでしたけどね)
1ページ1ページ、とてもこだわりのある絵が描かれているので、1度いわず、何度も読んでほしい絵本だな。と、思いました。
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グリムの魅力を感じました。
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投稿日:2010/05/03 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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少し前に聞いたお話会で、とても楽しいブレーメンの音楽隊」を聞いたので、もう一度ちゃんと読んでみたくなり、この絵本を探してきました。
最初、「ブレーメンの音楽隊」と検索した時、あまりにもたくさんの絵本が出ていたので、どれにしようか迷いましたが、私の好きなスズキコージさんのイラストのものに決めました。
うちの子どもに(最近あまり喜んで聞いてくれなくて、半ば無理やり)読んでいると、下の子は、動物たちの周りにハエが飛んでいて、「今にも死にそうな感じが嫌!」と、怒って出て行ってしまいました。
それで上の子だけに最後まで読んだのですが、
「なんじゃこれ〜」と、笑いながら結構聞いてくれました。
昔から語り継がれてきた「グリム童話」というのは、
読むと、子ども達に何かしら魅力的なものをこっそり渡してくれる!と、感じましたね〜。
スズキコージさんの絵も、怖がらずに見れば、いろいろ発見があって楽しいのに、見た目にこだわる下の子には、もう少し大きくなったらまた不意打ちで読んでみようかな?
小学生くらいにお薦めです。
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高学年にも薦められる本です
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投稿日:2010/05/22 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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バートンさんの絵本ですが、『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』の動に対して、『ちいさいおうち』は静。
『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』が幼児期にウケたのに対して、『ちいさいおうち』の反応はイマイチ。
今読み直してみると、この本はゆったりと話が聞ける時期にお薦めだと感じました。
遠い昔に田舎で建てられたちいさなおうち。
リンゴの木や、月や星たちと仲良く暮らしていたのですが、次第に町が近づいてきて、町に飲み込まれて、小さな町から都市へと変化していきます。
ちいさいおうちが本当に好きだったのは静かな田舎。
まごのまごのそのまたまごが通りすがりにこのちいさいおうちを見つけて、自分の思い出にある静かな風景がすっかり様変わりしてしまったことに気づきます。
ちいさいおうちはまた、自然あふれる場所へと引っ越しさせてもらえました。
この絵本の中で、時間はとてもゆったりと過ぎていきます。
変化やリズムを望む子供たちには少し退屈かもしれません。
このゆったり流れていたのが時代です。そして、都市化とともに時間も人間もどんどん忙しくなりました。
この絵本はそれを見事に表現した社会史です。
『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』の絵が直線的に感じられたのに対して、『ちいさいおうち』はとてもまろやかです。
そして『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』でも感じましたが、文の配置とレイアウトがとても見事。
読み聞かせで離れた位置からは風景と同化して見えるかもしれません。
この2冊を10年(?)ぶりに再読して、自分と息子にも同じように時が通り過ぎたことを感じつつお薦めします。
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原作の印象が強すぎて
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投稿日:2010/05/22 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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『かいじゅうたちのいるところ』は、息子が幼少のころ愛読して高学年になったときにもう一度読みたい絵本のベスト・ワン。
それだけに印象が強いというのか、彼の中にイメージができあがっているというのか、この映画のストーリーブックに対する反応は今ひとつだった。
絵本の中で印象づけられたもの。
それが、あまりストーリー性を持っていないだけにパターン的な映像化は難しいのかもしれない。
映画は残念ながら見ていないので、このストーリーブックに対する感想になってしまうのだが、話を膨らませたこと多少現実部分の導入を作ったことが分かるのだけれど、その他は原作の怪獣たちを一生懸命模倣しようとしているように感じた。
原作の印象が強い作品は、ある程度突き放したところから始めなければダメである。
アニメーションならば良かったように思うが、これは実写版。
読んでいると、どうしても原作とすりあわせてしまう。
中学になった息子にこの映画はお望みではないようである。
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信じられない『メディア良化法』なるもの
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投稿日:2010/04/30 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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『メディア良化法』という、実にけったいな図書に関する法律が施工された。という時代に生きる、数々の図書を守るために図書館が独自に組織した「図書隊」という人たちを描いた作品です。
上の子の朝読用に探してきました。
少し前のテレビアニメになった頃、本屋さんに山積みつまれていた時は、なんだかとても軽い作品に見えて手に取ろうとは思いませんでした。
でも、たまたま司書の方に他の有川作品を薦められ、子どもといくつか読んできて、もしかしたらいい作品かもしれない。とやっと手にしました。
「図書隊」なんて、まるで軍隊か自衛隊みたいだし、読み始めたときは、「本」と「戦闘」を合わせる作品って、一体!?と、驚きましたが、娘ともども、いつの間にか作品の世界にどっぷりつかっていました。
主人公が熱血なハチャメチャで、周りを固める主要登場人物も個性的で面白いキャラクターがたくさんでてきます。
小学生くらいですと、まだ関係性やら、世界の設定やらを読みこむ力がないと思いますので、お薦めは中学生から高校生ですね。
本がお好きな子なら、きっと、この作品のやり取り、主人公の「想い」に共感できると思います。
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衝動買いの一冊
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投稿日:2010/05/22 |
なないろスイトピーさん 40代・ママ・福岡県 女の子23歳、男の子17歳、女の子15歳
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絵本は吟味して時間をかけて選ぶ私が
おもわず衝動買いした一冊です。
表紙で「何だこれ?」と思い・・
すし職人のページを見るなりレジに並んでました。
まず自分が隅々まで楽しんだ後は
高学年から中学生にお勧めの一冊となりました。
緻密なのがいい。(細かいところに作者の遊び心が伝わるんだなぁ)
教訓は語られてないのに、何気にかっこいい大人の背中が見えるのがいい。
雑学を身につけられるのがいい。
子どもたちが働く事を考える時に
ぜひ渡してあげたい一冊です。
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猫の執念
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投稿日:2010/05/19 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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養蚕農家の史跡を見学したことがあります。
いろりと神棚、そして屋根裏は床がちゃんとある訳ではなく、お蚕さんの棚からは場所によっていろり端がのぞけるように開いていました。
この絵本の構図は、養蚕農家の旧家そのものです。
それはおいて、迷い猫が養蚕農家の老夫婦に拾われました。
恩返しとばかりに多数のねずみに立ち向かいますが、猫は太刀打ちできません。
ねずみに馬鹿にされたねこは、やまねこに弟子入り。
八方にらみの技を習得します。
八方もにらんで火は鎮めてしまうし、天敵のねずみをやっつけてしまうほど、とても強くなりました。
ねこの修行風景、ねことやっつける場面はワイルドですが、心やさしいねこだと思います。
ただ、あまり目つきが悪くなるより、もとのままの方がねことしては幸せのように思いました。
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NY
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投稿日:2010/05/08 |
アサリちゃ〜んさん 40代・ママ・滋賀県 男の子15歳、女の子8歳
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911の追悼番組の後に、小学校の読み聞かせで、読みました。
WTCを、直接知らない世代には、「何、それ?」の世界ですが、高学年の子ども達は、「そんな番組あったな〜」と、熱く読んでいるオバサンに対して冷静に、聞いていてくれました。
大人向けです。
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悪口は武器でもあるけど花束なんだよ。
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投稿日:2010/04/30 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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中学生の子どもの朝読用に探してきました。
作者自身が後書きで「底抜けに明るい、青春物語が書きたくなりました。それも、中学生が空を飛ぶ話」と書いているので、
お薦めは中学生から高校生くらいの子どもたち!
うちの子は「とっても面白かった」と、すごくうれしそうに言ってました。
中学生のハートはがっちりつかんだようです。
私も読みました。
「飛ぶ」ってこと自体は気球に乗ってで、「飛ぶため」に彼らは(こっそり)違法にならない程度のバイトをしたり、自宅のいらなくなった本などを売って資金にしたり、たまたま知り合った気球を持っているおじさん(スーパーの店長)に談判して協力してもらったりします。
そういう青春くさいところが、娘にはウケたのかもしれません。
ただ、大人が読むとちょっと、ご都合すぎすぎるかな。
その人間関係とか、あまりにも得体のしれない不思議な名前ばかり登場するところとか、やや気になりました。
作品中に「イライザ」とあだ名される人の悪口ばかりいう嫌われ者のクラスメイトが登場するのですが、
主人公の親友が
「あの子の悪口ってさ、闘う武器でもあるけど、実は花束でもあるんだよね」
「わたしと仲良くしてねって差し出すプレゼント」って、いうんですよ。そこにね。成程!
と、感心しました。そういう見方もできるな。
こういうシーンを含めて、今青春時代を生きている中高生の子ども達にぜひ、読んでほしいな。
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ちょっと珍しい長さんの作品。
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投稿日:2010/05/01 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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長さんの作品はどこかいつも現実離れした面白さがあるけれど、
この作品はその中でもちょっと異質かな?と、思いました。
不思議な世界でこそありますが、
ただただ、そこにあるものたちの小さな声を取り上げたような、どちらかというと、かわいらしい絵本でした。
長さんの作品は結構いろいろ見てきた上の子も、「ふ〜ん」」って、感じでした。
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裏話も楽しい。
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投稿日:2010/04/30 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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作者を一躍有名にした「図書館戦争」シリーズの第2巻。
うちの子は、最初の「図書館戦争」より、2巻目のこちらの方が面白かったようで、あっという間に読んでしまいました。
そして、最近有川浩さんの作品をいくつか読んできましたので、
「自衛隊が出てくる話とか、自衛隊みたいなのが出てくる話とか、ホントに多いよね」と、笑ってました。
このシリーズは少し前にアニメになっていますし、マンガ本も出ているようですので、名前くらいは知っていましたが、実際読んでみると、これだけの世界観を打ち出して、読者にリアリティを感じさせる作者の腕に唸ります。(これは私の感想)
異常なまでの図書の検閲。良化委員会なる存在。
図書を守るために図書館が独自に組織している図書隊(自衛隊のようなもの)。「本」を巡っていろいろな出来事が起こっていきます。
この第2巻「内乱」で、作者が一番書きたかったところは、
『レンツリーの国』(作品の中に出てくる架空の小説)にまつわるいろいろな出来事だったのようです。
その後、この架空の小説は別の出版社の協力のもと、実体化して出版されています。
本好きとしては、こういう裏話も面白いです。
このシリーズは、異様な切り口で「図書」の世界を描いています。
そこにほんのちょっぴりロマンスもあって…。
お薦めは中学生から高校生くらいかな?
もちろん、大人が読んでもとても楽しいです。
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移民労働者の教育理念と図書館のおねえさん
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投稿日:2010/05/15 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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この本は移民労働者として育ったトマスさんをモデルにした実話だそうです。
そしてトマスさんはカリフォルニア大学の学長にまでなった人です。
この本には二つの要素があります。
一番はやはり図書館のおねえさんの存在でしょう。
利用者としてのトマスの受入方がすばらしい。
同じ図書館に働く人間として、司書の理想を感じました。
図書館は人を育てる大きなエネルギーを持ったところだけれど、本が嫌いな人間にはつまらないところかもしれません。
立派な社会人になった昔の利用者から声をかけたりすると、とても生き甲斐を感じます。
このおねえさんの行動は、下手をすると押しつけになってしまうのですがとてもコミュニケーションの取り方が上手です。
自分の教科書のような話になってしまいましたが、メキシコからの移民で移動労働者の家族として育ったトマスの家族の教育観のすばらしさを見過ごすわけにはいきません。
トマスはどのように教育を受けたのでしょうか?
両親が働いている間、トマスはおじいさんからいろいろな話を聞くことができたし、スペイン語と英語を使えるだけの語学力を学んでいます。
両親が生活の中に教育をしっかり位置づけたからでしょう。
ゴミ捨て場から拾って読むほど、トマスは本が好きになりました。
すばらしいお話でした。
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後書きを読んで気持ちが変わりました。
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投稿日:2010/04/30 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子15歳、女の子10歳
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悪くはないお話でしたが、正直特別すごいとは思いませんでした。
黒崎さんの絵はとてもきれいで素敵でした。特に草花の描き方なんて押し花みたいでした。
ただ、後書きを読んで考えが変わりました。
このお話は、原作を書かれた肥塚さんという方が別にいます。
彼は戦時中の学徒出陣で、まだ20歳という若さで亡くなられたそうです。
その肥塚さんの遺品の原稿を読み、黒崎さんが絵本にしたものだそうです。
戦時中というくらい世の中で、作家志望の若者が残してくれた物語。
そう思って、読み直したら、なんだか伝わってくるものが違って見えました。
内容は、こびと族の蜜を売っている若者が、ある時「いもむし」に優しくしたことで、最後に幸せになる話で、先ほども書きましたように押し花のようなきれいな黒崎さんのイラストもあり、
4歳くらいのお子さんからお薦めできる作品だと思います。
機会があったら、ぜひ手にしてほしい作品です。
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少し違和感があるだけにすばらしさ大きく
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投稿日:2010/05/15 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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読み返してみて、少し違和感も覚えたのです。
本屋さんで本を読み続けるおじいさん。
水曜日の学校が休みの私。
しかし、原題にある「librairie」は図書館ではなくて本屋さん。
国の違いかと思ったのですが、多くの象徴性がある上でのお話として受け取りました。
この絵本の文句をいうような書き出しですが、違和感を覚えただけにこの絵本は素晴らしく印象が残ります。
水曜日に本屋さんを訪れるおじいさんは長い戦争の本を読み続けています。
そして時には涙ぐみます。
この本はまだまだ長くて読み切れないとおじいさんは言います。
この本、もしくはこの本に書かれた戦争がおじいさんにとってとても大切なのです。
この本屋さんも素晴らしい。
いすやお菓子を準備して、もうけにならないお客さんを受け入れます。
そして、クリスマス。
本屋さんは自分でその本を買い上げて、おじいさんにプレゼントします。
そして、お店には顔を出してくださいねと伝えます。
絵本の好きな少女はその中からいろんなことを学びます。
素晴らしい人間関係、思いやり…。
この本を象徴するバックヤードをもう少し理解できれば、さらにこの本の大きさが理解できるように思うのですが、今回は素直に感動を受け入れたいと思います。
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さりげなくて、とても奥深い一冊
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投稿日:2010/05/14 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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おじいさんが、病院で孫に自分の一生を語ります。
自分はいつも誰かに守られてきたんだと。
文そのものはそれほどインパクトがないのですが、それに合わせた絵がすごい。
文と絵が別人であったらできない絵本です。
バウアーさんは、奥深さを出すために絵とは別にあえて軽い文章にしたのでしょうか。
いつも誰かが守ってくれた。
それは運でしょうか。
誰もが振り返ると、よく無事でここまで生きてこられたと思うのではないでしょうか。
逆に運の悪い人も目にしてきた。
第二次大戦のドイツが出てきます。
ユダヤ人の友達は守ってもらえませんでした。
戦場では、仲間が死んでいきました。
だから、今の自分は守られてきたのだと思うのです。
運命に対する感謝の気持ちでしょうか。
おじいさんの言葉は孫に引き継がれます。
誰もが皆、誰かに守られている。
この気持ちを考えたとき、とても奥が深い。
守られて当たり前と、大きな勘違いをしている大人たちに対してとても強いメッセージを感じます。
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絶望からの生還
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投稿日:2010/05/14 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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この本に描かれている希望は、まさに絶望感からの心の復興とでもいうような希望である。
同時多発テロの悲惨を経験したからこそ、著者の言葉のさりげない一言がとても重く伝わってくるのである。
写真絵本の中に取り込まれた子どもたちの表情をよく見ていると、けっして明るくはない。
まさに心を開こうとしている一瞬。
もしくは心を開けないでいるまなざしが自分を見つめている。
だから「きぼう」の言葉が響いてくるのです。
よく考えたら「希望」とは「望みがまれであったり、望みをこいねがうこと」
とても奥の深い写真絵本です。
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長崎さんの意外性
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投稿日:2010/05/12 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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長崎源之助さんの作品ということで手にとったこの本ですが、とても軽快です。
庭に迷い込んだ手作りの凧。
落とし主を探していくと魔女になりたいという女の子のジュンに出会います。
広場の廃車をマイルームにしている少女。
現れたいじめっ子たちとの交流。
初版が1978年のせいか、文中に出てくる北島三郎の「はこだてのひと」やらちびっこのどじまんやら、今時の子どもには異次元感覚の部分もありますが、増刷されて現在に至っているのは、この軽快さによるものでしょう。
長崎さんというと、戦争の悲惨を今に伝える信念があると思うのですが、このような一面があるのですね。
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世にも不思議な物語風絵本
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投稿日:2010/05/12 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
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砂漠と山で遭難しかけた二人の男。
それを助けたのはうさぎのぬいぐるみを抱いた女の子。
女の子には夢の中でみた光景が、男たちにとっては奇蹟。
世にも不思議な物語のような絵本です。
ただ、この絵本の意図が判らない。
和田誠さんの世界なのでしょうか。
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