脇役の双子の大男がいい!
|
投稿日:2010/02/14 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
|
グリム童話のスズキコージさん版です。
グリムの不思議な物語の世界が、スズキコージさんの手で、色がついたって感じがすごくしました。
脇役で出てくるふたごの大男、よかったです〜。
子どもも、まんまと不思議な帽子を大男たちからちょろまかした、このシーンは気に入っていました。
いかにもグリムっぽい冒険ものでしたが、
絵本のために物語を短くしたかな?という気がしました。
原作があったら、読んでみたいです。
冒険の内容が面白いので、男の子でも、女の子でも楽しめると思います。絵もはっきりしていて、面白い表現をたくさんされているので、大勢いるお話会での読み語りにもお薦めです。
少々長い話なので、お話会で使うときは中学年以上がいいかと思います。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
人生でやりたいこと
|
投稿日:2010/02/20 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
|
アリスが、ルピナスさんになるまでの一生の出来事を、清楚な絵と淡々と語ってくれる絵本です。そして、ルピナスさんは私の大おばさん。
大おばさんのアリスは、彼女のおじいさんから世界の話を聞いたり、絵を描く手伝いをしたりして育ちました。大きくなったら世界中を旅行して、海辺の小さな家に住むことをおじいさんに約束したアリスは、おじいさんと「世界の中を美しくすること」と第3の約束をしました。
大きくなってミス・ランフィアスとなったアリスは、おじいさんと約束したことを順番に実現していきます。おじいさんの影響なのでしょうか。いろいろな経験にはとても夢があって、あこがれを感じます。
老いてきたランフィアスは、おじいさんから言われた第3のことを思い出します。彼女が行ったことは、ルピナスの花で「世界」を美しくすることでした。大おばさんランフィアスは私にも「世界を美しくすること」を伝えてくれました。
ラストページの「なにをすればいいか、いまはまだわかりませんが、きっといつか、わかる日がくるでしょう。」は素晴らしいメッセージです。
子どもたちがどんな一生を送るのかは子どもたちに任せるとして、自分も、内容はどうであれ「世界の中を美しくすることを」子どもたちに願いたいと思いました。
|
参考になりました。 |
|
1人
|
|
|
やっとだとりついたふるさと
|
投稿日:2010/02/20 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
|
ひいおばあさんゾウの行動がやっと報われる時が来ました。
離れ離れになっていた幼なじみのゾウに出会えて、仲間がふえました。
とても良かったし、ここまでの絵本で受けていた緊張感からやっとやっと解放された感じです。
しかし、この絵本についてはこれまでの経緯をしらないとあまり感動を呼ばないかも知れません。
それぞれが個別のタイトルを持っているので、初めから読んで行くことがむずかしいのが気になりました。
|
参考になりました。 |
|
1人
|
|
|
次世代の種にするのかとおもったら天
|
投稿日:2010/02/12 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
|
最後は次世代の「種」になるのかと思っていたんですよ。そしたら「ポップコーンになった」ので、びっくりしました。
明るい色合いのひょろのっぽくんの表紙絵が、とても目立ちます。
文の入れ方とか、はっきりした色合いの絵とか見ると、読み語りされた時のこととかも考えて作られているのかな?と、思ってしまいました。
起承転結がわかりやすいので、幼稚園の年長さんくらいから、小学校の高学年くらいまでの読み語りにもお薦めできそうです。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
心に響くゾウの行進
|
投稿日:2010/02/18 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
|
自然の摂理というのでしょうか。吉田さんのゾウシリーズを読んで、大自然でゾウのおかれた厳しさと、その厳しさに耐え、仲間への愛情を失わず、信じることの強さを学びました。
「じひびき」は、この絵本のラストからとられているかと思いますが、まさに自分の心にゾウのじひびきが伝わってきます。
トビバッタの群れに耐え、飢えに耐え、水枯れに耐え、ゾウはひたすら水のある場所を探し求めます。それは、ひいおばあさんゾウの指導力と信念の強さに支えられています。
今回は砂あらしの試練を乗り越え、またも仲間を失ってしまいます。
このシリーズを読んで一環して感じることは、自然の摂理は受け入れるしかないということ。それがゾウの宿命なのでしょうか。
砂あらしから生きのびた仲間の中で、おばあさんゾウが息絶えようとして苦しんでいます。ひいおばあさんゾウのとった行動は、「安楽死を与える」ということ、「死ぬことに手を貸す」ということ。この事実を、子どもに読むには残酷な気もするけれど、大自然を受け取ってもらうしかない。
全部が実際のことなのだから、それについてはあれこれ言えない。大自然は理屈ではなく受け入れること。
この絵本は最後にじひびきが聞こえるところで終わっています。
次の作品が読みたくなるとともに、ゾウの苦悩が早く報われる日が来てほしいと思いました。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
心がポッと
|
投稿日:2010/02/16 |
しいら☆さん 40代・ママ・宮城県 男の子18歳
|
「うらないや」?が女の子向けかな?
女の子が好きそうな絵だと思うし
病気の「おかあさん」に対するやさしい気持ちもわかるでしょうし
と、中学生にお昼休みに読んでみました
初めは中学1年生の女の子が4,5人
ところが、増殖して(^^ゞ
それも、3年生の男子の皆々様
「ちょっと、そこ、静かに!」と
本を選んでいる
周囲の子に注意するほど(^^ゞ
入り込むんですね
「こんなお話、初めて見た」とのこと
小さい頃見た紙芝居とはちょっと違った感じだったなのかもしれません
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
6年生に読みましたZ「卒業する君達に」
|
投稿日:2010/02/19 |
あんぴかさん 40代・ママ・宮城県 女の子15歳、女の子8歳
|
いよいよ6年生の読み聞かせは,今回で最後です。
1ヶ月後には卒業し,中学生となる子供たちに
どんな本を読んだらいいのか,
色々考え,いろいろ試し読みしてきました。
でも,私があれこれ悩むより,
ここは人生の大先輩に登場してもらうのが,
一番か と,この絵本を選びました。
この絵本が出た時点で,95歳の日野原先生。
今年の2010年時点で99歳になるのでしょうか?
たまにテレビ等で,お見かけしますが,
まだまだ現役でいらっしゃるようです。
私が今,4●歳…。倍以上の歴史を持っていらっしゃる!?
私が100歳まで生きるとは思えないけれど,
まだ残された時間は,けっこう有るのかもしれない…
と 期待してしまいます(*^_^*)。
いつもは教室に入ると,まず 窓のカーテンを引きます。
それから座る椅子の位置を調整して,
教室にぱらぱらと入ってくる子供たちを待ちます。
今回は,子供たちを待つ間に,黒板をきれいに雑巾で拭いて,
日野原先生のまねをして,0から100までの真っすぐな線を描きました。
途中の子供たちの歳は,12歳で入れて,95歳を二重の⇒。
読み手の歳も入れようか,迷いましたが,
今回はやめときました^_^;。
子供たちが揃ったので,
自分の脈をとってもらいました。
「親指の付け根のところに脈をとれるところがあります。
1分間に何回打っているか,調べてみましょう。
今から,30秒間,数えてみてね。
その数の2倍がみんなの1分間の脈拍数です。」
みんな面白がって計ってくれました。
そうした前置きの後,やっと本を読みました。
日野原先生が,95歳で現役医師だということを知ると
「へぇぇ〜」と驚きの声。
12歳からしたら,95歳なんて想像がつかないでしょうね^_^;
聴診器のところで,また脈をとっている子がいます。
「トントン トントン」
指で拍子をとっている子もいます。
心臓が一生懸命,体に血液を送り続けている音。
生きている証拠の音…。感じてもらえたみたいです。
「命は時間だと考えています」
先生の言葉は,長く命を見つめ続けたからこその重さがあります。
そして,あとがきの「こころ」のお話は,
95歳の先生が語るからこそ,ずっしりと心に響きます。
“ただ生きるのではなく,自分以外のために
「こころ」をつかい,「じかん」をつかい
生きていこう,私もそう努力していきます。。。”
4●歳の読み手は,そう努力しているだろうか???
背筋を正されるような思いで,読み終わりました。
最後のあいさつに
「皆さんには,たくさんの『時間』があります。
どうか,『心』をたくさん使って,自分のためだけでない時間を持ってください。
それと,本を読むと,自分以外のいろいろな『時間』や『心』に出会えます。
たくさんの本に出会ってください。」
とお話ししました。
読み聞かせを初めて,3ヶ月。
子供に読み聞かせてあげてるつもりが,
自分が得るものが多く,
『時間』と『心』をたくさんもらった3ヶ月間でした。
読み聞かせとの出会いに,感謝\(^o^)/感謝\(^o^)/です。
|
参考になりました。 |
|
11人
|
|
|
お母さんへお薦め
|
投稿日:2010/02/17 |
たまっこママさん 40代・ママ・三重県 女の子14歳、女の子12歳、女の子7歳
|
小学1年生の男の子が主役です。
学校でも怒られ、お家でも怒られ
何でボクは怒られてばっかりなんやろ〜
男の子の心の叫びが随所に表現されていて
考えさせられました。
ケンカだってそれなりに理由があるし、ちゃんと子供の言い分も
聞いてやらないといけないですね。
すぐ頭ごなしに怒っていた自分がなさけないです。
ちいさなお子さんがいるお母さん方に是非読んで頂きたいと思います。
この本を読んで、子供は子供なりに考えている事がわかれば
優しい気持ちで子供に接する事ができるかもしれないと思います。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
難民キャンプで生まれた友情の感動
|
投稿日:2010/02/16 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
|
アフガニスタンから逃れてきた人々の難民キャンプ。家族を失い、食べ物にも物資にも不自由している暮らしの中で、この物語はあまりに純粋で哀しい。
救援物資の中でリナが拾ったのは黄色いサンダルの片方。そして、そのもう一方を拾ったフェローザと知り合います。
お互い哀しい境遇なのに、二人の間で芽生えた友情。一日ごと交代に両足でサンダルをはくことにした二人。そしてサンダルが「ともだちのしるし」。読みながら涙腺を気にしてしまうほど、痛烈な感動を覚えました。
リナの家族は移民手続きが認められアメリカへ移住します。リナは母親の針仕事で靴を買ってもらいました。フェローザにサンダルを揃いで渡そうとするリナ。「ともだちのしるし」だからと片方をリナに渡すフェローザ。
ラストシーンは…。アメリカでの生活はどうだったのでしょうか。
この本は、男の私を泣かせてしまいましたよ。
難民問題と友情を見事に描き切って、これ以上もないほど余韻と感動を伝えてくれました。
お願いです。だれかこの絵本を映画にして下さい。
|
参考になりました。 |
|
3人
|
|
|
なんだかぬくぬくしてくる絵本です。
|
投稿日:2010/02/15 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
|
みょうちくりんな絵と、訳のわからないお話ですが、読んでいると自分もぬくぬくしてきます。変な本!
寒がりようかいぬくぬくに近寄られた人は凍えて病気になるそうな。「ぬくぬく、ぬくぬく」とうなされるそうな。
ある日出会った女の子は、以外にもとてもなついてきました。
一緒に「ぬくぬく」、歩きながら「ぬくぬく」、止まって「ぬくぬく」、体をすりよせてくる。
食べ物のやまいもをわけてもらい、腹がふくれて眠ってしまった女の子。
ぬくぬくは自分のまとっていたわらを女の子にかけてあげて、体は少し寒くなったけれど心はぬくぬくしてきます。
ぬくぬくは人恋しい、やさしいようかいのようです。
次の日、女の子のことが気にかかるぬくぬくの前に現れたのは、自分と同じ姿をした女の子と子どもたち。
みんなそろって「ぬくぬくごっこ」。ぬくぬくは気持も体もぬくぬくしてきて子どもたちの行列に仲間入り。
オチがあるわけではないのですが、不思議な絵の中で「ぬくぬく」がこだましています。
ホンワリ癒し系の絵本です。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
ほっこりなおはなしを紙芝居で
|
投稿日:2010/02/16 |
しいら☆さん 40代・ママ・宮城県 男の子18歳
|
保育園でも読んだことがありますが、今回、昼休みの中学生に読んでみました。
「今度はいつ紙芝居するの?」と気にしている中1の男の子がいるとのこと。
とても短い時間なので
楽しめて
あまり幼さを感じないもので
昔話
ということで、エントリー
「おんちょろちょろ」のリズムに
どんどん集まってきて、見て楽しんでくれていました
昔話はなんかほっこりするのかもしれませんね
もうすぐ卒業の3年生でも、「なつかし〜」と
紙芝居の舞台を見るだけで
わくわく感があるようです
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
大自然のきびしさの中で
|
投稿日:2010/02/15 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
|
この絵本のテーマは自然のきびしさでしょうか、ゾウの習性でしょうか。象牙を求めてゾウを狙う人間も出てきます。
たんたんとした展開の中に、ゾウの習性とゾウの置かれた環境の厳しさを学ぶことができます。
集団で生活するめすゾウと子どもたち。歩きを覚えるまでに赤ちゃんゾウは自分のはなにつまづいたりするのですか?
一匹のおすゾウが現れます。おばさんゾウと仲が良くなります。赤ちゃんが生まれるまでに2年もかかるのですか?
水の涸れた湖、枯れた草原。大自然のきびしさの中で歩き続ける力強さも学びました。
歩き続けるゾウのむこうに砂嵐が見えるラストシーン。ゾウたちが次に直面するきびしさを痛感しました。
絵のきめ細かさと、遠景の多用。吉田さんの世界はとてもスケールの大きさを感じさせられます。
絵本の中の絵も素晴らしいですが、標題紙に書かれている木版画もすごいです。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
俺も、食べよかな
|
投稿日:2010/02/13 |
とむままさん 40代・ママ・三重県 男の子13歳、女の子11歳
|
久しぶりに一家で大笑いの本でした。(娘も息子も・・・旦那さんも)
タイトルみて興味がわきましたが・・読んでびっくり。
定期テスト前の息子は「俺も・・食べよかな・・」とぼそっと一言。
6年生での読み聞かせも「食べたら、頭がよくなる」ってところが
大うけでした。
どの子も賢くなりたいと思っているんですね・・・
最後のページのいたずらにもすぐ気がつき・・・大笑いでした。
私的には・・・最後の「本は読んだらおもしろい!」って所が
わかって欲しいなぁと思うんですけど・・・ね。
|
参考になりました。 |
|
1人
|
|
|
少しとっつきにくいかも
|
投稿日:2010/02/12 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
|
昭和初期の大和地方を舞台にした物語だとか。とても人情味を感じるのですが、読む前から難しさを感じていたら…。
関西のイントネーション、方言をうまくこなせないことにもよるのですが、今少し聞き手は乗ってきません。力のこもったとも思える絵も難しいとの反応。
絵がもう少し軽ければ、人情味が表に出たようにも思えるのですが。絵も頑張りすぎ。
にわとりをキツネにとられたと早合点したせいやん。キツネと仲の良いまんけはん。
話はまんけはんと、取り巻く人々とでキツネやぶの中での宴会にまで発展します。
コテコテ感は否めないのですが、個性的な絵本だけにツボにはまる人もいるかと思いました。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
軽快なコメディ絵本
|
投稿日:2010/02/12 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
|
プロペラ複葉機「金のカモメ号」で大西洋横断、パリを目指した飛行士フレディだったが、燃料切れで飛行機は墜落。パラシュートで脱出したものの木に引っ掛かってしまった。スリルある話のはずが、とぼけたキャラクターでお笑い系の絵本でした。
フレディを助けた農家の夫婦、ソフィーとアルバート。まだ飛行機が生まれて間もないころだから、珍しくてたまらない。
フレディはフレディで農作業を手伝うものの、まったく役に立たない。もらった「自転車」でパリにたどりついたら英雄に。
そして、今度はグレードアップした単葉機「銀の白鳥号」で世界一周に。またアルプスで遭難するんだけれど、つぎはぎだらけの「金のカモメ号」に助けられる。
ストーリーは単純ですが、実写版の映画にしたらたまらない内容です。
実在する新聞「ニューヨーク・ワールド」「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」の紙面を登場させたり、世界各地の風景を入れたり、楽しい絵本です。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
こんなんでいいのかなあ?
|
投稿日:2010/02/12 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
|
韓国の昔話です。韓国といえば儒教の国。
この絵本が韓国の美徳を表わしているとすれば考え込んでしまうし、勘違いを招くとしたあまり良い本ではないのかも知れません。
話はとても滑稽です。
怠け者の男が、自分で育てた(?)あわ一粒を泊った宿屋で預けたおばあさんがねずみにやってしまうところから話の展開が始まります。
あわのかわりにネズミを受け取るのですが、ネズミが猫にかわり、犬にかわり、最後にはお嫁さんに変わるのですが、この男は駄々をこねているだけ。
実際に頭と要領の良い人間が富を得る社会の中で、「正直者がバカを見る」的な絵本はお薦めではありません。
娘の親が、あわが牛までの変わってきた経歴を聞いて、この男を評価するところも実はよくわかりません。
子どもはおもしろおかしく見ているのかも知れないのですが、読み手として考えさせられる絵本。しかも、いろいろなところで選定図諸になっている。
不思議な絵本です。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
今こうしている事の幸せ
|
投稿日:2010/02/13 |
とむままさん 40代・ママ・三重県 男の子13歳、女の子11歳
|
娘とよみました。
いつもたのしい内田りんたろうさんのおはなしとは・・とても思えないほどせつないです。
またイラストの水戸さんの絵が静かに冷たく・・・こころに染み入りました。
始めはお母さんに虐待でもされているのかしら?
それとも・・・お仕事で忙しい?
なんで主人公がこんなに悲しいのか、おかあさんを恨んでいるのかがわかりませんでした。
でも・・・
最後は泣けました。
自分が親になって気づく事って本当に沢山ありましたが・・・
今元気で娘と絵本を読んでいる幸せに感謝しなくては・・・と思います。
このくまさんはよかったのでしょうか?寂しい子どもの時代はもう戻せないけど、最後は幸せな気持ちになれたのと思いホッとしたのですが・・
どんなに愛していても伝えれないつらさが伝わってくるお話でした。
親子ってせつなくていいですね。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
作者本人が「絵童話」です。
|
投稿日:2010/02/06 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
|
佐藤さとるさんの「コロボックル物語・シリーズ」は、子どもの頃の私の心バイブルのような存在でした。
本当に小さなころ、“せいたかさん”のように不思議なものを信じる気持ちで草むらとか物影を見据えていたら、自分もいつか「コロボックル」と友達になれるんじゃないかと、塀のすき間とか、草むらを覗いていました。(出てたのはコオロギとか、カエルとかマルムシばかりでしたけど)
さて、本書は、2009年の秋に「コロボックル物語50周年記念」として、旧作を加筆・訂正したリメイク版の「ふしぎな目をした男の子」&「小さな国のつづきの話」を、
昔から「コロボックル物語・シリーズ」に挿絵を描いてくれている村上勉さんが、新たな挿絵をつけてくれた作品です。
作者の佐藤さとるさんは、後書きでこの作品を村上勉さんの絵童話と呼んでもいい。とおっしゃっています。
読み終わってから、気になってつむじじいさんの出てくる「ふしぎな目をした男の子」と、
へんな子の正子が登場する「小さなの国のつづきの話」を読み返してしまいました。
私の影響で、コロボックルシリーズに魅入られた上の子も、宿題そっちのけで早速、読みふけっていました。
改めて読み返してみると、
確かに前作とは説明文がちょっと違った表現を使っていたり、
目線やセリフが違っていたりしているので、
「もうひとつのコロボックル物語版」とは、微妙に違う印象の話でした。
今の小学生は「コロボックル物語・シリーズ」を知らない子の方が多いかもしれませんね。
ぜひ、この「もうひとつ」の方を読んでください。
それでコロボックル達の魅力に引き込まれたら、
前作の「コロボックル物語・シリーズを読んでください。
日本が世界に誇れるコロボックル・ファンタジーです。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
なんとまあ子だくさん
|
投稿日:2010/02/11 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
|
サマセット・モームの唯一の童話だそうです。ユーモアたっぷりの絵本で、特におしゃまな女の子にお薦めかも。
シャム(現在のタイ)の王様はなんと子だくさん。9人の娘に10人の王子。子どもが増えるたびに、「夜・昼」だの四季だの曜日だのと名前を変えて、8人になったときには月単位に…。アルファベットの名前を与えられた王子も可哀そうですが、名前をころころと変えられたりすれば性格も悪くなろうというもの。兄弟姉妹の中では、一番下の子どもが虐げられたヒロインとして描かれ、最後には良い思いをする展開にはなれていますが、お姉さんたちが悪く書かれてしまって可哀そうな気がします。
死んでしまったオウムのかわりに、九月姫はウグイスと友だちになります。自由に飛び交うウグイスはきれいに歌い、お姉さんからうらやましがられます。
お姉さんにつられてウグイスを籠に入れてしまった九月姫でしたが、ウグイスから自由を奪ってはいけないと悟った九月姫。最後はめでたし、めでたし…、でやっぱりお姉さんたちは可哀そうな結末。
お話の中に、12人目が生まれたら王様がお妃の首を切ってしまうとか、きれいなかごを他にも作らせないために職人の首を切ってしまうとか、タイの人ってそんなに野蛮なのというところもあるのですが、絵の異国性とあいまって、あまり違和感を覚えずに読んでしまいました。
|
参考になりました。 |
|
1人
|
|
|
なんでおどらないの?
|
投稿日:2010/02/11 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子13歳
|
今昔物語絵本です。「今は昔…」で始まる数々の物語は、軽快ではあるけれど何となく抹香臭い記憶がありました。
この絵本の原型になっている権大納言も、大食らいで臆病で強欲とタイプはそのままなのでしょうが、多分説話風に書かれていたはず。
それが、ほりかわりまこさんの軽快な文章とほんわりした絵で、とてもマイルドポップなテイストにアレンジされました。
登場人物の権大納言、陰陽師と子どもにはなじみのない役どころについても説明が加えられ、違和感なく古典の世界に入っていけます。
ただ、展開はかなりぶつ切り。権大納言の性格の三点セットがつながっていないのです。この本は創作ではないので致し方ないことかと了解。
辛口で述べるよりも、子どもたちが楽しんでくれれば立派に絵本の大役を果たしたことになるのです。
欲深な権大納言は、転んでもただでは起きない性格で、谷底に落ちてもひらたけをしこたま採ってきます。それを毒キノコと取り替えてしまうあさはかさ、多分原文はこう言っているのですが、この絵本ではオチがありまません。
それが、また楽しい大納言のキャラクターでしょうか。子どもにはこちらの方が楽しい。
ひとつだけ。毒キノコを食べた陰陽師はどうして踊らなかったのでしょうか?
この問いにはちょっと困った次第です。
|
参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
※参考になりましたボタンのご利用にはユーザー登録が必要です。
|