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ぷっくり ぽっこり

ぷっくり ぽっこり(偕成社)

穴に指をいれて、ぷっくり〜ぽっこり! 新感覚のあかちゃん絵本!

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12歳〜

6639件見つかりました

★5  太宰治の味わいはこれ 投稿日:2010/01/06
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
走れメロス
走れメロス 作: 太宰 治
絵: とだ こうしろう

出版社: 戸田デザイン研究室
短縮版の『走れメロス』を読んだ後、やはり気になってしまった戸田幸四郎版を読んでみました。
こちらは、太宰治の原作が主で戸田さんがそれに絵を添えています。だから、話は原作のことになるのですが、これは子どもにとって良い絵本かもしれません。
文体は古いままですが、用語の説明が付されているので言葉の意味をおさえながら読み進むことができます。多少違和感のある文章も、名作を読んでいく上での味わいだと感じます。

戸田さんの絵は、文章を壊すことなくメロスや物語の背景を絵にして、あくまでわき役に徹しています。
声に出して読む本ではないかもしれませんが、メロスのイメージが独り歩きすることなく表現されていて好ましく思いました。
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★3  少し長過ぎた大ボラ話 投稿日:2010/01/04
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
沖釣り漁師のバート・ダウじいさん
沖釣り漁師のバート・ダウじいさん 作・絵: ロバート・マックロスキー
訳: わたなべ しげお

出版社: 童話館出版
読み聞かせには体力のいる長編でした。話は面白いのですが、64ページは自分にとって集中力を維持するのには少し長すぎたようで、聞いている側も集中力が途中で弱くなってしまったようです。
今まで読んできたマックロスキーの絵本は単色画ばかりだったので、彩色画の鮮やかさにも少し戸惑いました。
ボロ船で釣りに出かけたバート・ダウじいさんがクジラをつりあげて(?)、尾にばんそうこうを貼ってあげるとか、クジラの中に船ごと入り込むとか楽しいのですが、「老人と海」やら「ピノキオ」やらが頭にちらついてしまいました。
ホラ話でユーモアたっぷりなのですが、絵本としてはすこししまりを失ってしまったように思いました。
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★4  画家の詩情 投稿日:2010/01/03
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
パスタの日記
パスタの日記 作・絵: 村上 征生
出版社: 講談社
犬のパスタのいる風景に一つ一つ題がつけれられパスタの目からみた日常が書かれています。
見ていて飽きないところが、物語というより壁に張っておきたいような絵と解説だと思ったら、村上さんは画家であり、ポスター、さし絵、企業カレンダーを主な仕事にしているとか。絵そのものがとてもなじみやすくくせがない。
犬にしてみればさりげない風景なのかもしれませんが、文章に味があります。
画家がこんなことを思いながら絵を描いているのかなと思わせます。
一冊を読み聞かせするのではなく、時折ページをめくって読んであげるとよいかもしれません。
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★4  うちの子の場合自分に置き換えてしまって 投稿日:2009/12/23
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
ペンギンさん
ペンギンさん 作・絵: ポリー・ダンバー
訳: もとした いづみ

出版社: フレーベル館
側にいたので、中2の上の子の方に聞かせてみました。
こんな年になってしまうと、小さい子どものような反応はありません。読み終えたとき「そっとしてやればいいのに。うざいよ」というので、
「ライオンができて邪魔をしたから?」ときいたら、
「違うよ逆だよ」っていうんです。
どうやらうちの子は、静かな世界を堪能していたペンギンの邪魔をする主人公の男の子を、自分の妹のように感じてしまったようです。

うちの上の子は常に自分の世界を持っていて、それを1人堪能したいタイプ。下は甘えん坊ですから構ってほしくて、上に甘えてべたべた話しかける。
どうやら、彼女の中ではペンギンが自分に置き換わっていたんですね〜。
なるほど、そう見るとペンギンにとって男の子はうざそうです。
でも、物語の展開が楽しいので、機会があったらもっと小さい子に読んでみたいと思います。
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★4  ほのぼの家族 投稿日:2010/01/04
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
かもさんおとおり
かもさんおとおり 作・絵: ロバート・マックロスキー
訳: 渡辺 茂男

出版社: 福音館書店
のどかなかもの生活。絵のタッチもぬりえ絵本のようにほのぼのつい手をくわえたくなるような親しさがわきました。
かもの行進は、日本でも話題になったことがあります。そしてこれは実話だとか。
かもってとても家族思い。池に飛来するかもたちも、ちゃんと家族がわかります。
それにましてこの絵本の楽しさは、イギリスのお巡りさんの温かさとユーモア。
そして、イギリスの街並みがわかるところでしょうか。
かもさんたちがやさしく見守られました。
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★4  ほのぼの母子 投稿日:2010/01/04
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
サリーのこけももつみ
サリーのこけももつみ 作・絵: ロバート・マックロスキー
訳: 石井 桃子

出版社: 岩波書店
「こけもも」って何かなと思ったらブルーベリーだそうです。でも何となく「こけもも」だから良いのかなと思います。
この絵本のテーマは「こけももつみ」と母子。サリーとお母さんがこけももつみに来ました。食べてばかりのサリーとこけももつみに夢中のお母さん。そこに冬支度のくまの母子が同じようにこけももを食べに登場します。
途中で、親と子が入れ違ってしまいます。それぞれに遭遇してどきりとするのですが、母親の分別で何事もなく…。
ちょっと緊張感走る場面ですが、めでたしめでたし。たんたんとえがかれるこけももつみです。

この絵本の中に、4組の母子が登場します。シャコって何かと思ってしまいましたが、カラスも含めみんなこけももが好き。
サリーとお母さん、くまの母子の行動が同じなのが楽しい。
表紙の絵がとても気に入っています。

単色の絵なのですが、マックロスキーの不思議な絵の力を感じました。
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★4  農夫とからすの関係は? 投稿日:2010/01/04
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
6わのからす
6わのからす 作・絵: レオ・レオーニ
訳: 谷川 俊太郎

出版社: あすなろ書房
からすに麦畑を荒らされて困っている農夫がかかしをつくりました。
6わのからすはそれに対抗して鳥のたこを作って農夫を脅かします。
それがだんだんエスカレートして、畑の方はそっちのけ。
何をやっているんだか。ふくろうには「馬鹿なことをやっている」と見えたようです。
ふくろうは農夫とからすに話し合いを進めます。「ことばにはまほうのちからがある」。
話し合って農夫とからすは仲直り。
話し合うことは大事だなって伝わってくるのですが、自分には一つ疑問が残ります。
これって解決になっていないんじゃない?
からすに麦畑を荒らされてそれを受け入れちゃうの?
エスカレートしていく両者の関係を考えると、解決法は少し違うんじゃないかと思ってしまいました。
ケンカの原因は?と子どもに問われて、こんな仲直りちょっと納得できないような気がしました。
農夫は、困っていることをからすに理解してもらわないといけないんじゃないの?
そのために作ったかかしだったはずなのに、問題が別の方向に行ってしまったような気がして、これでは子どもは納得しないんだろうなと思います。
話し合いは、理解しあうことです。
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★4  人間が人間でなくなる時 投稿日:2010/01/02
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
ななしのごんべさん
ななしのごんべさん 作: 田島 征彦
絵: 吉村 敬子

出版社: 童心社
やさしかったおじいちゃんが、自分の息子に「立派に死んでこい」という。たべものをめぐって鬼になる。それはすべて戦争のせい。
でもこの絵本、それだけではなく身障者のお話でもあります。吉村敬子さんが、あの「わたしいややねん」の吉村さんだとわかったら、少し複雑でまとまりのない絵本の中のもも子の姿がとても大きく思えてきました。
大阪の街で、みんな死んでいきます。「ななしのごんべ」さんのタイトルがとても重く感じます。
戦争の悲惨さを感じるとともに、その時代にいた身障者。車いすではなく、乳母車。学校にも行けない。差別の話でもあるように思いました。
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★5  サイコーの友達 投稿日:2009/12/31
しのべさん 30代・ママ・茨城県  女の子1歳
あのときすきになったよ
あのときすきになったよ 作: 薫 くみこ
絵: 飯野 和好

出版社: 教育画劇
昔好きだった12歳シリーズの作者と、娘が好きな「おならうた」の絵の飯野さんだったので、とびついて読みました。
お話は、ちょっとお下品な表現もでてきますが、子供らしい考え方や悪態のつきかたで、共感して楽しく読めます。
「しっこさん」っていうあだ名も、子供がつけそうで笑ってしまいます。
そんなしっこさんと主人公が、だんだんと友情を育んでいく場面がほのぼのとしています。
参考になりました。 2人

★4  戦争と学童疎開の悲劇 投稿日:2009/12/27
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
悲しい対馬丸の話
悲しい対馬丸の話 作: 久野登久子
出版社: フレーベル館
戦争の悲惨さを語る絵本は多いのですが、この対馬丸の話は知りませんでした。考えれば、戦争の悲惨を考えるとき、知らない史実が無限にあるのかもしれません。
沖縄の悲惨。そのなかにこのような事実があったことは衝撃です。
なにより、児童が疎開するために乗った船が撃沈されてしまい、まだ幼い多くの命が海に呑まれてしまったのです。
事実はしっかり受け止めなければいけないのですが、この絵本は少し説教口調に終わってしまったようです。
それは伝えたいことが多すぎることと、思いが大きすぎたから?
参考になりました。 0人

★5  めっちゃ楽しい! 投稿日:2010/01/06
みつばぁばさん 40代・ママ・愛知県  女の子17歳、女の子13歳
小学館の図鑑NEO+ぷらす くらべる図鑑
小学館の図鑑NEO+ぷらす くらべる図鑑 出版社: 小学館
もともと、図鑑好きの私ですが・・
今回は、17歳の娘からのリクエストで買いました。
生き物・乗り物・世界・日本・地球・・・
何でもくらべてみる。
「『くらべる』ってこういう事か」と新たな発見でした。
くらべるって めっちゃ楽しい!!
参考になりました。 0人

★4  おじいちゃんの世界 投稿日:2009/12/31
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
新装版 おじいちゃんのまち
新装版 おじいちゃんのまち 作・絵: 野村 たかあき
出版社: 講談社
おばあちゃんがなくなって、一人暮らしのおじいちゃん。
一緒に暮らそうよと、孫のゆうたに言わせたものの…。
さりげないおじいちゃんの生活。
魚屋さんや八百屋さんとなじみで、銭湯では知り合いがいっぱい。
おじいちゃんの世界があるんだなーと思いました。
読み聞かせをしながら自分は親のことを考えるわけですが、きっと老夫婦だけの生活にも自分たちの世界がある。
それが、親にとって大事なんだよなーと考えつつ読んでみると。
行きつけの銭湯も、お店もない。
友達がいないと親も寂しい。
たんたんとおじいちゃんのまちの紹介ですが、感じることは大きい。
中学の息子は、りんごをもらって帰ったのかななどと予想外のチェックをしていましたが、こんな作品も重要と思いました。
参考になりました。 1人

★5  味わいのある早口言葉絵本 投稿日:2009/12/29
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
生麦生米生卵
生麦生米生卵 編: 齋藤 孝
作: 長谷川 義史

出版社: ほるぷ出版
早口言葉の絵本です。早口言葉で読み聞かせしようとすると、かなり難度の高さを感じます。まずは、読み手が早口言葉をクリアしなければいけない。子供たちはリズム感のある早口言葉が好きです。かえって読み手がたじたじになってしまいます。我が息子が「ドリフの早口言葉」始めた時にはもういけません。
この絵本は早口言葉の絵本ですが、早口言葉にばかり気になるとせっかくの長谷川さんの絵が味わえません。

よく考えてみると、この絵本は早口で読み飛ばす必要はないのかもしれません。
結婚式をテーマにしたストーリー。長谷川さんはとてもしみじみとした絵を展開しています。
一つ一つの絵が早口言葉を題材にしているので、かなりこじつけ的な部分もありますが、人情味があってほのぼのとしています。
この絵本は早口言葉と長谷川義史さんの絵をじっくり味わう絵本だと気付きました。
絵の中に取り入れらた早口言葉の世界と、お姉さんの結婚式を通して描かれる人情物語を楽しみましょう。
なにせ、他に言葉がないのですから。
参考になりました。 0人

★5  障害者を理解する、生涯を乗り越える 投稿日:2009/12/29
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
ちえちゃんの卒業式
ちえちゃんの卒業式 作・絵: 星川ひろ子
出版社: 小学館
未熟児で生まれたちえちゃん。下肢が不自由なままで大きくなった。
成長するということは厳しいことだ。人と違うということはつらいことだ。
ちえちゃんは悔しさと、甘えとを両手に学校に通う。
だけど、仲間はずれにされたと思った級友からいろいろな言葉をもらって、努力することを覚えた。(健常児だって同じだよ)
この絵本は、小学校を卒業したちえちゃんの羽ばたきの記である。
写真絵本であるからごまかしがない。
でも、ふんわりまとめられているけど本人は大変だろうな。

息子の通った小学校にも同じような子がいた。お母さんは大変だと思う。
それでも、その子は確実に成長している。
健常児に囲まれて、しっかり学んでいる。
ハンデは大きいかもしれないけれど、自分の特性だと思うしかない。
ハンデがあってもそれにつぶされてはいけない。

時折、障害者の明るさとたくましさに教わることの多い私である。
男の私が読むにはすこし難しい本ではありました。
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★5  この頃の先生って 投稿日:2009/12/21
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県  女の子14歳、女の子9歳
びゅんびゅんごまがまわったら
びゅんびゅんごまがまわったら 作: 宮川 ひろ
絵: 林 明子

出版社: 童心社
この絵本が最初に出版されたのは、1982年。今からざっと30年近く前に出ていた本なんですね。
自分の年を考えるのは嫌なんですが、振り返ってみると、当時の先生という方々は、この絵本の中の校長先生のように、子どもたちが身近に見る尊敬すべき大人で、親から学べない知識とか、遊びとか教えてくれたよな〜。と、この絵本を読んでいてつくづく感じました。
今の先生方は、子どもたち以上に時間に追われていて可愛そうになります。

うちの上の子は、最近もっぱら1人読みで、この本もあっという間にこっそり読んでいました。
ニコニコしながら読んでいるところを見ると、楽しい絵本だったようです。

時代背景がそれこそ30年前ですから、いまの子どもたちにとっては学校の周りの風景も、服装も、遊び方も古くさく感じるかもしれませんが、この作品をきっかけに自然の中の楽しい遊びにハマってくれたりしたら、作者は「よしっ!」って、思われるのではないでしょうか?

そして、やっぱり林明子さんの絵は、子どもたちの雰囲気が十二分に描かれていて、いいですよね〜。存分に楽しませてもらいました。
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★5  死を理解する 投稿日:2009/12/28
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
死 文: 谷川 俊太郎
絵: かるべめぐみ

出版社: 大月書店
谷川俊太郎が、詩ではなく真っ向から「死」というものについての思い、子どもたちにどのように伝えるか取り組んでいます。
小学6年の時に亡くなったおじいちゃんに対する思いと、その時を思い出して書かれたようです。
死って悲しいことなのだろうか。
死んだ人はどうなるのだろうか。
自分にとって死んだ人って何だろう。
タマシイって何だろう。
さまざまな疑問形を使いながら、谷川さんは語ります。
タマシイがエネルギーだというお話。これには自分も救われます。
人は誰もが一度は死ぬのです。
その現実を伝えるには子どもは幼いけれど、身の回りの誰かが亡くなった時、子どもたちはその不思議さに向かい合います。
私も子どもより先に寿命を終えるでしょう。
この絵本はお話ではないけれど、読んであげることができる絵本です。
そして、一緒に死と命の大切さを考えましょう。
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★3  食事の前後には少しグロテスクかな 投稿日:2009/12/30
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
たべる
たべる 作: 谷川 俊太郎
絵: 井上 洋介

出版社: アートン
井上さん、これはやりすぎです。谷川さん、あなたも共犯です。
食べるというテーマで、戦争を考えたのでしょうか? 戦時中の食糧不足?
それにしても、他に表現のしかたはあるでしょう。
食後に読んだ私も悪いのですが…。
最後には夢から覚めて朝ごはんなのですが、こんな夢を見た後に食事がおいしいのでしょうか?

非常にインパクトのある絵本です。
なにか汚さを感じてしまったのですが、平和な日常に慣らされてしまったせいでしょうか。
そういえば、井上洋介さんの絵はナンセンスが持ち味でしょうか。
井上さんのタブロー作品群はどこか不気味で、自分はなじめなかったのですが、その路線にあるような作品。
ただ、井上さんの思想にある反戦は嫌いではありません。
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★4  ほっほぉぉぉ〜 投稿日:2009/12/20
みつふみさん 40代・その他の方・愛知県  
絵解き図鑑こんなふうに作られる!
絵解き図鑑こんなふうに作られる! 作: ビル・スレイヴィン
訳: 福本 友美子

出版社: 玉川大学出版部
物が作られていく様子が、写真でよく紹介された本は、よくありますが
この本は、身のまわりの物69品
すべてがイラストで紹介。
(絵本というよりも図鑑に近いかな〜)
働いているのは、こびとたちだったり ネコだったりと楽しいです。
子どもだけの絵本じゃぁもったいない位ステキ!なのです。
親子で「ほっほぉぉぉ〜」と、きっと うなってしまいますょ。
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★5  その後も気になるじぞうと花 投稿日:2009/12/28
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
絵本 おこりじぞう
絵本 おこりじぞう 作: 山口勇子
絵: 四国 五郎

出版社: 金の星社
山口勇子さんの作品の前半を、民話語りの沼田曜一さんの語りと、原爆の悲惨さを描き続ける画家の四国五郎さんの絵で絵本にした作品。
三者の思いが結晶になったものだけにとても思いと深みのある作品です。

戦時中でありながら、まだ平常があった広島。それを一瞬にして地獄とした原爆投下。その悲惨さを、わらいじぞうという親しみのあるお地蔵さんと、少女の物語にして伝えています。
原爆に被災して死ぬ寸前の少女。倒れこんで水をほしがる少女にわらいじぞうは自分の流した涙を与えます。
さいごに安らいだ顔で息絶えた少女。仁王の顔になって天をにらみつけるお地蔵さん。そのお地蔵さんが涙を流した後、くいしばった顔が粉になって崩れていきます。
これほど戦争の悲惨さを訴える話はないし、これ以上の説明は不要な作品です。

この絵本にかかわった三人の思いが他にもあります。
山口さんの原作。このお地蔵さんが「おこり地蔵」として広島に今もあるという話。復興した広島に戦争の悲惨を伝えるために立っている「おこり地蔵」について、絵本には記載されていない後日部分を加えて話してあげると子どもたちの納得度が高まるでしょう。
沼田さんの文。民話の語り口調なのでしょうか、読み聞かせしやすいのです。語りが子どもたちに染みていくように思います。
四国さんの絵。原爆の悲惨さを子どもたちに伝えるために、怖さを与えるのではなく、残酷さを柔らかに表現しています。あまり写実にはしると、この絵本の語りがしみこんでいかないように思いました。そして、最後の片隅にある花。実際にはあり得ない光景かもしれない。しかし、四国さんはここに望みを託したのだと思います。

子どもたちには、原爆の悲惨さを知るだけではなく、未来に向けて平和を育ててほしい。
とても良い本です。
参考になりました。 0人

★4  幻想的な物語 投稿日:2009/12/26
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県  男の子12歳
西風号の遭難
西風号の遭難 作・絵: クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳: 村上 春樹

出版社: 河出書房新社
オールズバーグ の作品はどれも不思議な感じがします。
感動とも面白いというのとも違う、魔術の中に取り込まれたような、夢を見ていたような読後感。
高い丘の上にあるヨットの廃船。空を飛んでここに落ちたと言うのです。現実離れしています。
読み終えてみると、話をしてくれた老人がヨットの持ち主であるようです。
ヨット操縦の腕が自慢で、荒海に船を出して遭難。それから、空飛ぶヨットのある世界に入り込みます。
SFのようで、妙に現実に近い風景。だからこそ化かされたような気になってくるのかもしれません。
登場するものは極めてシンプルです。

夕食後の読み聞かせに良いかも知れません。
大人だったら、ゆったりと食後酒を召し上がりながら。
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