たこ焼き大好き
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投稿日:2009/12/09 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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重量感のある絵本を続けて読んでいると、このような絵本でホッとするのです。
しかも我が家もたこやき大好き家族。
たこ焼きのつくりかたのお勉強感覚で楽しみました。
今度はお父さんたこ焼きの教えをまもって、命あるたこ焼きを作りたいと思います。
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悲しすぎるけど受け止めたい実話です
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投稿日:2009/12/09 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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読み終えて、救いようのない悲しみに包まれたのです。
同じ国民が闘い、人種を越えた友情があった。それも奴隷解放に向けたリンカーンの政策による南北戦争。
文字も読めない15歳のシェルダンにとっての戦争は何だったのだろう?家に帰りたい。
ピンクスにとっての戦争は自らを奴隷制度から解放するための闘い。
それにしても、同じ人間同士、国民同士が殺戮の中で振りまわされてしまうのです。
怪我をしたシェルダンを助けた黒人のピンクスは、自分の家に彼を連れ帰って怪我を治療します。
家には母親一人。父親は戦争に行き、他の者は逃げてしまった。すべて戦争のせいです。
その母親が二人を守るために南軍に殺されてしまいます。
そして、二人も南軍に捕えられて捕虜収容所へ。
シェルダンは生き残り、ピンクスは殺されてしまったという。
これを運命と言ったらあまりに悲しいことでした。
これが事実と言ったら、現代はその史実の上に成り立っているのでしょう。
この物語のキーワードは腕。それもリンカーンと握手した腕が、ピンクスに取ってもシェルダンにとってもとても大きな意味を持っていました。
ただ、タイトルは原題の「ピンクとセイ」の方が好きです。
心の通い合いの物語だから。
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ひと味違うビロードうさぎ
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投稿日:2009/12/05 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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「ビロードのうさぎ」をいろいろ探索していたら見つけた本です。
これだけ、愛された名作なのだと思いました。
同じ原書から翻訳されているのですが、いしいももこさんとひと味違います。饒舌で柔らかい感じ。いしいももこさんの作品よりすこし若年の女の子向けといった感じです。
テイストとしては、石井さんの最初の翻訳と新訳との中間の感じです。
ビロードうさぎの世界を見るのには面白い作品です。
原書も別の作者が書き直したものがあって、男の子を女の子に置き換えたメルヘンバージョンも見つけました。(Flavia And the Velveteen Rabbit)
その本の日本語訳があったら、読んでみたいと思います。
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ほんとうのものになったうさぎと絵本
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投稿日:2009/12/05 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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中学1年生の読み聞かせというものをはじめてしました。
その課題として渡されたのがこの絵本。
この絵本を読んで、酒井駒子さんの絵本と「ビロードうさぎ」の世界にのめり込んでしまいました。
絵が素晴らしい。話が素晴らしい。
抄訳と知って原型となる物語を読んでみると、見事に「ビロードうさぎ」のエキスが結晶となっていて、素晴らしさを損なうことなく酒井ワールドに昇華されていることが解ります。
お手伝いさんが原書通りナナの名前を持ったことで、登場人物がはっきりイメージできました。
それ以外は、とぎすまされた語りの向こうに物語りが拡がっていることを実感できます。
行間の果てしなさと描かれた絵から拡がる宇宙。
酒井ワールドの素晴らしさです。
クリスマスのプレゼントとして渡されたうさぎと少年の心の通い合い。
病気の少年への献身と、病気の菌のために焼かれてしまうという悲しさ。
本当のうさぎに生まれ変わるという素晴らしさ。
話自体に涙腺は刺激されっぱなし。
クリスマスの時期に最高のプレゼントだと思います。
その物語を自分の世界で再構築した酒井さんに乾杯!
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いしいももこさんのこだわり
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投稿日:2009/12/05 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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感動した酒井駒子さんの「ビロードのうさぎ」が抄訳であることが気になり、探した原作といしいももこさんの絵本です。
酒井駒子さんの絵本から入った私には少し違和感がありました。それは文章の長さ。読み聞かせには少し向かないようです。
しかし、これが原作の物語。これはこれできめの細かさがあってとても素晴らしい。
多くの人に愛され、多くの国で訳され、翻案本も出ているのですから、原点としての偉大さを感じます。男の子が女の子を置き換えたメルヘンバージョンも目にしました。
この本の素晴らしさは、石井桃子さんのこだわりです。
いしいさんの訳としては以前に「スザンナのお人形」と合冊で「ビロードうさぎ」の旧バージョンが出版されています。
訳としての古さを感じたいしいさんが翻訳をし直しました。子供に伝えるためには今の子供に伝える言葉でとの思い。
それだけ思い入れがあったのです。
原作のFairyが前作では仙女だったのですが妖精になりました。
できれば、これを読んでから酒井バージョンを読んだら良かったと思います。
ついでながらウィリアム・ニコルソンの絵、原作ではそれぞれに題が付いていました。
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強情な女の子とほんとうの物になった人形
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投稿日:2009/12/05 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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強情なスザンナ。大事な花びんを壊しておいて、自分のお金で弁償するからいいと素直になれません。
反抗期でしょうか?
両親の解決法はとてもドライ。スザンナのおもちゃを子どもたちで競りにかけて、花びんの弁償代を作ろうと言うのです。(日本では考えられませんね)
自分の大事な物のはずなのにスザンナはそれでもあやまりません。
最後にスザンナの頑な心を開いたのは、競売にかけられた他のおもちゃではなく、ボロボロになった人形でした。
それほどに愛された人形。ほんとうのものになった人形はスザンナが心許せる友だちだったのですね。
話の終わりに、売った物はもう帰らないと釘がさされていますが、これって日本で考えたら「やりすぎ」。こういう教育もあるんだな〜。
と、この本は「ビロードうさぎ」も重要な物語です。
ほんとうのうさぎになったビロードうさぎのお話し。
後に「ビロードうさぎ」だけでいしいももこさんが翻訳し直していますが、この本では言い回しの古さとともに輝いているものを感じることができます。
2002年に出版された「ビロードうさぎ」と読み比べてみることをお薦めします。
この本については、「スザンナのお人形」と「ビロードうさぎ」をカップリングにした企画といしいももこさんの思いに賛辞を送りたいと思います。
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ごく普通の日々の落とし穴
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投稿日:2009/12/04 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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この絵本に描かれているシランさんの生活は、決して他人事ではありません。
ごく普通に生活して、人の苦しみについてはどうしてもよそのことにしてしまっている自分です。
ところがある時、突然と身に覚えのない理由、理不尽な理由で不幸が訪れたらどうなるのだろうか。
かさをささないことを、思想統制の拠り所にする辺りは痛烈です。
シランさんは、今まで身近にいた人から切り捨てられます。
ごく日常にあった人間関係のもろさに、とても恐怖感を感じます。
シランさんの知らない人たちから、支援のメッセージが届きます。
この本がアムネスティ活動から発信している故です。
しかし、シランさんには届かないような話で終わっているような気がします。
カバーを見ると、この絵本は苦労の結果の産物ようです。
伝えたいことを、如何に伝えるか。
伝わったかどうかは良く分かりませんが、とにかく痛烈な物を感じて心に残りました。
この絵本での発見は、いせひでこさんの絵です。
今まで、絵に心象風景を象徴的に描いた作品を見てきたので、これほどストレートな絵を見てびっくり。
いせさんの絵もグサリときました。
子どもには少し高度かも知れません。
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1巻に負けないくらい面白かった。
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投稿日:2009/11/29 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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何となく表紙を見て、これはうちの上の子が気に入りそうだと1巻を読ませたら、親子二人でハマりました!
中高生を対象とした、講談社のYA!文庫シリーズの1冊です。
主人公のアン先生の小気味いいくらい自由奔放なこと!
それでいて、本当に必要なこと、大切なことは絶対にはずさない。
こんな先生が自分の町にもいてくれたらな〜と、思います。
読んでいる方は毎回笑うだけでいいですが、こんな人が本当にそばにいたら、た砂を持たされる周りの人はいい迷惑だろうな…。准看護師のひとみちゃん、がんばれ!という感じです。
このシリーズは、大変読みやすく、読んだ後もほわっと、いい気分にさせてくれるので、ぜひたくさんの中高生に手に取ってもらいたいです。もちろん、大人が読んでも面白いです。
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2巻で終わらなかった!!
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投稿日:2009/11/29 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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この本は中高校生向きのファンタジーです。
上の子の朝読用に用意したのですが、2巻になって、やっと色々わかってきたそうです。
この話は、神通力みたいなのが出てくるし、
式神遣いの陰陽師は出てくるし、山伏やら巫女やら出てくるので、
そういう不思議ものが大好き!という中高生には興味をそそる面白いシリーズだと思います。
高校編になり、主人公の新しいルームメート真響(まゆら)やその三つ子の兄弟、真夏と真澄は味のある物語を盛り上げてくれるキャラクターでした。
ただね。1巻の紹介の時にも書きましたけど、ちょっと売り手側の思惑が見えすぎて、ターゲットを狙いすぎてる感が、読み手の大人としては不服かな…。
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舞台は学校、1〜6時間目までの不思議
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投稿日:2009/11/24 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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ナビからのお薦め年代は小学校3,4年生になっていましたが、うちでは中2の上の子が、いつものごとく「なんか面白い本はないかな〜」と、私のバッグをあさり、この児童書を見つけると、一気にガーっと読んでしまいました。
おまけに2度も、読み返すほどのご執心!
この本は1時間目から6時間目まで、それぞれ別の教室にちょっぴりフジぎなことが起きるお話です。最後の「放課後」「暗くなりかけて」「夜」という項目があり、大変読みやすい内容になっています。
1章1章が短いので、読み語ってあげるのもいいですが、何せ舞台が「学校」なので、自分の教室を思い浮かべながら、子どもたちが自分で読むほうが、何倍も楽しいかもしれません。
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思春期の絵本
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投稿日:2009/12/01 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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15歳の少女が主人公という設定の絵本。
初恋に関わって、意味もなく自分が自分でなくなってしまう様子が描かれている。
寺山修司の作品ということで、詩だとか状況演劇を思い浮かべてしまうのだが、とても切り口は素晴らしい。
宇野亜喜良の絵も、思春期の危うさを表現しているようで納得。(子ども向けではありません)。
ただ、おじさんが初恋の頃を思い出していたってしょうがないので、今の思春期世代がどうなっているのだろうかとも考えてしまいました。
後半部分は寺山修司の詩の世界。宇野さんの絵も雰囲気をがらりと変えての二部構成です。
中学生、特に女性にお薦めの絵本です。
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気持ちがすっと引き寄せられる
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投稿日:2009/12/02 |
西の魔女さん 40代・ママ・福岡県 女の子15歳、男の子11歳
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今年の11月にまどみちおさんが100歳のお誕生日を迎えると
こちらのサイトで知り この詩集を手に取りました。
(この本が まどさんの初めての詩集なのだそうです。)
どの詩も 身近なものが詠われていて
気持ちがすっと詩に引き寄せられる感じがしました。
中でも気に入った3つの詩「イヌが歩く」「石ころ」「地球の用事」を
6年生への読み聞かせで紹介しました。
読む前に まどさんについても短く紹介してから読みました。
100歳のまどさんが
今も現役で活躍していることを知った子供たちは
とても驚いていましたよ。
興味を持って聞いてくれたように感じました。
まどさんの他の詩集を手に取るきっかけになってくれたらいいなと
思いながら読んだ1冊です。
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読んでいて楽しくなる軽快なお話
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投稿日:2009/11/30 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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病院の院内学級で読み聞かせしました。
この本の主人公は「かたやきパン」。坂道を転がりながら歌い続けるパンは、下りでだんだん速くなり登りでだんだん息切れしてきます。
途中で「うしとしろいあひる、しろいひつじとくろいひつじ、つでにあかいめんどりとぶたとはいいろのろば」を巻き込みながら、ジョニーが職を失って後にした家に送り返します。
食べるものもなくなって手伝いのジョニーにいとまを出した老夫婦でしたが、ジョニーと失った家畜たちもそろい再び一緒に暮らすハッピーエンド。
ストーリーもさることながら、私はパンが転がる所が大好きです。
話もだんだん早口にしたり、ゆっくりにしたり、ジョニーが連れ帰った仲間を一息で紹介するところは本当に一息で話したり、思い切り楽しんで話しました。
読み聞かせでチャレンジして欲しい絵本です。
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差別と階級
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投稿日:2009/11/27 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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「たいせつなきみ4」です。
やっぱり、学生時代に学んだ社会学を忠実にスキャンしているように思っています。
差別とは何だろう。階級って何だろう。
人間だって他者と自分を識別したい気持ちと同一化したい気持ちがあって、人より優位に立ちたいし、孤立は避けたい。
だから仲間探しをするとともに、自分が優越感を持てる対象を探す。
それが積み重ねられると、階級が生まれる。
いったい自分はどの位置にいるんだろう。
人間社会がそれだから、木彫りの小人社会に持ち込まれても不思議はない。
今回はこれまで冷静だったパンチロネの友達のルシアが差別化構造に感化されてしまいました。
材質が何かによって作られた差別、階級は人種差別そのもの。
人種は階層ではなくて、それぞれの個性。得意なことや苦手なことがある。
差別化を持ち込んだカエデから作られたストーバル。
危機を救ったのは最低階層と決めつけられたヤナギでできたパンチロネ。
4作目にして、パンチロネは英雄になりました。
良かったね。
残念ながら、現実はこんなにうまくいかないけれど、子どもたちには個性を大事にしてほしい。
本当なら5作目はどんなテーマで来るか楽しみなのですが、パンチロネが周りに認められたところで終わりのようです。
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作られた流行と群集心理
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投稿日:2009/11/27 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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「たいせつなきみ3」です。
順番に読んできて、学生時代に学んだ社会学を忠実にスキャンしているように思っています。
流行とはなんだろう?
自然発生的なものもあれば、創られたものもある。
この話は、現代のコマーシャリズムにもつながる展開。
流行メーカーのウィズイット氏。
この人は商売の成功者ではありましたが、多くのウィミックを巻き込んでしまいます。
はじめは冷静でいたパンチネロも、雰囲気にのまれてしまいます。
他の人と一緒でいることの安心感。
多くの人と違う行動をすることに対する不安感。
一緒でなければいけないんだという強迫観念。
現代社会では、身近で当たり前のようになっている話かと思います。
商売人は、次々と流行の流れを変えることで営利を得ようとします。
流行を大事にする人は、遅れまいと必死です。
回りを見渡すとそんなことがいっぱい。
エリや、友達のルシアのように自分がしっかりしている人はいい。
それほど「きみはきみらしく」ということは難しいことかも知れません。
子どもにもっともらしく読んであげて足元をすくわれないよう、大人は自分を見直してみるいいきっかけを作ってくれるような絵本です。
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価値観って
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投稿日:2009/11/27 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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社会心理学を学ぶ学生にとってもとても解りやすい教科書のような絵本です。
価値観の創造、オピニオンリーダーと群集心理。
しかし、そう難しく考えなくてもこの絵本は、人間の心理を単純化して表現してくれました。
人間の価値観ってなんだろうか?
箱やボールを集めることを自分はしないけど、同じようなことって結構やっています。
しかも、誰が言いだしたのかよく考えると、ただの紙切れを集めたり、コレクションを集めることが生き甲斐になってきたり、義務感になってきたり、強迫観念になってきたり、最後には生活を破綻させてしまうほどの魔力を持ってしまったり。
大人も笑ってみていられない絵本でもあります。
パンチロネは自分の生活や友人よりも、ボールや箱の方が大事だと思いこんでしまいました。
その方が偉いのだ、立派なのだと。
エリはそんなパンチロネを優しく諭してくれます。
しあわせって何だろう。
やっていることって、しあわせを犠牲にするくらい価値があることなの?
子どもに読み聞かせながら私は感じ入ってしまいました。
私がエリの役目をしなければならないはずなのに、何となく絵本の中の村長さん、奥さんが村長さんの奥さんだったりして。
この本を読んだ人は心当たりがないか考えてみてください。
「たいせつなきみ2」です。
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たいせつなじぶん
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投稿日:2009/11/27 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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彫刻家のエリに作られた木彫りの人形社会。
金ぴかのお星さまシールとだめじるしシールを貼り合うことがはやっています。
それが当たり前になってくると、人の良いところ悪いところを探し合うようになる。
主人公のペンチロネはそれに巻き込まれて、しかもだめじるしシールばかりつけらています。
よく考えると、人間社会を解りやすく絵本にしていることに気づきます。
これほど極端ではないにしろ、お星さまシールもだめじるしシールもまわりにいっぱいです。
それがその人の評価になってしまうと思いこむと、自分でだめじるしシールの心に貼り付けてしまう。
自分自身に自信が持てなくなる。
ペンチロネはシールを一つもつけていないルシアに会いました。
ルシアは自分は自分だと思っているから、お星さまシールもだめじるしシールも関係がない。
ペンチロネは自分に気が付くのでした。
そして、ルシアの勧めで自分達を作ってくれた彫刻家のエリを訪ねたペンチロネ。
そこで、エリからあるがままを大切だと言われ心救われる。
親の心ですね。
この絵本は教科書だと思いました。
低学年は楽しみ、高学年は考え、大人にとっては自分を見直すためにとても良い本だと思います。
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今の自分を支えているのは
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投稿日:2009/11/25 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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短編映画で取りざたされて、絵本を読まぬ人もタイトルは知っている人が多い絵本。
環境問題の絵本だと息子は言った。
だんだん地球が水没していく。
それを極端に表しているとすれば、環境問題の絵本であることはまちがいない。
でも、この絵本は環境破壊を訴えているのではない。
主人公は海に沈んでいく家に愛着を持ち、次々と上に家を積み木のように作り足していく。
ある日大工道具を落としてしまって取りに行くと、次々と自分が昔に住んでいた家が現れてくるのである。
おばあさんが死んだ家、おばあさんと一緒に暮らした家、娘が結婚した家、子どもが生まれた家、そして自分達が子どもだった頃の家。
最初の家は地上にあった。
それが次第に水没していくのである。
これって人生ではないか?
この絵本にはとても深いものを感じる。
自分は生きるために次々と家を作り足していくのである。
そして思い出は水没していく。
新しく作った家にタンポポの花が咲く。
意味深長である。
以前、まわりにあった家の住人は去ってしまった。
おじいさんはどこまで家を作り続けるのだろう。
自分は海の上で一人生活。
読み終えた所で息子が言った。
「おじいさんのいえってどんどん小さくなっていくんだよね」
そうなんだ、つみきのいえって上に行くほどどんどん小さくなるんだよね。
こんな所に自分の人生を重ねてはいけないと思いつつ、おじいさんが決して不幸にみえないのがこの本の究極の良さである。
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こどもたちの世界
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投稿日:2009/11/22 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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後藤竜二さんの凄いところは、子どもたちの様々な年齢層とその心、行動を描き分ける事だと思う。
そのうえ大人世界の切り口で、鋭い絵本も書いている。
私が後藤さんの目を通して見た子どもたちは、幼稚園の園児や小学校低学年の疾風怒濤の時期が多かったのだが、12歳をタイトルとして小学校最高学年を設定した小説に子どもたちの成長過程を見た。
5巻からなるこの物語は、小学6年生の問題クラスの児童たちの心の奥底まで見せてくれてくれる。
様々な子どもたちの個性が時として一人称となりちりばめられていて、様々なストーリーを様々な角度から展開してくれる。
登場人物の一人一人が主人公のような展開である。
決して大人の目からの解説に収まろうとしないところが後藤さんのすごさである。
いじめ、不登校、多動…。
自分達の子ども時代とは異質の現在。
我が子を通して測ろうとしても解らぬ世界。
この本を読んでいると、学校からのメッセージとつながる所を感じた。
自分が現実を充分理解していなかったことを再認識。
だからといって、これは深刻な本ではない。
子どもたちがどの様な読み取り方をしているのか、気になるところである。
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バラの描写が的確!!
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投稿日:2009/11/27 |
たれ耳ウサギさん 40代・ママ・群馬県 女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳
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おばあちゃんからプレゼントされた切花のバラをとても大切に思う
レイチェル。
枯れて捨てられ悲しむレイチェルにママはおばあちゃんからの
アドバイスを受け、苗木を育てることになりました。
植えたのはツバメの季節のようですから春でしょうか。
それから秋になり冬になってもレイチェルはバラの世話をつづけ
とうとう素晴らしい花をさかせたのです。
どのようにバラを育てればよいのか絵本の中でもあとがきでも
とても丁寧に書かれていてためになります。
殺虫剤やら消毒を使わずにバラを育てようと虫や病気と格闘している
私には、レイチェルの気持ちが手に取るように分かります。
本当に小さな葉っぱ一枚出たことにも喜びを感じます。
この本を読んだ末娘が「私もバラを育てたい」と言いはじめました。
飽きっぽい娘のことですから、レイチェルのように見事に咲かせること
ができるかどうかわかりませんが、1本を娘に託すつもりです。
家庭菜園でも「母作る人、娘食べる人」という構図が出来上がって
いましたが、来年は一緒に汗を流しながら、花を咲かせる喜びや
収穫の喜びなど味わえたらと期待しています。
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