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出版社エディターズブログ
2022.06.30
学研プラス(Gakken)が生み出す、数々の個性的で魅力的な商品・サービス。その背景にあるのはクリエイターたちの情熱だ。学研プラス公式ブログでは、ヒットメーカーたちのモノづくりに挑む姿を、「インサイド・ストーリー」として紹介しています。今回は、『学研の図鑑LIVE』シリーズの中でも異色のカテゴリーである、危険生物の編集を担った西川寛です。
出版社からの内容紹介
シリーズ累計200万部!「学研の図鑑LIVE 危険生物 DVDつき」に新版が登場!
約760種の危険生物を、わかりやすい分類図鑑の形式で最新情報とともに紹介。
各ジャンルのスペシャリストによる最新・正確な情報で、3歳から大人までずっと使える本格図鑑。
DVDは新版に合わせて新たに製作した完全オリジナル。バラエティに富んだ企画を多数収録。
さらに全動画スマホ・タブレット等でも視聴可能!いつでもどこでも動画が楽しめる。
【本誌 進化した10のポイント】
■コラムページ「本当の大きさです」がパワーアップ! 撮り下ろしの実物大写真で、危険生物の武器を徹底解説。
■収録種数は約760種で類書中NO.1! 身近なものから海外に生息するものまで幅広く紹介。
■監修者は各ジャンルのスペシャリストが集結! 最新・正確な情報と専門性の高いコラム。
■わかりやすい分類図鑑の形式で、生き物としての特徴もよくわかる充実した標本ページ。
■コラムページ「くらべてみよう」を新設。比較することで「なぜ違うのか?」まで踏み込んだ科学的な内容。
□本誌の角を丸くカットする加工を実施。小さい子でも安全に使えるデザイン。
□LIVE専用開発により紙の軽量化を実現。従来比89%。
□ユニバーサルデザインフォントを採用。あらゆる人が読みやすさを追求。
★おうちのどこでも貼れる! B3サイズのアルファベット学習ポスター。
★3DARが進化! トラやホホジロザメ、コモドオオトカゲもリアルになって動く。
【動画 進化した5のポイント】
●新版に合わせて新たに制作した完全オリジナル動画
●類書史上初! DVDに加えて、スマホやタブレット等でも視聴可能。
●数多くの子ども向け人気番組を手掛ける映像制作会社DIRECTIONSと共同制作
●危険生物の衝撃映像、デンジャラスクイズなどバラエティに富んだ企画を多数収録
●動画の長さは最大10分程度。ちょっとした時間にも見やすく、見すぎ防止にも役立つ。
<動画の目次>
1.危険生物・衝撃映像
2.デンジャラスクイズ
3.突撃!スネークセンター
4.キャップとウサ美の大冒険
学研は、2012年出版の『ニューワイド学研の図鑑シリーズ』で、危険生物に着目した図鑑を初めて制作し、新しい図鑑のジャンルを開拓した先駆者である。
以降、各社の図鑑にも『危険生物』が登場し、今では人気カテゴリーとして定着している。競争が激化している中で、『学研の図鑑LIVE 危険生物』のリニューアルに、西川は挑んだ。その道のりの一端を紹介しよう。
今や図鑑以外の一般書籍でも、多彩なラインナップが揃う『危険生物』というテーマは、どこか人の心をくすぐる面白さをもっている。こわいもの見たさとでもいおうか。人気を博した『学研の図鑑LIVE 危険生物』初版の出版から8年。今夏、この人気図鑑が改訂されることになり、期待が高まっている。
編集を任された西川寛は、さぞかし意気込んで臨んだのだろうと思いきや、その逆で、かなり頭を悩ませていた。
「わたしは、危険生物はそもそも図鑑として難しいテーマだと感じていました。図鑑とは、何かを分類して体系化していくものです。生物なら、まず『動物』や『昆虫』、『植物』などの図鑑に振り分け、各図鑑の中で共通点により細かくグループ分けしていった末に、○○目の〇〇科の○○、と1種ずつ紹介します。
危険生物は生物学的な分類ではなく、人間の主観で“危険”と感じた生き物の総称です。危険か危険でないかの線引きが曖昧なうえ、動物もいれば、昆虫も植物も含まれるわけです。ばらばらな要素を貫く共通性を見出せず、リニューアルの方針がなかなかまとまりませんでした」
確固たる定義のない、危険生物という特殊なテーマにどう向き合うか。そして各社が出している図鑑と差別化を図るには、個性や特徴をどう出していくべきか、悩んでいたのだ。そんなとき西川は、ある人物の言葉を思い出した。
「旧版に続いて新版も、動物学者の今泉忠明先生に総監修をお願いしたのですが、以前、先生とお話ししたときに『たいていの生き物は人間を食べてやろう、襲いかかって痛い目にあわせてやろう、などとは思っていません』と言われたことを思い出したんです。生き物たちはいかに簡単に獲物を捕まえられるか、いかに目立たないように隠れられるかで、自分の運命が決まる。楽に獲物をとれたほうが長生きで、たくさんの子孫を残すことができる。それで牙や角、毒などのさまざまな武器が発達したのだ、と。この言葉が新版の方向性を定めるヒントになりました」
西川が導き出したのは、“生き物の立場に立って解説する”スタイルだった。他社の図鑑は「こんなに危険だぞ!」「すごく怖いぞ!」と、いわば“人間目線”での誌面づくりが目立つ。それに対し、“生き物目線”の誌面づくりを新版の方針に打ち立てたのだ。
「危険生物の武器は、厳しい生存競争に勝ち残った生き物の進化の結晶です。そこをきちんと説明すべきだと思いました」