うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの (小学館集英社プロダクション)
お子さまの塗ったぬりえが、アニメーションになる!フランス生まれの画期的なぬりえシリーズ!
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絵本紹介
2023.01.19
1月に入り、本格的に雪が降っている地域も多いことでしょう。「雪」と聞いて思い出すのが「♪雪やこんこ あられやこんこ♪」ではじまる、童謡「雪」。この歌の中に「♪犬は喜び 庭かけまわり 猫はこたつで丸くなる」という一節があります。冬に読むのにピッタリな、犬や猫が登場する絵本を集めました。絵本の中の犬と猫は、童謡のようにかけまわったり、こたつで丸くなったりしているでしょうか? ぜひ絵本を手に取って確かめてくださいね。
みどころ
冬の日の夕方、子犬のころわんがおうちの前にいると、空から白いものがふわり、ふわり……。
「ひゃあ、つめたい。おはなにとまっても、すぐきえちゃうよ。おかあさん、これなあに?」
ころわんに、おかあさんは答えます。
「これは、ゆ、き。はつゆきよ」
その夜は、静かに雪がふりつづき……。
朝になってころわんはびっくりします。
「わん、わん、わん。しろい、しろい、まっしろい! おかあさん、これ、ぜーんぶゆきなのね!」
どこまで白いのか、雪の中を見に出かけたころわんは……?
人気の「ころわん」シリーズ、最後の絵本。
間所ひさこさんの文、黒井健さんの絵によって1985年『ゆきのひのころわん』から34年。
単行本化前の、月刊絵本でのシリーズ誕生から数えると36年にわたり愛されてきました。
間所ひさこさんが2019年にお亡くなりになり、27冊目の本書が最後の絵本となりました。
初めて見る雪におどろいて、はしゃぐころわん。
雪をいっぱい顔やからだにくっつけて、とことこ、さくさく、と白い雪の中を歩いていくころわん。
寒いのも忘れて元気に遊びまわるころわんと、友だちのちょろわん。
ずっと変わらないころわんたちに、幼い子の姿が重なります。
黒井健さんの繊細な筆で、日本の美しい四季が表現されてきたころわんシリーズ。
かわいい子犬のころわんと一緒に、もう一度、季節を味わいたくなる絵本です。
この書籍を作った人
1938年、東京都生まれ。第1回日本童話会賞、詩集『山が近い日』(理論社)で第13回野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞。主な作品に、「10ぴきのかえる」シリーズ(絵:仲川道子/PHP研究所)、「ころわん」シリーズ(絵:黒井健/ひさかたチャイルド)、『クリスマスにくつしたをさげるわけ』(絵:ふりやかよこ/教育画劇)『くっきーだあいすき』(絵:岩村和朗/金の星社)などがある。2019年死去。
この書籍を作った人
1947年新潟県生まれ。新潟大学教育学部中等美術科卒業。児童出版美術家連盟会員。主な作品に『ゆきのひのころわん』他ころわんシリーズ(ひさかたチャイルド刊)『手ぶくろを買いに』『ごんぎつね』(偕成社)『おかあさんの目』(あかね書房)他多数の作品がある。
みどころ
ある日、おじいさんが出会った、リュックをしょって倒れていたアザラシ。連れて帰って介抱すると、「ゲホッ ゲホッ」咳き込むアザラシの口からビニール袋が飛び出しました。食べ物と間違えて飲み込んでしまったようです。そう、海のアザラシたちは、人間に海を汚されてすごく困っているのです。
アザラシはリュックから何か説明書のような紙を取り出して「ガウッ! ガウッ!」とおじいさんに訴えかけます。おじいさんが、物知りのヤマネコさんの家へアザラシを連れていくと……、ヤマネコさんは静かに話を聞き、しっかり通訳してくれました。(ヤマネコさんは、アザラシ語はもちろん、世界中の国の言語や動物の言葉がわかるんですって。すごい! )
アザラシたちが世界の海を調べる「アザラシちょうさだん」を作ったこと、ゴミだらけの海を掃除する機械「ウミキレイ」を考案したこと、でも説明書どおりに組み立てるには人間の力が必要なこと……。おじいさんは驚きつつも、自分は時計職人だから組み立てを手伝えるかもしれないと言います。さあ「ウミキレイ」は完成するのでしょうか……!?
作者の五十嵐美和子さんは『きょうりゅうのずかん』『はたらくくるまのずかん』『でんしゃのずかん』(共に、白泉社)などで形を精緻にとらえつつ、その存在感を魅力的に描く作家さん。本書は、上記シリーズとはまた違う鉛筆のタッチで、とぼけた表情のアザラシや、思慮深げなヤマネコのキュートさが抜群! 機械「ウミキレイ」の格好良さにもわくわくします。
SDGs、環境問題、海のごみ問題などについても考えるきっかけになるかもしれません。でもとにかくアザラシとヤマネコのまじめな姿が愛らしくて、ほのぼのと眺めたくなる絵本です。
この書籍を作った人
1983年埼玉県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。第8回MOEイラスト・絵本大賞佳作。
出版社からの内容紹介
魔女のパートナーといえば猫……のはずが、ナコがえらんだのは、なんと犬!?
まわりのみんなは大反対!
しかも、こいぬのボンボンは、いたずらばっかりで――!?
ほかの人とちがっても、あたしのパートナーはこの子しかいない!
ナコとボンボンのドタバタな毎日がはじまるよ♪
大人気作家・廣嶋玲子さんによる、かわいすぎる子犬と少女の友情物語。
小学校低学年にオススメです!
この書籍を作った人
神奈川県生まれ。『水妖の森』で、ジュニア冒険小説大賞受賞。これまでの作品に『送り人の娘』『火鍛冶の娘』『盗角妖伝』『ゆうれい猫ふくこさん』『魂を追う者たち』「はんぴらり」シリーズ、「鬼ヶ辻にあやかしあり」シリーズ、「ふしぎ駄菓子屋」シリーズなどがある。
出版社からの内容紹介
「ぼくたち、似てますね!」
子ねこのサイモンが言うと、トラもライオンも大笑い。
だけど、よーく見てみると、りっぱなひげに長いしっぽ。とがったツメと、暗闇でもよく見える大きな目・・・。
あれっ?おれたち、もしかして子ねこの仲間だったの?!
思いがけない展開が楽しいユーモアあふれる絵本!
この書籍を作った人
1958年生まれ。東京藝術大学卒業。子どもの本を中心に翻訳家として活躍するとともに作家・画家として絵本や童話作品を数多く手がけている。『どうぶつがすき』(あすなろ書房)で日本絵本賞翻訳絵本賞、『天使のかいかた』(理論社)で日本絵本賞読者賞、『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)で野間児童文芸賞を受賞。翻訳作品に『ふしぎをのせたアリエル号』(徳間書店)『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)『せかいでいちばんつよい国』(光村教育図書)など、絵本や童話に『のはらひめ』(徳間書店)『めいちゃんの500円玉』『ハンカチともだち』(ともにアリス館)『すてきなひとりぼっち』(のら書店)「おたすけこびと」シリーズ(徳間書店)「プリンちゃん」シリーズ(理論社)「まほろ姫」シリーズ(偕成社)など。そのほかに『おえかきウォッチング 子どもの絵を10倍たのしむ方法』(理論社)、カモを育てた体験をもとにした『カモのきょうだい クリとゴマ』(アリス館)がある。
出版社からの内容紹介
ある土曜日の夕方、一郎の元に届いたおかしな葉書。果たして一番偉いどんぐりは誰なのか?山猫裁判長に頼まれて一郎が思いついた判決とは?ユーモアに包まれた、メッセージの深さに思わずしんとする・・・。宮沢賢治の生前にただ一冊出版された童話集「注文の多い料理店」の冒頭を飾った傑作を、「小学館絵画賞」をはじめとする数々の賞を受賞している田島征三が、自然界ののどかな雰囲気をダイナミックに描いています。お子さんが成長しても記憶に残る傑作です。
この書籍を作った人
1896年岩手県花巻市に生まれる。盛岡高等農林学校農芸化学科卒業。十代の頃から短歌を書き始め、その後、農業研究家、農村指導者として活動しつつ文芸の道を志ざし、詩・童話へとその領域を広げながら創作を続けた。生前に刊行された詩集に『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』がある。彼の作品の殆どは没後に高く評価され多数の作品が刊行された。また、何度も全集が刊行された。1933年に37歳で病没。主な作品に『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『ポラーノの広場』『注文の多い料理店』『どんぐりと山猫』『よだかの星』『雪渡り』『やまなし』『セロひきのゴーシュ』他多数。
この書籍を作った人
1940年、大阪府生まれ。幼少期を高知県で過ごす。多摩美術大学図案科卒業。大学在学中に手刷り絵本『しばてん』(1971年に改作し、偕成社より出版)を制作。1969年より東京都西多摩郡日の出町で農耕生活を営みながら絵画や版画、絵本を制作。1988年、伊豆半島に移住する。絵本に『とべバッタ』『ふきまんぶく』(偕成社)、『ガオ』『おじぞうさん』(福音館書店)、『いろいろあっても あるきつづける』(光村教育図書)など多数。エッセイ集に『絵の中のぼくの村』(くもん出版)などがある。国内外での受賞多数。日本を代表する絵本作家として精力的な活動をつづけている。