新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

話題
ちょうおもしろい

ちょうおもしろい(フレーベル館)

超おもしろい、腸の世界を探検しよう!

  • 笑える
  • 学べる
絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  絵本紹介  >  大人もハマる児童書(2023年4月 新刊&おすすめ絵本)

連載

2023年4月 新刊&おすすめ絵本

連載トップへ

わが子が夢中になっている本が気になって、ちょっとのぞいてみたり。図書館や書店の児童書コーナーに置かれている本をちょっとめくってみたり。ふとしたきっかけで出会った本がおもしろくって、つい読破しちゃった……!なんて経験、ありませんか?

文字量もほどよくって、短い時間でも集中して読み切れるのもうれしいですね。そして、おはなしの世界を通して瞬く間に子どもの頃の自分に立ち戻れる。何年、何十年経っていても…あの頃の気持ちがよみがえります。

お子さんはもちろんのこと、大人の皆さんもきっとハマってしまう児童書をご紹介します。甘くて、あったかくて、展開が読めなくて、謎めいていて、リアルで、時に背筋が凍って。ちょっとしたひととき、いろいろな気持ちや感覚に身をまかせながら、本の旅を楽しんでみてください。

小人のココが出会ったのは森の白ネコ。あったかくて甘い香り漂う春のパーティーへ!『森のちいさな三姉妹 森ネコさんのおかしをどうぞ』

  • 森のちいさな三姉妹 森ネコさんのおかしをどうぞ

    出版社からの内容紹介

    もりもり森にすむ小人の女の子 ココは、
    お姉ちゃんふたりがいる、三姉妹の末っ子。
    たまにけんかしながらも、姉妹でなかよくくらしていました。
    ココは、ある晴れた春の朝、小川で真っ白なネコさんと出会い……。

    あったかスープ、あまいかおりのクッキー、焼き色がきれいなマドレーヌ、
    そして、春のよろこびを感じられる大自然のなかでの森のパーティー…☆☆☆

    「へんくつさんのお茶会」と同じ、作 楠章子氏 × 絵 井田千秋氏 がおくる、新たな心温まる物語。
    森にくらすこびとと動物たちのくらしを、ちょっぴりのぞいてみませんか?

「ジュニア文学館」シリーズ

この書籍を作った人

井田 千秋

井田 千秋 (いだちあき)

神奈川県在住のイラストレーター。書籍の装画、挿絵などを多く手がける。著書に『わたしの塗り絵BOOK 憧れのお店屋さん』(日本ヴォーグ社)など。児童書の装画、挿絵に『ブレーメン通りのふたご』(フレーベル館)、『魔女のマジョランさん 世界一まずいクッキーのひみつ』(ポプラ社)、「ぼくのまつり縫い」シリーズ(偕成社)など。

ミュージカル「キャッツ」原作者のインスピレーションになった、実在の黒猫がモデルの心温まる物語『ブックキャット ネコのないしょの仕事!』

  • ブックキャット ネコのないしょの仕事!

    出版社からの内容紹介

    ミュージカル「キャッツ」の原作者に
    インスピレーションをあたえた
    実在の黒ネコをモデルにした、
    第二次世界大戦下のロンドンを舞台にした
    ネコの物語。

    第二次世界大戦下のロンドン、
    空襲の最中に駅のホームで生まれた
    子ネコのモーガン。
    母と妹と3びきでくらしていましたが、
    爆撃でひとりぼっちになってしまいます。

    のらネコとして生きていたモーガンは、
    ふとしたきっかけで
    出版社フェイバー・アンド・フェイバー社に
    すみつくことになり、
    出版社を訪れる作家たちをより分け、
    夜はネズミから紙を守るための番をする
    〈ブックキャット〉として仕事をするように。

    モーガンは、近所ののらネコたちにも、
    食べ物を分けあいます。
    そして、空襲の続くロンドンから
    子ネコたちを疎開させるため、
    自身が身につけた〈ブックキャット〉のスキルを
    教えはじめたのです…。

    挿絵がたっぷりはいった心あたたまる物語。

    かつて英国のフェイバー&フェイバー社に実在した
    黒ネコのモーガンを主人公にした、
    ネコ好きはもちろん、そうでない人にも
    おすすめの読み物です。

この書籍を作った人

ポリー・フェイバー

ポリー・フェイバー (Polly Faber)

ケンブリッジで本に囲まれて育つ。オックスフォード大学を卒業後、助産師の仕事をはじめる。退職後、2 人の息子と過ごすなかで子どもの本への情熱を再燃させ、作家の道へ進む。作品に「ふたりはなかよし マンゴーとバンバン」シリーズ(徳間書店)、“The Book Cat”、“Building a Home” などがある。ロンドン在住。

この書籍を作った人

長友 恵子

長友 恵子 (ながともけいこ)

翻訳家、エッセイスト。クリス・リデルが 挿絵を描いた『中世の城日誌』(岩波書店刊)で、第51回産経児童出版文化賞JR賞を受賞。『ピーターラビットのクリスマス 25の物語のアドベント』(文化出版局刊)、『ビアトリクス・ポターの物語 キノコの研究からピーターラビットの世界へ』(西村書店刊)、『STAMP BOOKS ぼくだけのぶちまけ日記』(岩波書店刊)、『本おじさんのまちかど図書館』(フレーベル館刊)、『ヤーガの走る家』(小学館刊)、『せんそうがやってきた日』(鈴木出版刊)など翻訳本多数。紙芝居文化の会運営委員、JBBY(日本国際児童図書評議会)会員、やまねこ翻訳クラブ会員。

おばけじゃないオバケさんが引っ越したのは、本物のおばけ屋敷!? 正体不明の屋敷守も現れ……『スギナ屋敷のオバケさん オバケ屋敷にお引っ越し』

  • スギナ屋敷のオバケさん オバケ屋敷にお引っ越し

    みどころ

    グリーンのベレー帽がトレードマークのオバケさん。
    オバケさんは、「オバ ケンイチロウ」という名前からオバケというあだ名で呼ばれているだけの、れっきとした人間。
    そして彼は、町の有名な料理研究家でもあります。

    あるとき、テンテル山にある古い洋館が売りに出されているのを知ったオバケさんは、広いキッチンに惹かれてそこに越すことにしました。
    緑色の屋根を見て、オバケさんは大喜び!
    「ぼくと、おそろいだぞ!」
    その屋敷をすっかり気に入ってしまいました。
    ところがそこには、とある不思議な秘密が隠されていたのです。

    みどころは、オバケさんの作る料理と洋館の描写!

    森にたたずむ広い洋館の様子がとてもていねいに記されていて、新しく始まる日常への期待や、屋敷に隠された秘密へのわくわくにリアリティを持たせており、ぐいぐいと物語世界に引き込まれていきます。
    また、オバケさんの作る料理はシンプルで親しみやすく、加えてその描かれ方も詳細なので、味をイメージしやすいものばかり。
    その臨場感はあたかも香りも感じられるかのようで、気づけばオバケさんやその仲間たちと食卓を囲んでいるような気分になってしまいます。

    ところで、お化けと聞くとユーレイを想像する方も多いと思いますが、この作品におけるお化けとは字のごとく、「化けるもの」のこと。
    登場するキャラクターは、とある理由で「人に化ける力」を持ったものたちです。
    そんなアイデアだけでも奇抜なのに、その思いもよらない正体と相まって彼らは強烈に個性的!
    特に、表紙にいる謎の白いもこもこ……。
    いかにも「お化けでござい」という彼の正体には、その妙な説得力にくすりとさせられますよ。

    まだまだ、ひと騒動もふた騒動もありそうな予感をはらんだ、はじまりの物語。
    オバケさんとその仲間たちがこれからどんな日常を送るのか、とても楽しみになるオススメの一冊です。

「スギナ屋敷のオバケさん」シリーズ

この書籍を作った人

富安 陽子

富安 陽子 (とみやすようこ)

1959年東京都に生まれる。児童文学作家。『クヌギ林のザワザワ荘』で日本児童文学者協会賞新人賞、小学館文学賞受賞、『小さなスズナ姫』シリーズで新美南吉児童文学賞を受賞、『空へつづく神話』でサンケイ児童出版文化賞受賞、『やまんば山のモッコたち』でIBBYオナーリスト2002文学賞に、『盆まねき』で野間児童文芸賞を受賞。「ムジナ探偵局」シリーズ(童心社)、「シノダ!」シリーズ(偕成社)、「内科・オバケ科 ホオズキ医院」シリーズ(ポプラ社)、「やまんばあさん」シリーズ「妖怪一家 九十九さん」シリーズ(理論社)、YA作品に『ふたつの月の物語』など、著作は多い。

この書籍を作った人

たしろ ちさと

たしろ ちさと (たしろちさと)

東京都生まれ。大学で経済学を学んだ後、4年間の会社勤めを経て、絵本の制作を始める。世界的編集人、マイケル・ノイゲバウアーが見出し、「ぼくはカメレオン」で世界7カ国語同時デビュー。『5ひきのすてきなねずみ ひっこしだいさくせん』で2011年日本絵本賞を受賞。作品に、『ぼくはカメレオン』(グランまま社)、『すずめくんどこでごはんたべるの?』(福音館書店)、『くんくん、いいにおい』(グランまま社)、『ポレポレやまのぼり』『どうぶつどんどん』(大日本図書)、『はなびのひ』(佼成出版社)、『ぼくうまれるよ』(アリス館)などがある。神奈川県在住。


舞台はイギリスの西果ての村。謎の男たち、魔法の白馬、妖精……全てのつながりに心がじんわりする短編集『西の果ての白馬』

  • 西の果ての白馬

    出版社からの内容紹介

    古い坑道で働く謎のふたりの男、
    魔法の白馬、
    アザラシと泳いだ少年、
    農場を守る「小さい人たち」…。

    妖精や魔法の力が残るイギリスの西の果ての村をめぐる、心ひかれる珠玉の短編集。

    ある夜、嵐で海岸に取りのこされた女の子は、今は使われていないはずの昔の坑道で、謎のふたり組の男たちに出会い…?
    (「巨人のネックレス」)

    妖精のおじいさんを助けたきょうだいは、お礼に魔法の白馬をあずかり、じぶんたちの農場を助けてもらい…?
    (「西の果ての白馬」)

    お父さんから農場を受けついだ若者は、昔から農場を守りつづけてきた「小さい人たち」との秘密の約束をやぶって…?
    (「ネコにミルク」)

    数々の賞を受賞したイギリスの児童文学作家、モーパーゴが贈ります。

    順番にお話を読みすすめ、最後まで読みおえたとき、心がじんわりと心があたたかくなる一冊。

この書籍を作った人

マイケル・モーパーゴ

マイケル・モーパーゴ (Michael Morpurgo)

1943年、イギリス、ハートフォードシャ―生まれ。ロンドン大学キングズ・カレッジ卒業。小学校教師を経て児童文学作家になる。ウィットプレッド賞、スマーティーズ賞、チルドレンズ・ブック賞など数々の賞を受賞。邦訳作品に『最後のオオカミ』『忘れないよリトル・ジョッシュ』(ともに文研出版)、『世界で一番の贈りもの』、『おじいちゃんが のこしたものは…』、『希望の海へ』、『戦火の馬』(以上、評論社)、『モーツァルトはおことわり』(岩崎書店)、『ロバのジョジョとおひめさま』(徳間書店)、『月にハミング』(小学館)などがある。

この書籍を作った人

ないとう ふみこ

ないとう ふみこ (ないとうふみこ)

上智大学英語学科卒業。英米文学翻訳家。訳書に『いつもそばにいるから』(求龍堂)、『涙のタトゥー』(ポプラ社)、『ネズミ父さん大ピンチ!』(徳間書店)、『きみに出会うとき』(東京創元社)などがある。東京都府中市出身、埼玉県在住。

親友とケンカ中の六花、同級生といたずらを計画する葵生……それぞれの「ぼくら」の7つの話『きみの話を聞かせてくれよ』

  • きみの話を聞かせてくれよ

    出版社からの内容紹介

    吹き抜ける風が心をゆらす――
    ぼくらは自分のままでいたいだけ。そうあるように、ありたいだけ。

    7つの短編が連作に。
    軽やかに、でもたしかに、
    心に響く『ぼくら』の話。

    episode1 シロクマを描いて
    親友・早緑(さみどり)とけんかして以来ひとりぼっちの六花(りっか)。放課後、スケッチをする彼女の前に現れたのは……。

    episode2 タルトタタンの作り方
    お菓子作りが趣味の虎之助(とらのすけ)。ある日、見知らぬ先輩に「タルトタタンは作れるか」とたずねられ……。

    episode3 ぼくらのポリリズム
    吹奏楽部のパーカス、夏帆(かほ)。元気のない後輩・湊(みなと)を保健室に連れていくと、そこにはおなじクラスの男子がいて……。

    episode4 いたずら男子の計画は
    テストも終わって浮かれる葵生(あおい)。親友の悠磨(ゆうま)と颯太(そうた)の3人で、「中2らしいいたずら」の計画を考えるが……。

    episode5 ヘラクレイトスの川
    受験勉強に励む3年生の正樹(まさき)。ずっと心配していた不登校気味の妹・梢恵(こずえ)が、不思議なことを言いだして……。

    episode6 ウサギは羽ばたく
    新船中のカリスマ・羽紗(うさ)。記憶の古傷に向きなおり、かつての友人・玲衣(れい)と話をするため向かった体育館の裏で……。

    episode7 くろノラの物語
    異動を控えた養護教諭の三澄(みすみ)先生。保健室をたずねてきたひとりの男子と話すうちに、昔のことを思いだし……。

欲しいもの、なんでもタダ! 甘〜い誘惑の裏には……コワくておもしろい展開から目が離せない『なんでもただ会社』

【動画】春を迎えて 出会いを楽しむ絵本20選

< 2023年3月 新刊&おすすめ絵本

文:竹原雅子 編集:木村春子

今、あなたにオススメ

出版社おすすめ

  • うつくしいってなに?
    うつくしいってなに?
    出版社:小学館 小学館の特集ページがあります!
    きみの だいじなものは なに?窓から見えるいろいろな景色。夕暮れ、海、船、夜空、星、都会の明かり。


いくつのえほん掲載絵本児童書一覧
可愛い限定商品、ゾクゾク♪
全ページためしよみ
年齢別絵本セット