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- ためしよみ
絵本紹介
2023.05.29
みどころ
読んでいる間も、読み終わったあとも、胸がぎゅうっと温かくなる絵本です。
森のはずれにある2軒の家でそれぞれ暮らすくまくんとこりす。
ふたりはとても仲良しで、朝から晩までいつも一緒にいました。
こりすはくまくんが大好き。
くまくんに喜んでもらいたくて、くまくんが一番喜ぶものをプレゼントしたいと思うけど、くまくんは「なんにもいらないよ」と言います。
「じてんしゃは?」
「あたたかいセーターは?」
「はなたばは?」
と、次々に質問を投げかけるこりす。これに対するくまくんの答えがどれもとても素晴らしいのです。
くまくんの言葉から、日常生活の中で「当たり前」と思っているものにこそ、一番の幸せがあるということに、改めて気づくことができるのではないかと思います。
大好きな人に喜んでもらいたくて、何かを贈りたいというこりすの気持ちも、一緒にいれるだけで幸せに満たされているというくまくんの気持ちも、どちらも共感してしまいますね。
通り抜ける風や夕陽のきらめき……物語の世界観とマッチした、繊細で優しく、温かみのある絵もとても素敵です。
子どもにも、そして大人の心にも響く本書。お子さんや大切な人とぜひ読んでみてくださいね。
ご結婚される方へのお祝いにもおすすめです。感謝の気持ちと愛を込めて、特別な日にパートナーの方に贈られるのもいいかもしれません!
この書籍を作った人
1976年、東京都生まれ。女子美術短期大学情報デザイン科卒業後、グラフィックデザイン会社、子どもの本専門店の勤務を経て、絵本作家となる。おもな絵本に、『いちばん しあわせな おくりもの』『パンツちゃんとはけたかな』『おひるねちゃんとできるかな』(以上、教育画劇)、『ともだちのひっこし』(PHP研究所)、『えんそく おにぎり』(講談社)、『あいちゃんのワンピース』(こみやゆう作/講談社)などがある。
みえないおくりもの?
表紙のくまくんとこりすの絵がとってもほのかに感じて
読んでみたくなった絵本です。
それとえほんの題名【いちばん しあわせな おくりもの】
にも興味を引かれました。
誕生日やお祝い事など一年に何度か大切な人におくりものを
しますが、そのたびに何を贈ろうかなと悩んでしまいます。
そうしたときに出会った一冊の絵本がこの作品でした。
マフラーなどの品物(形のあるもの)よりもいちばんはやっぱり、【こころ】ですね。
【こころ】は形はないけれど、だいじな人といっしょにいる時間を
大切にしたいな思いました。
子どもたちには、こりすとくまくんのようにいつまでも純粋な気持ち
を持ち続けていってほしいなと感じています。
とっても優しさを感じた絵本の一冊となりました。
(ゆうちょさん)
本当に大切なもの
宮野聡子さんの絵本。
優しくて温かい気持ちになれる絵本で息子も私も大好きです。
いちばんしあわせなおくりもの。
山の中で暮らしているこりすとくま。
こりすはゆっくりしたくまさんがだいすきで、何かくまさんが喜ぶおくりものを送りたいと考えます。
こりすはくまさんに何かほしいものはあるか?聞きますが、何度聞いても、くまさんはいらないと言うのです。
困ったこりすにくまさんが言います。
「きみとここにいるだけでぼくはとてもしあわせなんだ。かぜのおとをきいたり、いいかおりのはなをみつけたり、ゆうひをながめたりする。そのとき、きみがそばにいてくれたら、それがいちばんしあわせなおくりものだよ。」
このセリフが素敵すぎて、だいすきなんです。
こういう風に思える関係ってとっても素敵。
くまさんからの言葉を聞いて、こりすもハッとします。
しあわせなおくりものはとっても身近にあったのですね。
それからふたりは同じ家で仲良く暮らしましたとさ。
(kakaehon2さん)
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