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2023年8月 新刊&おすすめ絵本

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同じ屋根の下で暮らしていても、園や学校、仕事があって、家族全員が共に過ごす時間って、案外限られているものです。まとまった休みを取れる夏は、旅行をしたり、離れて暮らす家族や親せきに会いに行ったり、ぎゅっと凝縮された家族の時間を感じます。いっぱい遊んで、おしゃべりして、笑って、一緒にいすぎるとイライラが募ってケンカもしたりして。

おもしろいなぁと思うのは、24時間共に過ごすお休みの中で、我が子の成長を感じたり、パートナーの意外な一面を見つけたり、両親から初めて聞くエピソードにびっくりしたりすること。毎日顔を合わせ、長年共に過ごしていても「知らなかった!」ことがあるものなんですよね。

家族の絵本を読んでいると、やっぱり自分の家族のことがふと頭に浮かびますが、みなさんはいかがでしょう。
子どもにとっては、毎日いっしょにいるおもちゃやぬいぐるみも、大切な家族の一員です。
当たり前すぎる存在だからこそ、時々立ち止まって意識する時間がとっても新鮮。絵本が、その大切なきっかけになってくれますように。

たくさん本を読んでくれて、一緒に散歩して、わたしの一番の友だち、おばあちゃん。孫との温かな心の交流を描く『ひみつの おまけだね』

  • ひみつの おまけだね

    出版社からの内容紹介

    おばあちゃんはわたしの一番の友だち。
    本をたくさん読んでくれて、よく一緒に川や山へ散歩もしました。
    おばあちゃんは、亡くなったおじいちゃんの部屋で過ごすようになりました。
    おじいちゃんの部屋からには、ある日突然見つかる、ひみつのおまけがあるらしい。

    おじいちゃんとの触れ合いを描いた絵本「おまけのじかんだね」に続く心温まる絵本

選手はお父さん、お母さん、ひろくん。今夜もやってきました『ねぞうプロレス』の時間! ほほえましい家族の風景を描いた一冊

  • ねぞうプロレス

    みどころ

    さあ、やってきました。「ねぞうプロレス」の時間です。今夜はどんなたたかいになるでしょう? 選手は、体の大きなおとうさん、抱っこが得意なおかあさん、そしてすばやい動きのひろくん、もちろんみんなぐっすり寝ています。

    まず飛び出したのは「ふとん トンネル」、さらに「ミラクル ブリッジ」「ふんだり けったり キック」! どんどん繰り出されるひろくんの技。このキレッキレの技におとうさんとおかあさんはどう応戦する!?

    赤ちゃん絵本で大人気ひらぎみつえさんの新作絵本は、最初から最後まで寝顔しか登場しない大格闘プロレス絵本。ところがこれが、どこの場面を切りとっても、かわいい悲鳴と笑顔しかこぼれてきません。だって、見たことのある寝姿や光景のオンパレード。真横になって寝ていたり、壁まで転がっていったり、気が付けば布団がなくて寒そうにしていたり……ああ、たまりません。

    日常の中で開催される「ねぞうプロレス」。当人たちにとって、なかなか大変な毎日ではあるけれど、こんな風に絵本にして観察してみると、やっぱりそれは面白くて愛らしくて大切な日々なのです。愛情たっぷりのこの一冊、笑いながら満喫してみてくださいね。

この書籍を作った人

ひらぎ みつえ

ひらぎ みつえ (ひらぎみつえ)

1977年石川県金沢市生まれ。東京大学文学部卒業後、広告制作会社勤務を経て絵本作家に。あかちゃんがよろこぶしかけえほんシリーズ『お?かお!』『あー おいしい!』『でんしゃ ガタゴト』『サンタさん どこにいるの?』(ほるぷ出版)など。絵本に、洗濯バサミが冒険するお話『せんたくばさみの サミー』(鈴木出版)などがある。

くまのふわふわくんは、アルフレッドが赤ちゃんのときから大のなかよし。そこに新しいとらのしまくんがやってきて……『ふわふわくんとアルフレッド』

「岩波の子どもの本」シリーズ

この書籍を作った人

ドロシー・マリノ

ドロシー・マリノ (どろしーまりの)

1912年アメリカ オレゴン州生まれ。カンザス大学で絵を学んだ後、ニューヨークで働きながら絵の勉強を続け、絵本をつくるようになった。「くんちゃんとはじめてのがっこう」、「くんちゃんとふゆのパーティー」(以上ペンギン社刊)などの作品がある。

この書籍を作った人

石井 桃子

石井 桃子 (いしいももこ)

1907年埼玉県生まれ。1951年に『ノンちゃん雲に乗る』で文部大臣賞受賞。1953年児童文学に貢献したことにより菊池寛賞受賞。童話に『三月ひなのつき』『山のトムさん』、絵本に『くいしんぼうのはなこさん』『ありこのおつかい』(以上福音館書店)、翻訳に『クマのプーさん』『たのしい川べ』(以上岩波書店)など多数。

お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、赤ちゃん、ぼくの指はとっても仲良し『ゆびかぞく』。いつでも楽しめるゆびあそび絵本

  • ゆびかぞく

    出版社からの内容紹介

    ぼくの ゆびは、とっても仲良しな ゆびかぞくなんだよ。
    「あら、あおいかおして どうしたの?」
    優しいおかあさんゆびが おにいちゃんゆびに 言いました。
    おねえちゃんゆびは おしゃれさん。あれれ、おとうさんゆびは 
    どこにかくれた?あかちゃんゆびは おんぎゃあおんぎゃあ、かわいいね。
    そして ゆびかぞくが お庭で遊んでいると、むかえにきたのは…。
    最後は ほっこり。お家で園で楽しめる ゆびあそび絵本です。

いつもそばにいて応援してる! どんなにこわくても頑張っちゃう! もーちゃんしか知らないひみつの応援団『ぼくたちチーム』

  • ぼくたちチーム

    みどころ

    ぼくたちチーム。もーちゃんの近くにいて、もーちゃんしか知らない。ラッパを持って、たいこを持って、ぷぷぷっぷー、タタタンターン、そーっとそーっと応援するの。

    もーちゃんが怖がっていたら、真っ暗な空の上だって、おばけが出そうな暗い廊下だって、なんのその。いつだって、がんばって応援する。本当はちょっとぼくたちも怖いけどね。もーちゃんが眠れないって言ったら、ぼくたちチームは……。

    おもちゃ箱から出てきたのは、赤と青のなんだか不思議な姿をした二人、ぼくたちチーム。もーちゃんの見えるところ、見えないところで大活躍。応援に成功すれば得意顔、怖い時はおびえ顔。ちょっとばかり頼りないところも魅力的。こんなチームがそばにいたら、もーちゃんだって安心するよね。巻末にはオリジナルの「おやすみのうた」の楽譜つき。トムズボックス土井章史氏プロデュース作品です。

【動画公開中】夏休みに広がる世界 絵本・児童書21選

文:竹原雅子 編集:木村春子

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